神経ブロックとは
痛みの原因となっている神経の周りに局所麻酔を注入して痛みを取り除く治療です。
単なる「一時的な麻酔」ではなく、痛みを取ることで血流を改善し、炎症部分に栄養を送り、痛みの原因物質を洗い流します。
当院で行う治療
1. 星状神経節ブロック(SGB)
首の近くにある星状神経節に注射。エコーガイドを使用して安全性を確保。
- 対象:頭、顔面、首、肩、腕の交感神経を遮断します。
- 注射後の症状:まぶたの重さ、目の充血、鼻づまり、顔や手の温かさ
- 適応:帯状疱疹後神経痛、顔面神経麻痺、突発性難聴、手の痛み・しびれ、頚椎椎間板ヘルニア、頸椎症、外傷後の神経痛、幻肢痛
2. 頚部神経根ブロック
- 対象:頸椎椎間板ヘルニア、頚椎症性神経根症、帯状疱疹後神経痛
- 効果:肩甲骨~指にかけての痛みやしびれの緩和
- 注意:注射後3~4時間は腕が動かしにくくなるため、車・バイク・自転車での来院は不可
3. 硬膜外ブロック
- 対象:帯状疱疹後神経痛(胸部・腹部・下肢・お尻)、腰痛、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、坐骨神経痛、下肢の痛み・しびれ、がんの痛み、外傷後の神経痛、幻肢痛
- 方法:脊髄を包む膜の外側に薬を注入、直接神経には刺さない
- 効果:痛みと交感神経に作用、血流改善