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ミュージック アレンジは、日下部徳一郎(作・編曲家)のホームページです

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MUSIC ARRANGE  

 
オブリガート(対旋律)の作り方

す。オブリガートは主旋律を引き立てながら、尚且つ、自分自身も目立つ副次的メロディー。
但し、目立ちすぎると、どこかのお酒のTVコマーシャルとなって主役を食ってしまう。


編曲作業においてはメロディーはすでに存在してるが、この対旋律は作曲の要素と
編曲者の能力発揮の場!と、ともに技量を問われることとなる。


     オブリガートはバリエーション、フィラー、カウンターラインの要素を総合して創作する。


Note @ 一般的な注意はカウンター・ラインのロング・ラインに準ずるが、メロディーをじゃまするような助奏にならぬよう。
     A メロディーが動いている時はじっとして、止まったら、すかさず動く。
     B 非和声音は使えるが、同時アタックでの2度、7度、9度は好ましくない。
       ただし、メロディーが持続している場合はOK。
       非和声音は作・編曲講座Vol.5で解説。
     C2声のハーモナイズニ、オブリガートの要素を加えることが出来る。
     D旋律として美しく、主旋律とよく調和するように。


[1]フィラー的オブリガート

オリジナル・メロディーが静止したら、すかさずフィラーを入れ、それがオブリガートとなっている。     








[2]カウンター・ラインを使ったオブリガート

オブリガートはその性格から、カウンター・ラインがベースとなったものが多い。

    カウンターラインのロング ラインを用いたオブリガート





                                                  from 「Love」

  1)7→3、3→1などの声部の動きを利用する。
  2)和声音を綴って、順次進行する流れを探す。
  3)メロディーとユニゾン(または平行8度)にならないように注意!
  4)メロディーと同時アタックでの2度、7度、9度は好ましくない。
  5)なるべく、斜行や反行するように。

  


[3]模倣的またはカノン的な使ったオブリガート

オリジナル・メロディーに対して模倣的なオブリガート、あるいはカノン的なオブリガート。
編曲手法としてよく用いられる。





[4]オブリガート+2声ハーモニー





           
オブリガートの作り方

@オブリガートをつけたいオリジナル・メロディの動的部分、静的部分を調べる。

  動⇒ → 」 静⇒ → 」 動⇒   → 」 静 ⇒    → 」


Aコードに合うカウンター・メロディーを作ってみる。

B作ったカウンター・メロディーをもとにオブリガートの動的部分のフレーズを作る。U


            
動的部分の作り方

@非和声音で装飾する。

Aフィラーを作ってみる。

Bオリジナル・メロディーの動的部分を模倣してみる。

Cメロディーと同じ音の進行は避ける。
                  

            
実際のスコアリングに際して
これらオブリガートの作成は、ピアノ等で作成しても実際のスコアリングではコンピュータを使うと便利。

ベートーベンやモーツアルト時代・・・・もっと近場ではバルトークやシェーンベルクetc・・・
この時代はコンピュータはもちろん無かった。
しかし、この時代この便利な機械はロボットの演奏ながら使わない手は・・・無い!

音色の対比のシュミレーションはもちろん、各種の確認も即座に出来るし、改定にいたっては何度も修正が可能。


ただし、目下のところ「このメロディーに合ったオブリガートを作成せよ!」とコンピュータに命じても・・・・・・・・
オブリガートは作ってくれない・・・・・・と、云っておこう。。。。