1999年8月中旬の日常
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1999年8月11日(水)
仕事の区切りがついたところで、久しぶりに伊藤屋と八重洲ブックセンターを訪れる。気付けば伊藤屋は1フロアをマウスパッドだ書類ホルダーだののOA小物に(大物も何処かにあるはずだ)占拠されてるし八重洲ブックセンターは階数が増えて各階の構成も一変しているし。一応当初の目的は果たしたのだが何だか当てられたまんまでふらふらと帰宅。従姉が梨を取りに来たがもーどーでもいい。
昨日から書き始めているCGの他に、ふとデザインを思いついたので余所様のバナーも作ることに。だが昼間の遠出で(んな大した距離でないにも拘わらず)すっかりグロッキーなので適当に寝る。本当なら今日中に『こみっくパーティー』のレビューも上げたかったんだが。それにしても書評よりゲーム評の方が遙かに時間がかかるあたり……
1999年8月12日(木)
ばてばて。暑い中出力とスキャナ(業務用の巨大なやつ)に囲まれて仕事してるんだももうあせだくなんだも。何せ私が管理しているマックのあるブース、空調の室温は20℃に設定してあるんですぜ?! それでも汗だくになるんですぜ旦那!!(誰だ?) しかも夕方からはバイトだ。高校時代の友達が久々に訪れてくれたもんで、多少息抜きは出来たがそれだけだし。というわけで読書もCG作成も進捗無し。ぐおおおお。
1999年8月13日(金)
あ、13日の金曜日だ。だから?
流石にこの時期になるとお得意様も営業しなくなるので、午前中で仕事が粗方終ってしまった。帰宅。だらだらと猫の絵を描き続ける。前述の余所様バナーの下絵である。犬歴の方が長かったために資料無しで描くとどう足掻いても犬になってしまう。結局納得いく出来のものが描けたのは陽も落ちてからだった。しょうもな。でそれをスキャナで取り込んで、試行錯誤しながら適当な色を付けているともう午前三時。しょうもな。結局ゲームレビューも本来のCGも進めてないし。まあ色々と勉強しながらやってるから、時間がかかるのは仕方ないよね。ね。ね。
1999年8月14日(土)
コミケか映画に出掛けようかと考えていたのだが豪雨のために断念。映画の方は家から十分もかければ着くような処で上演しているのだが、それすら鬱陶しくなる大雨。丁度いいお湿りとは言うものの。
(16日追記:などといった暢気な状況ではありませんでした。あちらこちらで遭難・行方不明・遺体発見の報が相次いでおります。これはあくまで被害のない場所にいた人間の戯言と受け流して下さい)
という訳で午前中を費やしてバナーを仕上げ、あとはだらだらと「エヴァ」の大富豪で遊んだり。ここのところ妙に疲れ気味なので幾分怠惰なくらいで悪くないのかも知れない。バナーは夜更けにLHA圧縮して送った。どうもジャストネットのメールサーバか接続に利用しているプロバイダのどちらかが不調のようで、まともに届けてくれているのか心許ないのだけれど。コミケには「津原泰水本」が出ていたらしい。しかも売り切れ。うーむ。
1999年8月15日(日)
ようやく、よーーうやく『ホーホケキョ となりの山田くん』を観る。今日の第一回上映。がらがら。しくしくしくしくしく。
既に方々から評判が聞こえているのでさほど期待は抱かずに見ましたが……やっぱり矢野顕子の出番が少ない、じゃなくて、まあ好評不評どちらの言い分もよーく解りましたよ、と、それだけな気分。福井健太さんなどが表現の面から絶賛していたのも、大森望さんなどがいしいひさいちらしからぬシナリオに憤っていたのも納得。四コマのつぎはぎ的作りが不興を買っていた面もあるようだが、私はそれ程気にならなかった。ただ、終盤の一番説教くさい部分を除くと、殆どの場面が突出したインパクトに欠いていたため、何の印象も残さず記憶から流失してしまったような心地がしている。それは全編に漲った高畑監督の完全主義の悪弊と言えるかも知れない。だが、何のかんの言ってもこの水彩の如き表現はやはり一時代を画すものとして貴重。取り敢えず深川は満足してます。はい。バナー作りが終ったので(まだ自分のを二つほど作らねばならんのだが)CG描きを再開。暫く気も漫ろに描いていたから細部がやたら雑。ちょこちょこと手直しをしながら、樹の陰を作ってみたり色々と実験を施してみる。随分時間がかかっているが、その割に手が込んでいないのは一体……
その一方で、ホラー短篇に漸く着手する。月末までに書き上がったら某ホラー大賞に出すつもりでいたのだが、CGにかまけていて半分失念していた。某掲示板で応募作品を書いている、実はもう書き上げて投稿してしまった、という記事を読んで焦っているのである。消印有効なので31日までにプリントアウトするつもりで書けば間に合う……本当か?
1999年8月16日(月)
今日明日から盆休みに入る処もあるようで、そうしたお得意様の追い込み的仕事を済ませるとあとはもう何もない。仕事が少ないと解っていても安易には休めないのが、受け身な仕事の業と言おうか。
秋葉原でCDを買い込む。ラインナップを見れば目当てが何だったのか、解る人には一目瞭然。Jaco Pastrius『Word of Mouth』、Weather Report『8:30』、Pat Metheny『Bright Size Life』。ついでにJEHO『サヨナラハ イヤダ』。帰宅後は音楽三昧。気分はとってもアグレッシブ。
1999年8月17日(火)
問屋などは反対に今日辺りから経営を再開する。という訳でもしかしたら買う本いっぱい出るかもねー、と思いつつ本屋に行ってみたら、マンガばっかしだった。ははは。特集が面白そうだった『BRUTUS』も一緒に買う。あとはホラー短篇の執筆にかまけているだけでした。特に何もない日。でもあんまり捗ってないのは何故。
1999年8月18日(水)
したことと言っても殆ど昨日と一緒だったりする。帰り際に音楽ミステリーと銘打たれたクリスティアン・ミュラー『謎のヴァイオリン』(新潮社)などを買う。ヴァイオリンの名器というとストラディヴァリぐらいしか思い浮かばないが、この本で扱うのはヴァルネリなるもう一つの系譜に属するものらしい。近年の海外物にしては薄いし、素材もちょっと面白そう。ただ、扱っていたのがストラディヴァリだったら手を出さなかったかも。
帰宅してみると珍しいe-mailが届いていた。色々思うところはあるが、詳述する手間が今は惜しいので取り敢えず触れないとする。夜半になって筆(指先?)が進み、昨日よりは進捗する。それでもまだ期日までに書き上げられるか不安。
1999年8月19日(木)
夏バテ気味というか、6月ぐらいから間断なく何かの作業をしているので神経が休まっていないのかも。今日は徹底的に仕事がなかったが、灼熱の中彷徨いて汗だくになれば疲れるに決まっているのだ。対処策としては、水分を摂りすぎないとか定期的にある程度は運動するとか……わかっちゃいるけど、ねえ。懸念の方は、ペースが掴めてきたので大凡の見通しは立った。まだ先は長いが終らないような状況ではない。ちょっと安心。
ディック・フランシスの最新刊は何と初の短編集だ。そんなに短篇って評価高かっただろうか。一瞬、年の所為で長篇を一定ペースで刊行するのが辛くなったんじゃないだろうかと勘ぐった。下司だ。
1999年8月20日(金)
いい加減「きん」と打って「禁」と変換するのは止めてくれないだろうか。
引き続き短篇執筆、のつもりだったんだが、諸般の縁あって今頃購入した『キャッスルファンタジア 聖魔大戦』(Studio e・go!)を遊び始めてしまう。案の定というか、シミュレーション部分の構造には色々苦情を付けたくなったが、絵のクオリティは高いしシナリオもそれなりに楽しめる。ここの処HP作りだCG描きだとやっているうちにゲームから遠離っていたので、久々に腰を据えてやってもいいかな……などと考えてしまった。
…………小説は?