冷却材とは、広義では冷却のために用いる材料を総称していうが、一般に冷却材といった場合、原子炉の炉心のおもな構成要素の一つを指す。
原子炉内で発生した熱を取り出すために使われるもので、軽水、ナトリウム、炭酸ガス、ヘリウムガスなどが使用される。軽水炉のBWR、PWRでは、水は冷却材と中性子の減速材を兼ねている。炉心にある燃料から熱を受け取り、炉心の外にあるタービン、熱交換器など熱を利用する個所に熱を運び出す役割をもつものをいい、気体または液体の状態で使用される。
冷却材の実用例としては、軽水炉での軽水、重水炉での重水、ガス冷却炉での炭酸ガス、高温ガス炉でのヘリウム、液体金属冷却高速増殖炉でのナトリウムが挙げられる。
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