世界保健機関(WHO)で鍼灸療法の有効性を認めた病気には次のものがある。
上気道疾患:急性副鼻腔炎・急性鼻炎・普通の風邪・急性扁桃炎
呼吸器疾患:急性気管支炎・気管支喘息(小児が最も有効、合併症のないもの)
眼 疾 患:急性結膜炎・中心性網膜炎・近視(小児)・白内障(合併症のないもの)
口腔疾患:歯痛・抜歯後疼痛・歯肉炎・急性および慢性咽頭炎
胃腸疾患:食道および噴門部痙攣・しゃっくり・胃下垂・急性および慢性胃炎・胃酸過多症慢性十二指腸潰瘍(痛みの緩和)・急性十二指腸潰瘍(合併症のないもの)急性および慢性腸炎・急性細菌性赤痢・便秘・下痢・麻痺性腸閉塞
神経・筋・骨疾患:頭痛・片頭痛・三叉神経痛・顔面神経麻痺(6ヶ月以内のもの)・脳卒中後の不全麻痺末梢神経障害・ポリオ後遺症(6ヶ月以内のもの)・メニエール病・神経因性膀胱・夜尿症・肋間神経痛・頚腕症候群・五十肩・テニス肘・坐骨神経痛・腰痛・変形性関節症
以上は1979年にWHOによって「臨床経験に基づいた鍼治療の適応となる疾患」として挙げられる43疾患。
米国国立衛生研究所(NIH)の合意声明(1997年)。
鍼が有効な疾患:術後や薬物療法時の吐き気・妊娠時の悪阻(つわり)・歯科の術後痛
有効と思われる疾患:薬物中毒・脳卒中のリハビリ・頭痛・月経痛・テニス肘・線維性筋痛・筋筋膜性疼痛変形性関節炎・腰痛・手根管症候群・喘息など。
世界保健機関(WHO)の見解
NIHの合同声明