アメリカ大統領選挙の予備選挙 オバマ氏の獲得代議員数
朝日新聞はオバマ氏の獲得代議員数については、予想していなかったが、
朝日新聞が予想したアメリカ大統領選挙のシナリオ。
私の勝手な予想では1.が最も可能性が高いと思うが。
- ヒラリーおろしの動き。ニューメキシコ州知事もヒラリー降ろし
- 一進一退レース。8月の党大会で決着
- オバマ氏の自滅。オバマ氏とシカゴ政界の黒幕との疑惑。NAFTA疑惑。
アメリカ大統領選挙の獲得代議員数。オバマ候補とヒラリー候補
- 予備選挙における獲得代議員数は
オバマ氏1594人:ヒラリー氏1423人である。(5月7日) - 一般代議員の総数3253人の過半数は1627人。
- 予備選挙の代議員数131人のうち、たった33人をオバマ氏が獲得すれば、オバマ氏は一般代議員の過半数を獲得する。(5月20日まで)
- オレゴン州とケンタッキー州の予備選挙で、オバマ氏の獲得代議員数は3253の過半数を確実に超える。(5月20日)
- オバマ氏が何らかの勝利宣言をする。(5月20日)
- 特別代議員は雪崩を打って、オバマ候補支持に回る。
- オバマ大統領候補が、ヒラリー副大統領の可能性をほのめかし、ヒラリー氏が敗北宣言をする。ヒラリー副大統領候補
オバマ候補の公式ホームページでの調査
オバマ候補の獲得代議員数 | ヒラリー候補の獲得代議員数 | 未確定 | |
---|---|---|---|
一般代議員 | 1494 | 1336 | 423 |
特別代議員 | 258 | 275 | 263 |
合計 | 1752 | 1611 | 686 |
過半数2025人まで | 273 | 414 |
予備選挙での獲得代議員数はオバマ氏の公式HPより
ヒラリー候補が過半数の2025人を獲得するには、残り686人のうち414人が必要だ。残りの予備選挙で半分の211人の一般代議員を取れば、態度未定の特別代議員263人のうち203人を取らなければならない。まず不可能だ。
インディアナ州・ノースカロライナ州予備選挙後の獲得代議員数
オバマ候補の獲得代議員数 | ヒラリー候補の獲得代議員数 | 未確定 | |
---|---|---|---|
一般代議員 | 1594 | 1423 | 236 |
特別代議員 | 258 | 275 | 263 |
合計 | 1852 | 1698 | 499 |
過半数2025人まで | 173 | 327 |
インディアナ州では34対38でヒラリー候補が辛勝したが、インディアナ州とノースカロライナ州の合計の獲得代議員数ではオバマ氏:ヒラリー氏=100:87で、オバマ氏が13人、差を拡大した。
残りの予備選挙で半分の118人を獲得したとして、ヒラリー候補が過半数の2025人を獲得するには、態度未定の特別代議員263人のうち209人を取らなければならない。
インディアナ州の予備選挙前の状況より、オバマ候補有利の大勢は進んだと言える。
CNNテレビによる調査
オバマ候補の獲得代議員数 | ヒラリー候補の獲得代議員数 | 未確定 | |
---|---|---|---|
一般代議員 | 1494 | 1336 | 423 |
特別代議員 | 242 | 263 | 291 |
合計 | 1736 | 1599 | 714 |
過半数2025人まで | 289 | 426 |
ヒラリー候補が過半数の2025人を獲得するには、残り714人のうち426人が必要だ。残りの予備選挙で半分の211人の一般代議員を取れば、未確定の特別代議員291人のうち215人を取らなければならない。これも難しいだろう。
ヒラリー候補の逆転勝利は不可能
オバマ候補とヒラリー候補の獲得代議員数を見れば、5月の予備選挙でオバマ候補が50%の得票を得れば、ヒラリー候補に逆転の機会はないだろう。これまでの予備選挙でのオバマ候補の一般代議員獲得数はヒラリー候補を10%以上、上回っている。オバマ候補にとって、50%の得票率は簡単な目標である。
ミニ・チューズデー3月4日前の状況
ミニ・チューズデー3月4日前の時点ではオバマ候補が優勢。
オバマ候補、ヒラリー候補の獲得議員数。特別代議員と一般代議員
オバマ候補は一般代議員1184人、特別代議員185人、計1369人を獲得。
特別代議員とは
アメリカ大統領選挙 予備選挙 日程と代議員数
ヒラリー候補は一般代議員1031人、特別代議員236人、計1267人を獲得。
(CNNテレビ3月2日の集計)
民主党予備選挙の過半数は2025人なので、大統領候補に指名されるには、オバマ氏は656票、ヒラリー氏は758票が必要。残りの一般代議員数は931なので、今後の予備選挙で、オバマ氏は7割、ヒラリー氏は8割を獲得しなければならない。
これは、どちらも困難であろう。
そこで、支持保留の374人の特別代議員の票の行方が鍵となる。
特別代議員は8月の民主党全国大会で、オバマ氏、ヒラリー氏のどちらかに票を投ぜなくてはいけない。
オバマ氏、テキサスでヒラリー氏に逆転。CNN世論調査
オバマ氏、テキサスでヒラリー氏逆転・CNN世論調査
NIKKEI NET(日経ネット):特集 米大統領選
米CNNテレビが2月25日に発表した大統領選世論調査の結果によると、民主党が3月4日に予備選を開くテキサス州で、オバマ上院議員が50%の支持を獲得、ヒラリー・クリントン上院議員の46%を上回った。同州の世論調査でオバマ氏が逆転したのはこれが初めて。
ミニ・チューズデーの予想
ミニ・チューズデーでは、テキサス州(193人)、オハイオ州(141人)、ロードアイランド州(21人)、バーモント州(15人)の一般代議員の争奪が争われる。
テキサス州ではオバマ氏優勢、オハイオ州ではヒラリー氏優勢だが、どちらも僅差。
テキサス州はヒスパニック系の人口が多い
テキサス州は全米で2番目にヒスパニック系の人口が多く、テキサス州はの人口の3分の1を占める。
ヒスパニック系の多い上位8州(ニューメキシコ州,カリフォルニア州,アリゾナ州,ネバダ州,コロラド州,ニューヨーク州,ニュージャージー州,イリノイ州)ではオバマ氏の2勝、ヒラリー氏の6勝となっていて、ヒラリー氏はヒスパニック系に強い。テキサス州でヒラリー氏が敗北した場合、ヒラリー氏の命運はつきたと言えるだろう。
ミニ・チューズデーのテキサス州、オハイオ州の予想
- オバマ候補がテキサス州、オハイオ州ともに勝利した場合。
ヒラリー氏の敗北宣言は時間の問題。民主党幹部が辞退を説得するだろう。ヒラリー氏は受身の立場に立つ。ヒラリー副大統領という案は消えるかもしれない。 - オバマ候補がテキサス州で勝利、ヒラリー氏がオハイオ州で勝利した場合。
これが一番可能性が高い。
この場合でも、全体的にはオバマ氏優勢だし、ヒスパニック系の人口が多いテキサス州でのヒラリー氏の敗北は痛手だ。ヒラリー氏は予備選を続けると思うが条件闘争を考え、どこかの時点で、オバマ大統領、ヒラリー副大統領という妥協を模索するのではないだろうか。 - オバマ候補がオハイオ州で勝利、ヒラリー氏がテキサス州で勝利した場合。これは、ありそうにない。
- ヒラリー候補がテキサス州、オハイオ州ともに勝利した場合
結果は僅差であろうから、一般代議員の累積獲得数ではオバマ氏優勢であろう。 この時点でヒラリー氏側から、敗北宣言はでないだろう。
その後の予備選挙の結果次第であるが、民主党の大統領候補決定は8月の全国大会まで、もつれるだろう。
ミニ・チューズデー予備選挙の結果
州 | オバマ支持率 | ヒラリー支持率 | 白人人口比率 | 黒人人口比率 | ヒスパニック比率 |
---|---|---|---|---|---|
オハイオ州 | ×44 | ○54 | 85 | 12 | 2 |
テキサス州 | ×48 | ○51 | 50 | 11 | 35 |
ロードアイランド州 | ×40 | ○58 | 82 | 5 | 9 |
バーモント州 | ○60 | ×38 | 96 | 1 | 1 |
票数でみるとオバマ候補の1勝3敗だが、獲得代議員数でみるとオバマ候補の2勝2敗だ。
テキサス州では予備選挙と党員集会が組み合わせられている為、
獲得代議員数ではオバマ候補99、ヒラリー候補94で、オバマ氏が勝っている。
ミニ・チューズデー予備選挙での獲得代議員数
州 | オバマ候補の獲得代議員数 | ヒラリー候補の獲得代議員数 | 州全体の代議員数 |
---|---|---|---|
オハイオ州 | ×66 | ○75 | 141 |
テキサス州 | ○99 | ×94 | 193 |
ロードアイランド州 | × 8 | ○13 | 21 |
バーモント州 | ○ 9 | × 6 | 15 |
合計 | 182 | 188 | 370 |
民主党の予備選挙の日程と代議員数 オバマ氏の公式HPより
3月4日のミニ・チューズデーで、ヒラリー候補は、一般代議員の数の差を6人つめただけだった。
累積獲得代議員数
民主党の予備選挙の獲得代議員数 オバマ氏の公式HPより
一般代議員合計の獲得数はオバマ氏1385、ヒラリー氏1231で、以前オバマ氏が154の差で優勢。3月8日。
残りの一般代議員数は561、ミシガン州とフロリダ州の再投票があったとしても、874。
一般、特別代議員の過半数2045を獲得するには、オバマ氏660、ヒラリー氏814が必要。両候補とも、予備選挙等による一般代議員の獲得だけでは困難で、特別代議員の支持が不可欠だ。よって、特別代議員の動向が焦点となる。
ミニ・チューズデー後のアメリカ大統領選挙の予想
ミニ・チューズデー予備選挙の結果は、引き分けという事。一般代議員の累積獲得数はオバマ候補が優勢のままである。ヒラリー候補が、今後の予備選挙の結果だけで、過半数の2045を上回るのは不可能だし、
オバマ候補の一般代議員の累積獲得数を上回るのも困難だ。
これまでの予備選挙で、ヒラリー候補が60%以上の得票率を得たのは、アーカンソー州だけであるが、
ヒラリー候補が、オバマ候補の一般代議員の累積獲得数を上回る為には、
- ミシガン州とフロリダ州の再投票があった場合は、残り874のうち、ヒラリー候補が、6割の514を獲得しなければいけない。
- 再投票がない場合は、残り561のうち、ヒラリー候補が、65%の358を獲得しなければいけない。
民主党の特別代議員に転向の動き
「特別代議員 転向」をヤフーやグーグルで検索してみてください。
米大統領選挙 ロックフェラー氏もオバマ氏支持
MSN産経ニュース
ロックフェラー氏は声明で、オバマ氏がイラク戦争に一貫して反対してきたことを称賛。
民主党の特別代議員でもあるロックフェラー上院議員が2月29日、オバマ上院議員への支持を表明した。
特別代議員は大統領予備選挙で選ばれない
オバマ候補とヒラリー候補の接戦の功罪
民主党の予備選挙で接戦が続いている結果、日本の報道では、オバマ候補とヒラリー候補の写真入の記事がよく掲載される。共和党のマケイン氏の影は薄い。アメリカでも同じような状況かもしれない。
民主党の大統領候補の一本化が遅れれば、11月の大統領本選挙への準備が不足するという面もある。
民主党の幹部は、適当な時期に一本化するのが得策と思っているのではないだろうか。
オバマ候補に有利に働きそうな要因
オバマ候補のキャッチフレーズは「change」である。
changeが受ける理由は、特に若者を中心としたアメリカ国民としての自信喪失が背景にあるのではないだろうか。
オバマ氏と若者とネットの力はアメリカを変えるのか
米国の国際的地位が低下と国民の約70%最新世論調査 CNN
イラク問題に関する大統領候補の言動
- オバマ候補は
『私は初めからイラク戦争に反対していたことを、誇りに思う。イラク問題には軍事的な解決策はない。』と言っている。
オバマ氏演説、2004年全国大会と2008年アイオワ勝利演説 YouTube訳と原文では、
「イラク戦争を終わらせ、最終的に軍隊を引き上げ、モラルの信用を取り戻すだろう。」と言っている。
オバマ候補の政策 イラク戦争を終わらせる為に - ヒラリー候補は
2002年のイラクへの武力攻撃容認決議に賛成している。 - 共和党のマケイン候補は
ジョージ・ブッシュ大統領が行った、2007年の2万人規模の米軍のイラク増派を提言・全面的に支持した。
あってはいけない事だが、イラクでアメリカに不利になるような事件が起きれば、オバマ候補に有利に働くだろう。
イラク問題に関する世論調査
米国民の71%、イラク戦費が景気停滞の一因 世論調査 CNN.co.jp2008.3.19より
米国民の71%がイラク戦費が米経済の現在の低迷につながっていると判断していることが19日分かった。反対意見は28%だった。CNNとオピニオン・リサーチ社の共同世論調査で判明した。世論調査でイラク戦争の是非については、32%が支持、66%が反対だった。現在のイラク情勢を踏まえた場合、36%が軍事作戦の継続の価値があると答えていた。開戦当時の該当数字は68%だった。
61%が、次期大統領は就任後の数カ月内に大多数の部隊の撤収に踏み切るべきと応じていた。
ドル安
日本では1ドルが100円を割ると話題となるが、アメリカでは対円相場に関心を持つ人は少ない。10%ぐらいのドル安になれば、アメリカの威信を取り戻す為の「change」が脚光を浴びるかもしれない。
失業問題
3月7日、アメリカの雇用統計が発表された。6万3000人の減少で、就業者数の減少は2か月連続で、減少幅はおよそ5年ぶりの大幅なもの。
この傾向が続けば、「change」が脚光を浴びるかもしれない。
小浜市
仏AFP通信は、小浜市を取材に訪れ、2月12日付記事で、村上利夫市長が「若狭塗箸」をオバマ氏に送ったり、観光関係者を中心に「オバマ候補を勝手に応援する会」が結成されたりしている様子を紹介。このAFPの記事は、米ヤフーの検索ランキング2位に入るほど注目を集めた。
小浜温泉は長崎県にあり、小浜ちゃんぽん、オバマ チャンピョン。という標語でオバマ候補を応援している。
小浜温泉はオバマ候補を応援します
小浜温泉観光協会のブログ
「熱量日本一の小浜温泉が、アメリカ一熱い男にエールを送ります。」
オバマ氏の出身地はハワイだから、常磐ハワイアンセンターのある福島県いわき市でも同じようなオバマ応援が始まるかもしれない。これこそ、勝手な予想。
ヒラリー氏参謀を更迭
クリントン氏、今年2度目の陣営刷新 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
米大統領選の民主党候補指名争いで劣勢のヒラリー・クリントン上院議員(60)が6日、今年2度目となる陣営刷新に踏み切った。
獲得代議員数でバラク・オバマ上院議員を下回るクリントン氏にとって、次の決戦となる今月22日のペンシルベニア州予備選で圧勝し、オバマ氏との差を縮めて「強さ」と「勢い」を示すことが、撤退論を封じる上で不可欠とみられている。
クリントン氏がオバマ氏に10ポイント以上の差をつけていた同州での支持率は、ペン氏の更迭前から縮まる傾向にある。アメリカン・リサーチ・グループの最新調査では、両氏とも45%で初めて並んだ。クリントン氏がペンシルベニア州で不振だった場合、撤退を求める声が高まるのは必至だ。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。