塗装とは、一般的に、物体の装飾や保護、防錆のために施されるが、金属加工における塗装の目的は、酸化しやすい金属素材を大気から遮断して錆を防ぐこと、美観のための着色や、塗膜の持つ弾性により表面を保護することなどさまざまな目的を持つ場合が多い。
塗装方法としては、ハケ・ローラー塗り(ロールコーター)をはじめとして、吹付塗装(エアレススプレー)、焼付け塗装、粉体塗装、電着塗装(静電塗装)、浸漬塗り、紫外線硬化塗装もある。塗料は、塗膜形成主要素、顔料、溶剤、塗膜形成助要素に分けられ、この中の顔料とは着色を目的に加えられるものをいい、溶剤に不溶性の微粉末である。顔料は成分によっては着色のほか錆止め、導電性の付与、機械的性質の改善なども行える。塗膜に美観や保護以外の機能を加えて使用する塗料は、主として、機能性塗料とも呼ばれる。
塗膜形成主要素は、塗料の主成分であり天然樹脂・油から各種合成樹脂・油ヘ切り替わりつつあり、可塑剤、乾燥剤、増粘剤などの添加剤であり、主要素の性質を補う目的で使用される。溶剤は塗膜形成要素を溶解又は分散させて流動させるための成分であり、有機溶剤や水が使用される。
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