時事放談
神石高原町議会議員
木野山孝志
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 5月31日(火)

 再び風評被害について


 「風評」を広辞苑でひくと、世間の評判。うわさ。とりざた。風説。とある。

「風評被害」は、風評によって、売上の減などの被害をうけること。メディアによって流された情報が、事実の有無に関わりなくひとり歩きを始め、一つの風評として世間に定着することからこうむる被害のこと。とあります。

 この度の東京電力福島第1原発の事故による放射能汚染が人体に対してなにをもたらすか。その汚染度、規模による影響についての情報は発せられた時点から人から人へ伝わり風評となる。その影響で売上が減少したり、差別的な扱いを受けたりすれば風評被害が発生したことになる。

 実際に何らかの形で放射能漏れが起こっており、そのことを誰も知らなければ風評も立たず風評による被害は無い。その放射能汚染度が強く人体に影響がある場合もあるし、低汚染濃度で影響が無いかもしれない。意識的に放射性物質を放出したら確信犯だが、人体に影響の無い範囲なら大丈夫だろうと放出する場合もあるかもしれない。いずれにしても誰も知らなければ風評は立たず被害は発生しない。


と、前回書きましたが、気になる事が多く、再度風評被害について触れます。

 次の表を見てください。

世界の水道水放射線基準値(のみもの)

 

世界の基準値

●3/17までの日本の基準値

 

WHO基準

1 (Bq/L)

ヨウ素 I-131

10Bq/L

 

ドイツガス水道協会

0.5 (Bq/L)

セシウムCs-137

10Bq/L

 

アメリカの法令基準

0.111(Bq/L)

●3/17以降・現在の日本の暫定基準値

 

ウクライナ(セシウム137

2 (Bq/L)

・ヨウ素(I-131131

300 (Bq/L

 

ベラルーシ

10(Bq/L)

・セシウム(Cs-137137

200 (Bq/L)

 

国際法 原発の排水基準値

・乳児

100 (Bq/L

 

  ヨウ素131

40(Bq/L)

 

  セシウム

90(Bq/L)

 

世界の食料放射線基準値(たべもの)

 

世界の基準値

●3/17までの日本の基準値

 

WHO基準

10Bq/kg

日本の輸入品規制値

370Bq/kg

 

ベラルーシ(子供)

37Bq/kg

●3/17以降・現在の日本の暫定基準値

 

ウクライナ野菜(セシウム137

40Bq/kg

飲料水(ヨウ素131

300 Bq/kg

 

ベラルーシ(野菜)

100Bq/kg

牛乳・乳製品(ヨウ素131

300 Bq/kg

 

アメリカの法令基準

170Bq/kg

野菜類(ヨウ素131)根菜、芋類を除く

2000 Bq/kg

WHO基準(餓死を避ける為の非常事態時の数値)

1000Bq/kg

飲料水(セシウム137

200 Bq/kg

牛乳・乳製品(セシウム137

200 Bq/kg

野菜類(セシウム137

500 Bq/kg

 

穀類(セシウム137

500 Bq/kg

 

肉・卵・魚・その他(セシウム137

500 Bq/kg

 


<国際標準の被爆数値>

@一般人:1年1ミリシーベルト以下→児童の屋外活動制限値:1年20ミリシーベルト(文科省)

A職業人:1年20ミリシーベルト以下

B医 療 :放射線をあびる損失が治療の効果を下回る範囲

C管 理 :3ヶ月で1.3ミリシーベルト以下

D原発作業現場労働者の被曝量上限:1年100ミリシーベルト→1年250ミリシーベルト

http://www.nikaidou.com/wp-content/uploads/2011/05/20110408_2.gif


























 賢明な方はおわかりと思いますが、表を見て驚くことは、この度の福島第一原発の事故による放射能漏洩が起こり原発近辺及び放射物質の飛散による放射能被爆値が明らかになるにつれ、それと前後して、基準値が大幅に改定され緩やかになっている事である。あくまでも、この度の事故による特別な値としての基準値、暫定基準値ということだが、この基準値が放射能被害を測る標準値となり、この値をもって安全かそうでないかを判断することになる。

 世界標準の安全基準値より大幅に緩和された基準値を以って「安全」と宣言し安心させることは許されるのだろうか。

 放射能は放射線はもちろん、放射物質も目に見えない。専門機器をもって放射線を測らなければ放射線に当たって被爆しかどうかも分からない。放射線を浴びて放射物質となったかどうかも分からない。自分で測定器を買って測るしかない。その放射線測定器も高価で品薄、どこでも買えるものではないし、何故か政府は一時輸入規制をおこない国内で測定器が買えないように意図的にしていたとも聞いた。

政府も東電も情報の発信が遅く、発表される放射線値も測定する位置もまちまちで、どうも疑わしい。現在も福島原発からは、毎日放射能が出ていますが、どれくらいか、政府も東電も測定していないと思われている。魚にいたっては、小魚はそのまま測っているようだが大きい魚は頭と臓器は破棄して身の部分だけ、それも良く洗ってから測った値だとか。
 お茶の放射線値もお茶っ葉は測ってもよく揉んで乾燥した製品は濃縮されて放射線値も基準値を大幅に超える可能性があるので測らないのだ、とか。
 問題となっている文科省の児童の屋外活動制限値は、国際標準を基準にすると、福島の児童は学校へ登校させられなくなるからあのような発表となったとか。
 極め付きは、福島第一原発3号機の水素爆発が有った時に、微量のプルトニュームが検出されて、核爆発が起きたのではとある専門家のブログに書かれていましたが、東電は最初からそのような爆発は予想されていなかったのでプルトニュームの測定は行っていないのだとか。

 書き始めると停め度もなく行きそうなので止めますが、私は少し疑心暗鬼になっています。

 以前に、工業製品についての日本のガラパガス化を書きましたが、安全基準放射線値でも日本は世界から孤立してしまっている。日本は、言霊の国だから、「風評被害を出さないようにしよう」と、放射能被爆の危険性をいう事が少しづつタブーになりつつあるのではないか。

 そんな気がして、とうとう書きました。



                          



 
 5月24日(火)

 6月定例会 日程決定


 神石高原町議会では、5月23日議会運営委員会を開催し6月定例会の運営について以下のととおり決定しました。

 ○開会: 平成23年6月15日(水) 午前10時00分
 ○会期: 平成23年6月22日(水)       6日間
 ○議案: 16事件
 ○報告事項: 14事件
 ○一般質問(総括質疑)
  @今回の一般質問は、通常の一般質問である
  A質問順は、「一般質問通告」受付順とする
  B質問応答時間は、「議員一人につき概ね60分以内」とする
   このうち、質問時間は、議員一人について『30分以内』とする
  C一般質問は、全て発言席で行い、第1回目に全項目を述べ、1点目の質問を行うこと。第2回目以降「一問一答方式」とする
  D質問内容について、所管課長の聴き取りに対応すること


 6月定例会より、「神石高原かがやきネット」にて、一般質問につき議会中継を行う事になりました。


       
                       




 
 5月18日(水)

 観光大使大活躍




神代子ども神楽の子どもたちと福本ヒデ



                 写真は、伝統文化を継承する神石高原町時安の「神代子ども神楽(団員15名)」の紹介で、「大蛇(おろち)」に挑戦する福本ヒデさんです。
(クリックでちょっと動画)


 

神石高原町観光協会では、平成21年度から3ヵ年計画で「観光振興」強化事業に取組んでいます。その中で「観光情報手段拡大」のためDVDを作成し各観光施設にて放映し情報発信をしようと現在奮闘中です。

 本町が観光大使をお願いしている「福本ヒデ」さんに町の観光施設や伝統文化を紹介してもらおうという企画でビデオ撮りを行っています。

 福本ヒデさんは、時事関連テーマを物真似でおもしろおかしく演じて全国的に有名なコント集団「ザ・ニュースペーパー」の一員で、神石高原町神石の出身のタレントです。

 今回は、町内の神石地区・三和地区を5月17〜18日の二日間で回る予定で、かなりのハードスケジュールでした。17日はその日の最終で、旧三和地区阿下にある「星居山」に登りビデオ撮りをしました。冷気で寒い中、夜遅くまで、夜空に輝く星をどの様にアピールするか、何度もアングルを変えながの撮影に挑む、観光大使をお願いしている「福本ヒデ」さんに深く感謝です。

 作成は、観光協会事務局のお手製となりますが、どんな感じのものが出来上がるか、今から楽しみです。


 


                        




 
 5月13日(金)

 神楽公演について

 高蓋地区を発展させる会「神楽実行委員会」は、今年も、来る7月2日(土)に神楽の公演を行います。
 場所は「さんわ総合センター、やまなみ文化ホール」で午後6時30分からの開演となります。
 今年お願いをした神楽団は、安芸高田市美土里町「上河内神楽団」です。

 この神楽の公演は、町が合併する前の旧三和町時代の平成9年から行っており、当時の神楽公演寄付のお願いという趣意書をみると、

 この度三和町では高蓋地域の開発について「高蓋地域開発委員会」を設置し、今後のあり方について協議されています。委員会では、高蓋地域を「健康と憩いのゾーン」として位置づけ、特に三和町民みんなの「文化」憩いのゾーンとして利用される、それにふさわしい施設の建設を検討されているところです

 そのためにはいろいろな文化活動を積極的に行っているという、下地がどうしても必要となります。高蓋地域においては、先般行われました音楽友の会の各種演奏会の開催をはじめとして多くの文化活動が行われていますが、私たちもその重要性を考え、この度、来る平成九年十一月二十二日(土)、高蓋中学校体育館に於いて、千代田町、石見神楽「東山神楽団」による神楽の公演を企画いたしました。
 この東山神楽団は、高校生から二十歳代の若い団員で構成され、その躍動感あふれるスピーディな「舞」は古式豊かな伝統的な神楽の中に新しい風を吹き込んだ画期的なもので、古来の神楽愛好者に加え、新しく若い神楽のファンを呼び起こし、この高蓋地域に又新たな感動の波をもたらすに違いありません。お年寄りから若者まで、広い層の方々に、おおいに楽しんでいただけると確信しております。
この神楽公演が、高蓋地域の発展に新しい一ページを加えてくれると、幸いに存じます。

 当時の町まちづくり計画の中で、高蓋地区に「文化ホール」の建設案がありそれに向けて取組みました。舞台の前にドラム缶を土台にコンパネを敷き広くして演技をして貰いました。入場無料で体育館がお客様でいっぱいになり、神楽の太鼓と笛の音が館内に響き、熱気ムンムンだったことを思い出します。

 「文化の里たかふた」という標語を造ったのはその頃だったと思います。

 はやいもので、今年が、神楽公演を始めてから15年目となります。

 「神楽」は日本文化の源であり、日本の「心」、「魂」そのものです。

 八百万の神々に感謝し、五穀豊穣と皆様の益々のご繁栄を願って、今年も、安芸高田市美土里町「上河内神楽団」の華麗な演技をお楽しみ下さい。