アメリカ大統領選挙 民主党の予備選挙の仕組み

  1. 予備選挙と党員集会の違い
  2. テキサス州の予備選挙の仕組み。実はオバマ候補の勝ち
  3. 予備選挙の投票率

予備選挙と党員集会の違い

予備選挙も党員集会も民主党・共和党の大統領候補を決めるための手段であるが、どちらの方法で行うかは各州で決める。テキサス州は予備選挙と党員集会の両方を行う。

予備選挙

民主党の予備選挙の有権者は党籍がなくても可能だが、選挙人登録をする必要がある。共和党員でも、選挙人登録をすればオバマ候補に投票できる。通常の選挙と同じように、各投票所で投票する。秘密投票。

党員集会

地域の学校や公共施設に党員が集まり、議論をしながら候補者を決める。途中で、支持者を変える人も出てくる。最終的には多数決で決めるが公開投票である。

党員集会の有権者

党員集会なので、当然、党籍が必要である。テキサス州の民主党員は予備選挙に投票したうえで、さらに党員集会で投票できる。

テキサス州の予備選挙の仕組み。実はオバマ候補の勝ち

テキサス州の予備選挙での獲得代議員数では65対61(合計126)でヒラリー候補が勝っているが、党員集会での獲得代議員数では38対29(合計67)でオバマ候補の勝ち。

テキサス州では予備選挙と党員集会を組み合わせており、予備選挙(Primary計126人)での一般代議員数と党員集会(Caucus計67人)での一般代議員数の合計がテキサス州州選出の一般代議員という事になる。

合計の一般代議員数ではオバマ候補99(61+38)、ヒラリー候補94(65+29)で、オバマ候補の勝ち。 ミニ・チューズデー予備選挙の結果

予備選挙の投票率

ワイオミング州の予備選挙の投票率

ワイオミング州の人口は50万人で、民主党予備選挙の投票数は9000人で、投票率は人口の2%弱である。アメリカの予備選挙の動向は数%の人間で変るのである。

スーパーチューズデーの投票率

アメリカの約半分の州で行われた予備選挙、スーパーチューズデーで投票参加者が、アメリカの人口3億人の10%に満たないというのはどういう事なのか。逆に言うと、ちょっとした働きで大統領選挙を左右できる仕組みになっている。オバマ候補はその事を知っているのか。結果として、若者とネットの力がオバマ候補を支援している。オバマ候補と若者とネットの力

スーパーチューズデー記録的な投票率:YOMIURI ONLINEより

CNNテレビの集計によると、投票参加者は民主党が1440万人、共和党が870万人と推計され、ヒラリー・クリントン上院議員とバラク・オバマ上院議員の激しい指名争いへの関心が高いことを示した。米国では、選管が投票率を集計しないことが多いが、党の指名候補を決める予備選段階での投票率は、ひとケタ程度の低水準にとどまるのが通例。

アメリカ大統領選挙に関連するリンク

ペンシルバニア州の予備選挙

民主党の予備選挙は2月5日のスーパーチューズデーをはじめ、3分の2が火曜日に行われている。大統領選挙の本選挙の11月4日も火曜日である。ペンシルバニア州の予備選挙も4月22日の火曜日である。

3月までの予備選挙の一般代議員の獲得数はオバマ氏1418、ヒラリー氏1250。特別代議員はオバマ氏226、ヒラリー氏248。合計でオバマ氏が146人リードしている。残りの予備選挙でヒラリー氏が逆転するのは難しく、上院議員などの特別代議員の動向が勝敗を左右するようだ。

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