超電導発電機(superconduting generator)は、回転子電磁石に超電導マグネットを用いた発電機。超電導発電機には、界磁巻線のみを超電導化した「界磁超電導発電機」と電機子巻線まで超電導化した「全超電導発電機」がある。
界磁超電導発電機は界磁巻線側が直流技術で対応できるため技術的に実現性があり、また、現用機と比較しても経済的に有利であると考えられている。
全超電導発電機は、電機子巻線側が技術的に難しい超電導の交流応用であるが、最近では交流に対して極めて低損失の超電導線材が開発されているため、電機子巻線も超電導化した全超電導発電機の可能性が高まってきている。
この超電導発電機は、大容量の蒸気駆動のタービン発電機に対して、超電導化の開発が行われており、現用機の容量増は、材料強度、振動、鉄心の磁気特性によるD(回転子の直径)、L(回転子の有効長)、B(空隙磁束密度)の制約があるため、これまで冷却方式の改善による電気装荷の増で対応してきたが、装荷増にてリアクタンスが増加し系統安定度が低下するため、2極機では2GVAが製作限界である。
一方で、電導発電機は、界磁巻線や電機子巻線部の超電導化により起磁力増にて空隙磁束密度が高くできるため大容量化が可能となる。
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