2000年7月下旬の日常

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2000年7月21日(金)

 昨晩見逃したゴキがに止まりくさった。即座に転落しPCの裏に逃げ込んだので、階下からゴキブリ用スプレーを持ってきてPC廻りに撒き散らしたが、よーく考えると見えない箇所で死なせるのは恐怖を先送りにする行いだったような。PC裏の奥辺りでがさがさともがく音がする。

 本日の買い物。今日は全部文庫。
1,我孫子武丸『たけまる文庫 謎の巻』
2,井上夢人『風が吹けば桶屋がもうかる』
3,貫井徳郎『崩れる 結婚に纏わる八つの風景』
4,若竹七海『スクランブル』(以上、集英社文庫)
5,ジェン・サックス『ナイス・レディ』(早川書房・ハヤカワ文庫HM)
6,倉知 淳『占い師はお昼寝中』(東京創元社・創元推理文庫)

 1と2は例によって親本を所持しているが、お気に入りなので再度購入。後者は個人的に「様式美の本格ミステリ」の一つの到達点である、と捉えております。3と4は逆に親本で買い損ねたもの。5は扉絵と煽り文句に惹かれて衝動買い。6は……まだ親本を読んでない。文庫で読むべ。

 漸くCGの下絵、当初予定していた分が仕上がる。もう少し必要な素材が残っていることに気づいてしまい、当分地獄は続きそうだが。やっぱり実際にやるには分業でないと無理だよなこりは。しんど。早く小説にかかりたいです。口は災いの元というか、上履き大量盗難事件をネタにした話も書くことになってしまったし。8、9、10は小説三昧の予定。ふえええ。

 先刻、頼んでもいない通販の受注通知が届いた。29日配送とあるので慌てて「頼んでねーぞー!!!」という主旨のメールを送った。そもそもファンクラブの年会費も通販で徴収してたのかXXXX?
 ……でこれを書いている途中に、再び通販の担当者からメールが届く。誤ってチェーンメールで送ってしまったと書いてあるんだが……チェーンメール? それは、不幸の手紙とかメールを利用した飛語とか、そういうものを指す用語だと思っていたんだけど、違うのか……? この場合はメーリングリストとか、他の言い方をしないか?

 ああ、あとでPCを動かして、奥にお隠れになったゴキを回収しないと……。忘れた頃に思わず手掴みにしてしまったら泣くに泣けない。


2000年7月22日(土)

 今日のうどんはやけに太かった。どのくらい太かったかというと、割り箸の先より太かった。食べきるのに非常に難儀する。

 本日のお買い物
1,芦辺 拓『和時計の館の殺人』(光文社・カッパ・ノベルス)
2,坂田靖子『タイニーポムポム』(小学館・プチフラワーコミックス)
3,浅野りん『PON!とキマイラ(5)』
4,城平 京・水野英多『スパイラル 推理の絆(2)』(以上、エニックス・ガンガンコミックス)

 何故1の購入が若竹七海作品より遅くなったのか、は企業秘密。
 漫画が溜まっているため4を読むのは当分先になるのだが、ざっと眺めた印象では非常に試行錯誤しているよなー、と。素直にラブコメに行けばいいのに、と個人的に思う私。ところでお姉さん属性ですか原作者様。私は……言わなくても解るか。

 下絵をスキャナーにかけようとして、自分が同じミスを繰り返していたことにふと気づいた。あるキャラクターの左の瞼を二重にするのを何度も忘れていたのである。揃えたように全て左目だけ一重になっている。彩色の時に画面上で書き足そうと思ったが、その方が厄介なので、下絵の残りと一緒に修正を行い、改めてスキャニングすることにした。しかし何故同じ部分を。

 予算に余裕が出来たため、今夏は最低一度は遠出できそうな情勢になってきた。だから早く予定を出してくれー>私信。


2000年7月23日(日)

 窓ガラスに奇妙な亀裂が入っていた。地震か何かが原因だろう。鉄の網が埋め込んであるのですぐ割れることはないが、親父はフィルムを貼るとかして補強しておいた方がいいんじゃないかと言う。光の加減によっては鳥の糞のあとにしか見えない亀裂だと深刻さを感じられないから困る。

 某所で逃亡中だった某氏を捕獲する。

 結局……半年ぐらい毎日毎日何かとお絵描きをし続けてきたお陰なのだろう、何気ないアングル・姿勢ならばアタリ−ラフ−下書きまで数分で描き上げられるようになった。それも、かなり理想的な状態に仕上がる。問題はペン入れの時にもこの満足感が得られることはまだ少ないという点にあるのだが。
 あと少し。


2000年7月24日(月)

 まず一番大事なお知らせ。この日記への直接リンクで訪問してくださる方にはあまり関係のない話ですが、トップページをはじめ各所のデザインをリニューアルいたしました。最大の変更点はhttp://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/index.htmlで表示されるトップページがフレーム無しになった点。フレーム版はhttp://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Frame/index.htmlに用意いたしました。但し今までと違い、ウィンドウ左側に表示されます。このフレーム版のメニュー部分をはじめ、各所のデザインをもっと煮詰めてからアップロードしようと思っていたのですが、既に日記ページや芦辺 拓著作リストなど何ヶ所かは新規のデザインとページ構成にて更新を行っており、その辺で私自身混乱を来していたため、暫定的ではありますが全面的にリニューアルに踏み切りました。各コンテンツのデザインは一時的なものなので、今後随時変更していくつもりです……そのままになるかも知らんけど。当分見づらい箇所もございましょうが何卒御了承下さい。
 で、ことのついでにCGページ『ひなたで読書』を追加。このイラストは「書斎」の扉に当分置きっぱなしにしようと描いていたもので……既に執筆時の苦労話なんかは忘却の彼方。

 本日のお買い物
1,坂田靖子『坂田靖子セレクション(1) 天花粉』(潮出版社・潮漫画文庫)
2,ディーン・クーンツ『デモン・シード [完全版]』(東京創元社・創元SF文庫)
3,天藤 真『大誘拐』(東京創元社・創元推理文庫)

 3の解説を読んで、この作品とルシアン・ネイハム『シャドー81』(新潮文庫)とは共通項が多いことに初めて気づかされた。発表された年代もそうだが作中随所に似通った仕掛けが用意されているのである。無論、だからと言って両者の作品的価値が損なわれるわけではない。どちらも誘拐物の歴史的大名作である。『大誘拐』は比較的最近映画化も成されており、この復刊に絡んで最近読んだ、これから読む、という方も多いだろうが、未読であればこの機会に『シャドー81』も手に取ってみてはいかがだろうか。それにしても、ネイハムはこれ一冊で夭折してしまったのが惜しまれてならない。
 2……面白そうだなあ……テーマが端から端まで私好みなんだなあ……早く読みたいなあ……


2000年7月25日(火)

 やっと、やっと、来月以降書き始める小説群のプロット作りに取りかかる。まず頭の中にほぼ完璧な像が出来ている短篇の梗概を纏めた。形になっているとはいえ、全体像を掴めるような文章に変換するのは厄介なのだった。この短篇は登場人物が旧作とリンクしているため、人物設定の必要があまりないのでまだしも楽。問題は、残り……(勘定して目を回す)

 本日のお買い物
1,上野正彦『死体検死医』(角川文庫)
2,乙一『石ノ目』(集英社)
3,和田慎二『怪盗アマリリス(7)(8)』(朝日ソノラマ)
4,コミックマーケット58カタログ

 2はてっきり書籍での刊行かと思っていたのが実際は新書版。集英社はエンタテインメント部門での新書刊行が少なく盲点でした。ハードカバーなら例によって文庫化まで待とうと考えていたのだが、1000円以内なので迷わず購入する。毎度ながらいつ読めるのかは謎。
 3のピークはやはり映画撮影編だったようで。終盤は文字通りの大団円だったが伏線の回収がごたついていて思ったほど劇的ではなかった。
 4……必要に迫られて買ったものの、見方が解らないから寄るサークルのチェックも出来ない。先達に学ばなければ駄目か。しかし京極サークルと有栖川サークルの何と多いことよ。

 昨日までちまちまと進めていたが言及するのをすっかり忘れていたゲーム二本。
『BE-YOND』(elf・18禁) 物語全体を10章に分けた、スペースオペラタッチのコメディ。御多分に漏れず終盤はマジになる。選択肢が少なく全体的には虱潰しの感があるが、ことの大きさに反して概ね深刻になりきらない登場人物たちの行動がなかなか楽しい。視点のふらつきもそれ故にあまり気にならず、攻略を考えずに遊ぶ分には折り紙付きの楽しさと言えよう。ただ、マルチエンディングなのにそれぞれのエンディングに至る分岐が見えづらいのが繰り返しのプレイを辛いものにしており、つまりは往年のAVGと全く同じ種類の傷が残っている。その辺はリニューアルと割り切れば気になることもあるまいが、果たして大手の仕事と言っていいのかどうか。
『ガイナックス連続殺人事件(エロ)』(GAINAX・18禁) こちらも細部にコミカルな要素を含んだ、嵐の山荘テーマのミステリ風AVG。まだふた廻り程度だが、正直その出来には首を傾げる。ミステリとしての意外性は皆無に等しく、どうすれば事件を解決に導けるのか主人公をどう動かせば女性陣とのハッピーエンドに辿り着けるのか、ヒントの類が全く表示されないのがまた困りもの。ちょっと選択肢を変えると殺される人物が変わる、というのは悪くない発想だが犯人は同じのようだし、寧ろ「どうして被害者が変わったのか」を推理する条件が全く提示されていないらしいのが推理ゲームとしてはお粗末すぎ。メッセージスキップが出来なかったり、フェイドアウトのたびに時間がかかったり、選択肢がうまくクリックできなかったり、セーブした時刻が解らなかったり、設定変更できる項目が異様に少なかったり、プログラムの出来も悪い。あのエヴァを作った会社の仕事と見ると酷すぎる。作中で偉そうなことをぶちまくるぐらいなら肝心の作品の出来に磨きをかけてくださいなスガさん。「深〜い関係にあります」と言い切った以上見逃しません。


2000年7月26日(水)

 お絵描き続行。精細に描き込まず、アニメ絵風の色塗りに徹する。具体的にはこんな感じ。

 解りにくいかな? こういう塗り方は初めてなので、一枚目はちょっと手間取る。大体コツが掴めてきたので、土曜日ぐらいまでに一気呵成に仕上げる覚悟。
 ……あ、そう言えば、このホームページに野郎のイラスト載せるのって初めてのような気が。

 今年の夏は比較的仕事の量が多いようだ。それはそれで大変有り難いことなのだが、どうも実入りが少なそうなのと、創作の空き時間がかなり削られているのが痛い。贅沢言っちゃいけないと解っていても解っていても。

 珍しく買い物ゼロの一日。みんな雨が悪いんや。


2000年7月27日(木)

 午前中最後に届いたデータは変だった。そもそも取引先がネット経由で受け取ったあと、そこのMac上で開いたところ、一度目は正常に閲覧できたが二度目は全く開かなくなるというトラブルが発生したらしい。そこで、大元のデータをコピーしたMOと一緒に予備のMOも寄越してきたのだが、そもそも予備のデータの出所は一体何処なのか。疑問に感じつつ大元のデータの方を私の職場のMacにコピーし開いてみる。Illustratorで簡単にチェックし、出力用のデータに変換、更にQuakeで出力できる状態まで整える。そこまでは異常なし。
 問題は、出力用のMacにデータを転送したあとだった。転送そのものは滞りなく完了するのだが、それを出力用Macが印刷用に最適化している途中、画面上で20〜30%に達したところで処理が停滞する。待っても待っても、先に進まない。試しに予備と言って渡されたデータも使ってみるが、状況は全く同じ。停滞する箇所も同じ。更に午後一番で、データの作成を行った場所から直にコピーしたMOを持ってきてもらい、それを出力に送ってみるが結果は同じ。
 この際試せることは試してみようと覚悟を決め、まずは時間がかかるのを覚悟で待ってみる……出た。出力用Macで処理が20〜30%程度のところで凡そ5分近く停滞したが、その段階を脱するとするすると処理を終え、異常なくフィルムが排出された。その後、写真の調子を変えて欲しいと頼まれたので、調整を加えたデータを新たに作って出力してみたところ、同様の現象が起きた。午後にデータを持ってきた取引先の方と話をしてみると、取引先のMac自体が昨日寿命に達したというぐらいの悪環境にあり、データの作成元でも状況は似たようなものらしい。扱ったデータを律儀にハードディスク上で保管していた所為らしいのだが。
 つまりはまめにバックアップを取っときましょ、ということらしい。

 夕方には妙な注文が入る。先日、文字や大体のレイアウトは版下の状態で、写真のみデータで届けられた仕事があった。多数のデータが収められたCD-ROMから指定のデータをこちらのハードディスクに写し、元データは保管しておいてそこからカラー情報のみ破棄したもの、一部のオブジェクトに手を入れたものなどを作り、Illustratorなどで指定のサイズに編集し直して出力するのが私の役割。で、今日来た注文というのは、ここで保管したデータをMOに写して譲ってくれ、というもの。要するに余所で作業をさせるために必要だということらしいのだが
 ――ちょっと待て。CD-ROMはどうした。あれがあれば必要ないじゃないか、と言いたいところだが、注文を受けたのは私ではないし、これでもちゃんと売り上げにはなるので、やるに越したことはない。推測するに、前述のCD-ROMはバックアップを取らないまま供給元に返還してしまったのだろう。繰り返すが、当方としては有り難い話なのだけれど。
 つまりはまめにバックアップを取っときましょ、ということらしい。

 本日のお買い物。
1,こがわみさき『魅惑のビーム』(エニックス・stencil comics)
2,あかほりさとる・別天荒人『源平伝NEO(3)』(角川書店・カドカワコミックスエース)
3,『To Heart 第四集』(エニックススーパーコミック劇場)
4,すがやみつる『ゲームセンターあらし愛蔵版(4)』(太田出版)

 漫画ばっかり。1は望外のヒットでした。簡略な線とムードがちょっと珍しい。2は展開が原作よりも先に進んでないか。原作の三巻はどーなった。そして私はいつまで『To Heart』絡みの本を買い続けるのだ。
 つまりはまめにバックアップを取っときましょ、ということらしい。……違う。


2000年7月28日(金)

 午後、懸案の免許証書き換えに向かう。これで晴れてゴールド免許証所持者である。ぶっちゃけた話、免許取得以来何の違反もしていない筈なんかないんだが、捕まったり説教を食らうほど悪質な違反も犯していないということ。以後、現状維持なら次の書き換えは五年後ということになる。するとまた代書屋や更新事務所でやり方を忘れて戸惑わなきゃならないんだな私は。現実問題としてそろそろ普通車の免許も取らなければいけないから、実際はもう少し早まる……んだよな確か。まあ、いずれにしても先の話。
 新しい免許証の写真は前にも増して伊藤芳郎弁護士そっくりだった。

 本日のお買い物
1,高田慎一郎『シリウスの痕(2)』(カドカワコミックスエース)
2,宮部みゆき『あやし 〜怪〜』(角川書店・怪ブックス)
3,神坂 一『トラブルシューター・シェリフスターズSS mission01』(角川書店・角川スニーカー文庫)
4,『電撃姫 Vol.10』(メディアワークス)

 1は1巻の内容から結構期待を持っていたのだが、2巻にして早くもレベルダウンの感あり。物語のテーマに反して展開に緊張感が足りない。掘り下げ方ではいい作品になるような気がするんだが。もう暫く様子は見る。
 しかし最近4は記事内容が毎号似たり寄ったりになってしまった。発売されるゲームに期待を寄せられるようなものが少ないとか、一部の素材のみ極端を選んだだけであとは同工異曲なものが多いとか、そういう事情もあるのだろうが、新しいスタイルとしてインターネットとアニメーションなんぞという方法を今更論い、後者の取材にJellyfishを訪れるという新味のなさというか思考硬直ぶりはどーにかしてもらないものだろうか。結局はゲームなんだから……ねえ。

 最近ジャズに凝っていた所為で、MP3に変換しハードディスクに置いてある音楽はジャズが大半を占めており、昔から好きだが最近新作の発売がない、というアーティストの曲はずっと未処理のままになっていた。夏が来たのをいい機会に、山下達郎に槇原敬之、それに橘いずみを変換してランダムに聴きまくっている。突然「さよなら夏の日」とか「クリスマス・イブ」とか「冬がはじまるよ」などが来ると流石に辛い。

 TVドラマ『トリック』最初の事件終了。終盤になって無意味にごたごたした挙句、殆ど自殺行為も同然の計画から破局が訪れるという、あまり誉められない展開。敢えて謎を残したとか教祖自らがこの結末を望んでいたとか好意的な捉え方もあるけれど、それならそれでもっと展開を整頓するべきでしょう。このドラマの阿部寛は『夜叉』に輪をかけて好きですが。主人公たちの駆け引きや珍妙な人物設定、演出などは面白いので、あれこれ言いつつも引き続き見る予定。珍しく今期は割と律儀にドラマを見続けております私。

 キバヤシさんのために新たにCGI掲示板を設けようかと考え始めていたりして。


2000年7月29日(土)

『ガイナックス連続殺人事件(エロ)』(GAINAX・18禁)漸くハッピーエンドを一つ発見した。だが肝心の事件は全く解決せず、というかどうすれば解決するのやら。何より主人公のどんな行動が事件に影響しているのか、それを推理する材料が皆無に近いのが、「推理ゲーム」として捉えた場合は致命的。直感的に作ったフローチャートの通りに安易に組み立てたような気配があって、主人公の行動と展開が論理的に繋がっているのかも疑問である。加えて、どう考えても複数回のプレイを想定したゲームなのに、メッセージスキップや各種処理の高速化など、ユーザーへの気配りを放棄している辺りは、制作者の気配りの乏しさを思わせて腹立たしい。取り分け酷いのは、バックの音楽と全く同調しておらず、ユーザーサイドの自由意志で終了させる配慮もされていないエンディングクレジット。
 前にも同じようなことを書いたが敢えて繰り返す。作中に重要な人物として登場し、偉そうなご託をあれこれのたくるぐらいなら、作品として端正なものを作ってみろと言うの。ただ「好き」とか「作ってみたい」だけではユーザーは納得しませんよ、と。……自戒も含む。

 ひたすらCGの色塗り色塗り。アニメ絵風の塗り方に漸く馴染んできたので速度は上がったがいかんせん枚数が多すぎる。同じキャラの一枚絵数枚を横に並べ一度に塗るという方法を採り、見た目だけは進んだように思わせているが。兎に角今夜一晩を費やしてもまず終わるまい。

 昼食は近所のうどん屋。以前来たときに話していた新メニュー「とり御飯」を早くも採用したらしい。十年一日の如くのカレーうどん大盛りにプラスしてもらう。お新香もついてなかなかの美味。

 ずーーーーーーっとお絵描きをしていると段々息が詰まってくる。息抜きのつもりで、現在着手している資料や小説を一旦除けて気楽なものを読み始める、と止まらなくなってしまった。神坂 一『トラブルシューター シェリフスターズSS mission01』、引き続き同『同MS mission01』(共に角川スニーカー文庫)読了。もう素直に楽しんでます。ありきたりの世界観、ありきたりのキャラ設定、ありきたりの敵役、しかし何処かありきたりとは異なる全体像は、それらをちゃんと消化しているからこそ為せる業だろう。ちょっとだけ気が晴れた。しかし調子に乗ってまだ何冊か残っている筈の神坂一未読作品を発掘しようとしてしまったのは明らかに悪影響。手の届く範囲内になくて良かった。これよりお絵描きに戻ります。

 そのうちキバヤシさんの連続書き込みのログをhtmlに纏めてアップしてやろうかな、などと目論んだりして。いや嫌がらせじゃないですよ本当に。


2000年7月30日(日)

 存在証明。

名前を優希という。

 妙に思い入れがあるように思われたあなた、正解です。こいつは設定を決めた段階から作者に偏愛されております。
 慣れが出てきてあとで見直すと妙な塗りもらしや塗りすぎが見られるようになってきたが、勢いだけはいっちょまえになってきたので深く考えず筆の走るに任せて塗り倒す。しかし昨晩寝る間際になって「基本的に」ネット断ちを宣言していた某氏を捕獲することに成功してしまい、その流れで4時頃までチャットをしてしまい、ここ数日就寝時刻を遅くしていたツケも重なって、起床は11時、更に昼寝までしてしまい、作業時間が致命的に短かった、ということで思いの外進まず。今夜中に大物をあと一枚仕上げたいところ。

 夕食は父が仕事先の知人から頂戴した利根川産のうなぎである。この知人の実家はうなぎの養殖とか冷凍品とかそうしたものを生産・販売しているそうで、知人は自宅の冷蔵庫に非常食としてうなぎをストックしているのだそうな。既に何度か戴いているが、冷凍といえどなかなかの美味。身は柔らかで臭みもない。

 土・日はそんなわけで小説のプロット手付かず。


2000年7月31日(月)

 七月が終わる。存在証明する暇もなし。あと何枚だぁ?!!

 本日のお買い物。イレギュラーふたつ。
1,高橋しん『最終兵器彼女(2)』(小学館・ビッグコミックス)
2,CLAMP『カードキャプターさくら(12)(完結)』(講談社・なかよしKCDX)
3,須藤真澄『おさんぽ大王(4)』
4,近藤るるる『天からるるる! 近藤るるる FANBOOK』(以上、enterbrain・BEAM COMIX)
5,恩田 陸『麦の海に沈む果実』(講談社・メフィストクラブ)

 1と2がイレギュラー。1は単なるチェック漏れという気がするが、2は本当に緊急発売だったんじゃないだろうか。既に山は終わっていたため、「カードキャプター」という性格が作品にとって何の役にも立っていない、というか『すき。だからすき』と同じ内容に見えた。いや、嫌いじゃないですけど私は。
 1巻を読んだときから過剰に期待している自覚がなくもない『最終兵器彼女』、私は尚も評価します。これはいいぞ。多分前にも書いた筈だが、彼女が最終兵器にされてしまった背景などは一切描写せず、あくまで恋愛劇の舞台装置として用いているのがいいのだ。キャラクターの造形が私好みだ、というのも無論あるけどね。

 未だに機能しないCD-RWドライブ、結局外付けのものを新たに購入することを決意する。動かないからというばかりではなく、職場でも利用することを考えてのことだが。今日はちょっと時間も荷物を増やす余裕もなかったので下調べもしなかった。自宅のPCで書き込みが出来ないのはシステムの問題なのかドライブの故障なのか、これではっきりする。

 何故か執拗に『マトリックス』を見続ける私であった。


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遠くに行きたい……

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