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『友達以上・恋人未満』プレイ日記

友達以上・恋人未満
Studio Mebius / 2004年09月24日発売 / Windows98・Me・2000・XP対応ゲーム / 18禁 [amazon購入ページ・通常版Premium Edition]

[ゲーム概要]
 2003年に発表され、のちにコンシューマーにも移植されたヒット作『SNOW』。あの物語を経て数百年振りに春の巡ってきた龍神村をふたたび舞台とした恋愛AVG。
 龍神村に春の息吹が戻って十数年ののち。だが、物語の当事者の一人だった橘芽依子の孤独はまだ癒されていない。平穏な幸せを得ていく親しい人々の姿を眺めながら、依然断ち切れぬ想いをまだ引きずっていた。
 そんな彼女が巡り会ったのは翔平。失恋の痛手を癒すため、龍神村の格安ツアーに参加した彼は、ひょんなきっかけで芽衣子と知り合い、訳も解らないままある出来事の解決に協力させられる。そうして行動を共にしていくうちに、いつしかふたりのあいだにはある種の感情が生まれていくが……

2004/09/27
 ……だからインストールに時間がかかりすぎるんじゃあっ!!
 前作『SNOW』にも劣らぬインストールの手間。系列会社であるStudio Ringのゲームもそうだったから、これはヴォリューム云々というより、必要とするファイルの作り方に問題があるのだと思う。私ゃほかにあれこれ片づけつつ時間を潰していたからいいようなものの、気の短い人はインストールさえ終わらせられないだろう。下手をするとOSなみにかかるわけだから。
 何はともあれ本編に突入。いきなり艶めかしい展開をちらっと挟みつつ、見覚えのある人たちが順次姿を見せる。そしていきなり疑問が脳裏を過ぎる――この作品、前作からいったい何年後だ? 前作の主人公とメインヒロインの娘がいきなり攻略対象扱い(だろどう見てもあれは)で登場するが、他のキャラクターの外見は一切加齢せず。ていうかそもそも前作がいったい何年前の設定だったのか。そしてそれを「これもまた龍神様のご加護でしょうか〜」の一言で済ますな澄乃。特にお前の母親がいちばん酷いんだぞさくらの祖母だろう何なんだあの見た目の若々しさはっ!! 唯一加齢しているのが猫のシャモンだけというのが……
 まあその辺はいいとしても(いいのか)、微妙に声のイメージが違うのが引っかかります。つぐみも澄乃も系統としては高めだけど落ち着いているイメージだったのに、いずれも半端に大人びて色っぽい。いやまそら実年齢を思えばおかしくないのだけど、ここまで外見が前作を引きずっているのなら声も前作の雰囲気を踏襲するべきだろうに。そういえば、同時発売された音声収録版の『SNOW』も、わたしが購入したPremium Edition同梱のダイジェストストーリーディスクも同じ配役なのだが……大丈夫か? そして音声についてもうひとつ、ややキャラクター同士の会話の呼吸がずれているのも気に掛かる。台詞のキャッチボールをしているにも拘わらず、声のトーンが明らかにずれている場面があるのだ。
 そもそも、シナリオにあった味もだいぶ薄れている。『SNOW』からして無茶な設定があるのはそちらの感想を参照していただければ解ると思うが、少なくともそれを徹底してギャグに利用する力強さはあった。が、本編は充分に活かしていると言えず、呼吸も少々甘い。やはり前作とは色々変わっているのだろうなー、と感じずにはいられない。
 一方で個人的に嬉しいのは、芽衣子がほぼ完璧にイメージを引き継いでいること。台詞回しにはやや緩いところがあるのはほかのキャラと同じながら、声が実に合っている。分別くささとブッ飛び具合と女の子らしさが共存している感じが出ており、とりあえず彼女の仕上がりだけでも納得出来る。
 肝心のシナリオのほうは、ひとまわりめの中盤に入ったぐらい……だと思われる。唐突に大事件が発生したりするわりには盛り上げ方が下手すぎるとか、相変わらず細部の言動に常識がなさすぎる(あんな由緒のある建物だったら保険ぐらいかけてるだろ普通……)とかあるが、まあしばらくは楽しめそうです。ギャグ風味ながら基本設定がシリアスだった前作に対し、本編では割り切って18禁ゲームらしい基本設定を用意してふんだんにその手のシーンを盛り込もうとしているのは、いっそ潔いとも言えましょう。
 それにしても、主人公が前作にも増してアホになった気が……言わぬが花?
2004/09/29
 ちまちまちまちまと進めております。まだひとまわりも終わらせてませんが……どうも、ちょっと様子がおかしい。
 どうやら何人サブキャラクターがいようと基本は芽衣子というヒロインが中心にあるようで、とことん彼女が可愛く描かれているのは『SNOW』のときにもお気に入りだった私には嬉しい限りなのですが、その代わりに他のキャラクターがいかにもオマケっぽく見えてしまうのが納得いかない。
 いちおうそれぞれにトラブルの種や鬱屈を抱えていて、それとくくり様という要素が絡んで事件に発展するわけですが……その解決の仕方が全般に雑なのです。そんなことじゃ話が纏まらないだろう、という段階で途切れていたり、一方くくり様のお陰で合理化されてしまったエッチシーンの挿入の仕方が非常に不自然だったりする。そんなことしてたら逃げられるだろ、とかそんなことしている場合じゃあるまいに、と感じる場面が非常に多い。
 くくり様は人に取り憑いて発情を促し、結果として恋を成就させるために恋の神様として捉えられていたりもするが、発情を堪えすぎると身体が小さくなる、また負の感情と結びついて人間を悪事に走らせるなどの悪影響も多々ある。基本的に取り憑いた人間の悩みを解消すれば納得して消えていく存在なので、発情を抑える、悩みを打ち消すことで問題もなくなるのだが、『SNOW』をやった方なら先刻承知の通り、芽衣子の悩みや苦しみは極めて深い。そうそう簡単には解決しないので、勢いエッチシーンの繰り返しも正当化されてしまうのだけど――そういう彼女の一連の場面ですら、無理矢理入れられている感が否めないのだ。
 くくり様というキャラクターにはもうひとつ困った面があって、それがために話が急激にパニックものに変貌したところでいったん打ち切り。これが終わるまで、などとやっているとまた作業時間も睡眠時間も犠牲になるから。しかし、この展開は……『友達以上・恋人未満』というタイトルにそぐわないったらありません。

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