日本では、年間の最大電力は冷房需要が増大する夏季の昼間(通常14時から15時)に発生するもので、快適性を指向するライフスタイルの定着により、エアコン等冷房機器が急速に普及拡大、さらにサービス経済化の進展等に伴うオフィスビルの増加もあって、最大電力に占める冷房需要の比率は4割近くまで上昇している。
特に夏の電力需要は気温が1℃上昇すると約170万kWも増加するといわれている。
一般的に、ある一定期間における電力需要のピークを最大電力(maximum demand)と呼び、単位は「キロワット」で表示する。
基本的に、電力は貯蔵できないため、電力会社は最大電力に対応した電力供給設備を形成する必要があるが、ピーク需要の尖鋭化が進む中で、発電設備の稼働状況を示す負荷率は低下傾向にあり、コスト削減の面からも、効率的な設備利用が課題となっている。
ちなみに、1967年頃は、電気使用は照明が中心だったため、冬の夕暮れに最大電力が発生していたが、近年では、家電製品の普及によって、最大電力が夏にピークを迎えるようになっている。
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