三嶺の花たち
はじめに
この「三嶺の花たち」は、私が所属している三嶺を守る会が二十歳を迎えたのを機会に、三嶺を守る会や職場の山の会の仲間、あるいは家族と三嶺に登った時に写した三嶺の花たちの写真を取りまとめたものです。
何分にも植物にも写真にも素人の一登山者が撮った写真ですので他人に見せるような物ではないかも知れませんが、三嶺のことを一人でも多くの人に知っていただき三嶺の自然をいつまでも残したいという気持ちが強く、不十分なことを承知でまとめてみました。
植物の解説にしても専門的なことは分かりませんので、日ごろの山登りの中で感じたことや、植物に少しでも楽しく接しようという視点から思いつくことを書いてみました。
三嶺や高知の自然に関心を寄せていただく方が一人でも増えれば幸いだと思っています。
(春の花)
八丁の河原でネコヤナギが芽吹くころ、日差しは春の日差しですが頂上近くにはまだ雪が残り、また、思わぬ積雪を見る時があります。
ゴールデンウィークのころ、登山口あたりの森の木々はそろそろ芽を吹こうかという時で、森の中には太陽の光がいっぱい入って大変明るい森になっています。この時期に春の花が競って花を咲かせます。
このころの麓の花の代表はスミレの仲間やヒメエンゴサクのように林の落ち葉の間に咲く小型の花たちです。
これに負けまいとヤマシャクヤクが美しい姿を見せればツルギテンナンショウやシコクテンナンショウなどが少しへそ曲がりな花を咲かせます。
(初夏の花)
梅雨のころになると、冬の間葉を落としていた木々もすっかり葉を広げ森は鬱蒼としてきます。
そうなると太陽の恩恵を受けられない林床の植物は主役の座から引退です。
春のころみずみずしく勢いのある葉を出していたバイケイソウも何となく疲れた姿で花を咲かせます。
三嶺の梅雨のころの主役は尾根沿いに咲くコメツツジでしょう。雨のため訪れる登山者も少ない中で控えめな花をつけ、足元ではツマトリソウがこれもまた控えめに咲きます。
(夏の花)
夏の訪れとともに花たちはそれまで貯めていたエネルギーを一斉に発散させ、競い合って花畑を作ります。
稜線ではシコクフウロやイブキトラノオ、タカネオトギリ、少し遅れてツリガネニンジンが涼しい風を受けて咲けば、沢の源流あたりではナンゴククガイソウやツルギハナウドが草いきれの中を登ってくる登山者を歓迎してくれます。
(秋の花)
三嶺の秋は頂上付近から始まります。
リンドウやアキノキリンソウが色を競えば
ホソバノヤマハハコは白で挑みます。
山腹の登山道の側ではトサノミカエリソウやテンニンソウが足早に降る登山者を見送ります。
三嶺の山全体が最も艶やかになるのが晩秋です。紅葉前線が堂床あたりまで降ったころ稜線のコメツツジが最後に燃え上がります。年によれば真っ赤なコメツツジにうっすらと雪化粧をすることもあり、ピンク色の何とも色っぽい三嶺を見せてくれます。
三嶺に咲く花の写真集
現在は作成の途中ですが三嶺に咲く花たちをご覧ください。
春の花
初夏の花
夏の花
秋の花
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