用語集・新型転換炉 | IT・技術翻訳の専門会社【斉藤翻訳事務所】

新型転換炉は、重水を使う原子炉として日本で独自に開発されたのが、新型転換炉「ふげん」であり、ふげんは減速材として重水、冷却材として軽水を用いる。
新型転換炉の特徴として、中性子の減速に重水を使用すること、燃料にプルトニウムを使用できるということ、天然ウラン資源の効率化ができる、などが挙げられる。問題点としては、減速材に用いる重水がトリチウムに変化し、管理が難しくなることと、重水の製造コストが高いことが挙げられる。
この新型転換炉であるもんじゅは、国内で重水炉の導入が見送られた後も発電を続け、運転期間中に約700体のウラン・プルトニウム混合酸化物（MOX）燃料を燃やした実績がある。現在は原子炉の廃止措置がとられ、廃炉に関するさまざまな情報を蓄積することに役立っている。