treasures / 第五回MYSCONレポート
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2004年03月13日(土)午後04時30分頃〜14日(日)午前07時
http://www7a.biglobe.ne.jp/~tuckf/Myscon/5th.html

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 四時半ごろに東大前駅で政宗九さん今田恵さんnakachuさん、葉山響さんと合流して一緒に会場入り。通された部屋でひとしきり話をしたあと、五時半から大広間にて開会宣言、即さいしょのイベント・高田崇史氏のインタビューへ。以前の西澤保彦氏の場合同様に、既にアルコールが入った状態で始まる。
 お定まりの最初のミステリ体験に作家デビューの経緯といった話から、『QED』で語られる「歴史の裏面」に属する話などなど、あちこち脱線しつつ終始和やかな雰囲気で進んだ。感想のほうではきついことを書いてしまっているわたしだが、ご本人の印象はバランス感覚に富んだ、誠実な人柄とお見受けして、楽しませて頂きました。――どうもわたしには千葉千波シリーズとか、あっちのほうが合っていたのかも、などとも思う。
 説明といったん休憩ののち、全体企画『MYSCONに来れば桶屋が儲かる』に突入。「風が吹いたら桶屋が儲かる」の方式で、桶屋に縛らず「〜〜が儲かる」という結論に辿り着けばよし、という趣向。あらかじめ決められていた班ごとに四室に分かれて議論し、のち大広間に再結集して担当者が発表する、というもの。結果は……大半反則技と発表者の芸の勝負でした。冒頭から松本楽志進井瑞西という凶悪なコンビによる力業から始まって、登場する演者ことごとく「やり辛ぇ〜」と嘆きながらあとに続く、という悲惨な状況。わたしの所属した七班は七番目、MYSCONのジョーカー浅暮三文さんがいたので、ガソリンを注ぎ込んだうえで茗荷丸さんと共に立って頂いたのだが、なんかガソリンを注ぎ込みすぎたらしい。リハーサルしたのに全然やってること違うんだもん。面白かったからいいけど。
 その後、三つの個別企画。各自参加したい企画の行われる部屋に移動する。わたしは折角読んだばかりの『ネジ式ザゼツキー』読書会に参加したが、ある意味ものすごい展開でした。細かく……書ける人が誰かいるか。最初はSF畑からご参加の喜多亘さんが場を引っ張り、中盤頃から参戦した滅・こぉるさんが毎度の如くハイパワーで(いい意味で)引っかき回してくれました。結論は出ませんでした(と言っておこう)が、けっきょくのところ島田荘司という作家は非常に愛されているのだ、という話になったような。
 個別企画終了後は、古本オークションと大広間での雑談と名ばかりのゲリラ企画……のはず。わたしゃこれを書いているので今のところどこにも加わってません。

 ……と、この上の項目まで(の抄)を、どうにかアップデートしたあとは、大広間に降りてあとこちの会話の様子を眺めたりときどき混ざったりして漫然と過ごす。と、突然大広間のみ照明が消えると――しばらくして、案の定恒例のゲリラ企画が始まった。
 ゲリラ、とは言いながらずいぶん前から舞台を用意していたので、年々歳々意味はなくなっている。そのうえ、毎年大喜利なのに年を追うごとに前ふりが長くなっていくのも妙なところ。戦隊もの風の前ふりののち、更に訳の解らない理由で大喜利に突入する。進井さんが延々賑やかしを勤め、発表するのはINOさん蔓葉信博さんに楽志さんの三人という毎度のパターンのあと七沢透子さんが無理矢理話を戦隊ものに戻し、更にとんでもねーオチに雪崩れ込んで括り。もーちょっと滑舌が良ければねー、と思わなくもないが、まあその辺はご愛敬。およそここ以外の場所では通用しない、というお笑いも楽しい。
 以降は深夜部門へ。個別企画のお薦めライトノベル・ミステリ10作品からの延長戦で討論している輪のなかに潜り込んだり、怪談話を蒐集したり、千街晶之さんと映画話をして「やっぱりダリオ・アルジェントは最強」或いは「盲獣VS一寸法師は観ておこう」という結論に無理矢理導いたり、夜明けも近くなって目醒めた人と徹夜組と入り交じって敢えてハードな「本格もの」について話してみたり……けっきょく、例年通り風呂にも入らず、大広間でずーっと余所では出来ないディープな話に明け暮れるのでした。
 午前七時頃に解散、ほぼ地元のわたしは自転車で谷を越え山を越えよたよたと自宅に帰還。このままでは眠れん、と思ったのでシャワーを浴びたのですが、途中膝が折れそうになるほど疲弊しておりましたとさ。

 色々あってほぼ全編ダイジェストですが、ご了承ください。当夜、リアルタイムで更新した箇所については、若干ながら書き足しております。
 ちなみにここで入手した本は以下のとおり。
1,ジョン・ディクスン・カー/小倉多加志[訳]『引き潮の魔女』(HAYAKAWA POCKET MYSTERY BOOKS No.799/早川書房)
2,石田智彦『蜘蛛の館』(角川文庫/角川書店)
3,『超短篇マッチ箱vol.3 少年少女特集』

 1は茗荷丸さんのサイトの20万ヒット記念企画に当選して、手渡しで頂戴したもの。ありがとうございます〜。応募した時点ではなからカーのことしか考えていなかったわたしに迷う余地はありませんでした。後期作品に属する三部作最後の作品とのこと。2は深夜、茗荷丸さんに勧められて、こちらは購入。ホラー作品ばかりで多分わたしなら楽しめるのでは、という話でしたが、その後葉山さんにもお墨付きをもらったので、早いうちに読みます。なお、両方とも絶版商品のため、いつものような商品ページへのリンクはさすがに省略しました。3は松本楽志さんから購入した同人誌。

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