トップページ > 用語集 > 塑性加工

IT・技術翻訳の翔訳会社【斉藤翻訳事務所】

用語集

塑性加工

塑性加工は同一形状、同一寸法製品の多量生産に適した手段であり、加工機械および使用工具の開発、改良によって高精度の製品を効率よく生産する手段として発展してきたもので、機械的力により材料を変形させ、力を取り除いた後も材料に変形が残る性質(塑性)を利用して、材料を所定の形状、寸法の製品に成形することを指す。
塑性加工に属するものには、金属加工の重要な分野である、「鍛造」、「引き抜き加工」、「金属プレス」、「押出加工」、「伸線加工」、「圧延加工」、「絞り加工」などがある。金属材料は塑性加工を行うことにより、強度をはじめとした機械的性質が改善されるだけでなく、材料の無駄が少なく、加工速度が速いため、一般的にコストの点で切削加工より有利となっているが、反面、製品の寸法精度においては切削加工の方が優れているなど、メリット・デメリットがある。板、管、線材のように塑性加工でなければつくれないものもあるが、管の場合、圧延加工と押出し加工のどちらでも製造が可能であるように、同じ品物を別種の塑性加工で製造できる場合も多い。塑性加工という呼び名は、戦後、普及したもので、それ以前は、「冶金」の中の製造冶金や機械工作という分野に分類されていた。
ちなみに、「塑性:plasticity」とは、月の満ち欠けのように(土をこねて)形を変えることに由来しており、形を変えるのが非常に容易な合成樹脂を表すプラステックにも関連している。

お電話でのご相談の方はこちら 03-6420-0141 受付時間 平日10:00~18:00

メールでのお問い合わせはこちら 24時間365日受付

ページのTOPへ

IT・技術翻訳の翻訳会社【斉藤翻訳事務所】
英語・中国語・韓国語、多言語翻訳からホームページ制作、印刷物制作まで幅広く対応いたします。