ボクシングのゲーム、実写でボクシングのバナー(3)

渡辺二郎

国内パウンドフォーパウンドを選考する際、
必ず名前が出てくる実力者、渡辺二郎。


なぜあんなに急にピッと動けるのか、ありゃ人間じゃない。
上体を立てて旋回、相手を凝視する姿はまるで肉食獣だ。

ゴクリと息を呑みながら我々も試合に没頭する。

不思議と観客も二郎のような顔になっていたかもしれない。
まばたきの数もきっと減っていて、インターバルでやっと息を吸う。

ドキドキは(負けるかもしれない)という不安からではなく、
世界ランカーをぶっ倒す決定的なシーンを見逃したくない。

一瞬でなにかが起こる、だから目を離せない。
そんなタイトルマッチの連続だった。


ポイントを有利と予想、余力を残したままの判定負けがラストファイト。
燃え尽きないで終わる選手は終わっていない、そんな印象になってしまう。

徳山・新井田・ルイスは確かに強かった。
しかし、どうもボクサー物語が終わっていない。

ファイティング原田や輪島に代表される
根性タイプが演じた壮絶なラストファイト。

時代の終わりをはっきり教えてくれた具志堅、
ロープ際で最後まで必死の抵抗をした鬼塚
最終ラウンドに特攻隊のように散った葛西
立ったまま意識を失っていた辰吉…。

語り合える伝説になるには、最後の負けっぷりも必要なのかも知れない。
(ま、二郎クラスだと充分に伝説になっているが…)

二郎が燃え尽きるための相手、
それはタイの英雄 カオサイギャラクシーだったはずだ。

カオサイとの試合が実現したらどうなっていただろう。
強引すぎるアタック、それを二郎はどう捌いただろう…。

20年以上経っているにもかかわらず、
先日掲示板での話題になったので、
ここに掲載して残したいと思います。

(サンドバック)

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

ユーザーの方から興味深いメールを頂きました。

 私は渡辺次郎が大好きでした。今でも、あのスタイルが大好きです。そして、一番見たかったのが、対カオサイ・ギャラクシー戦でした。
 一部には、次郎さんがカオサイから逃げるためにWBAのタイトルをはく奪覚悟でパヤオとの統一戦を行い、WBCにくら替えしたと言う人もいますが、私は、実際に戦ったら、次郎さんがアウトポイントして楽勝したと思うのですが、どうでしょうか。

渡辺が勝つでしょう、と私も言いたいのですが、
あえて不安要素を並べてみます。

個人的にはカオサイとの相性に不気味さを感じるのです。

ガッチャガチャの松村謙一(二)に大苦戦して腰を落としたカオサイ、
テクニシャンでボクシングを知っているグスマンをぶっ倒したカオサイ。
(ようは頭の低い相手に苦戦する傾向)

アルマンドカストロにもカオサイは大苦戦しています。
彼も松村のようなファイタースタイルと言えるでしょう。

黒光りする渡辺は旋回しながら単発、背を立ててのアウトボックス。
どうしてもそれがグスマンのスタイルと重なってしまう…!

渡辺ラストファイトはポイントの計算を間違えての敗戦と言われていますが、
いまいち渡辺はボクシングの幅という意味ではそれほど広くないと思うのです。
(それだけ渡辺本来のスタイルが強力ということですが!)

もし、渡辺の最も得意とするスタイルが通用しなかったら…
渡辺には松村のようなガチャガチャや玉砕や潜り込みはない。

距離を作れず、つらく長い展開が続くことも予想されます。
が、勝負の鬼 渡辺が試合を諦めるということはありえない!


あとふと思ったのですが、渡辺のジャブとストレートは
ノーモーションで見切りづらいのは素晴らしいと思うのですが、
腰がくるっと回るようなストレートではなかった。
(徳山にはあった)

良くも悪くも「手打ち」です。(グスマンも手打ちでした)

6オンス、薄くて小さいグラブの時代だからこそ
効果的だったと言えるかも知れない。

頑丈なカオサイにどこまでダメージを与えられただろう…

冒頭にて
>あえて不安要素を並べてみます。
と書きましたが、並べすぎました。
ごめんなさい!

私ももちろん渡辺の評価は高いです。
あえて、です。あえて。(手遅れ?)

確かに手打ちですが、相手の避けた頭位置を覚えていて、
次のコンビネーションで逃げる頭にドンピシャ。

渡辺は顔は怖いが、慎重で頭脳的なボクサーでした。
私の予想も杞憂に終わるんでしょうね、きっと!

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

ぢろうさん  投稿者:しうまい

ここんところ忙しくてスパ天入れておらずすんません。

二郎さんとカオサイですかー。わたしも見たかった。
確かに二郎さんのストレートは若干手打ち気味ですが、
ナックルをきれいにあてているので決して悪いとは思いません。
(ほとんどの日本人ボクサーはこれができない。)

二郎さんは左ストレートの戻しが早く、防御の意識が非常に強い
スタイルと思っております。

対してカオサイですが、アウトボクサーには強い、とのイメージですが
コントラニーとの試合は、アウトボクシングに巻き込まれ、ダウンを
食らったうえでかろうじて判定勝ち(一部では疑惑の判定とも)。

動画はこちら(ちなみに主審は森田健氏)↓
http://www.youtube.com/watch?v=amqH9C5g-e8

コントラニー並の打たれ強さが二郎さんにあれば
二郎さんがカオサイに判定勝ちできるでしょう。

そうでなければ・・・
二郎さんもどつきあいができることはバリャス戦で証明済みですが、
カオサイ相手にそれができるかは微妙。

開催地がタイだったら負けちゃうかも・・・

ところで、会長の仰ってた「グスマン」とは「グリマン」のことでしょうか???
動画はこちら↓
http://www.youtube.com/watch?v=raPG-jKz5iI&feature=related

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

コントラニー戦見ました!  投稿者:サンドバック

ちなみに初見です!
あの恐怖を前にちゃんと対応しているこの男に拍手。

飲み込まれそうで飲み込まれず、
要所で自分の攻撃印象をちゃんと残す。

まさに「ボクサータイプ」ですね。

が、逆にボクサーという規格に入らないカオサイの
変則ボクシングにも驚かされました。

のしのし。
サンドバック打ち。

のしのし。
サンドバック打ち。

サンドバック打ちのフォームを維持したまま、本番でも打てる。
相手にちゃんと強く打つ!っていうのは、ホントーに難しい。

平気な顔でやっちゃう…(というかスゲー怖い顔)


やはり私もボクサーの端くれ。

自分だったら…で考えるのですが、
びびっちゃうな、こりゃ。

私のぬるいジャブでは前進をストップできないでしょうし、
カオサイのアタックが適当なようで恐ろしいほどに多彩。

どこ飛んでくるのか初動で読めず、
もう訳が分からなくなるでしょうね〜
(膝だけで高さが変化。上だか下だかも読めない。
そもそも顔がずっと変わらない。肩もプラモみたく固定…)


しかし、よくよく考えると

のしのし。
サンドバック打ち。

この文面、国内で言えば、連勝していた頃の赤井英和
(でもスタミナや初動のキレなど格段に違うが)

とにかく赤井は勇気があったんだなぁ〜。
(と同時にカオサイもちゃんと対処されると破綻もありえるのかも?)


> ところで、会長の仰ってた「グスマン」とは「グリマン」のことでしょうか???

デビッドグリマンメンデス…
あ、グリマンだ♪

フルネームで読むとすぐわかるのに間違えた〜
(オフ会の時も私の名前間違いの修正係でしたものね♪)


ビデオ見ると、グリマンがガードのまま足が止まってますね。
渡辺は相当追い込まれない限り足を止めないでしょう。

なので、渡辺不利説に結びつかないかも知れませんね。
(ビデオ紹介、ありがとー)


二戦見て再認識できました。
カオサイの圧力、プレッシャーと来たら…

ダッキングもガードもない、とにかくあの怖い顔が迫ってくる。
ジャブで牽制でもしようモノなら、同着で石が飛んでくるようなパンチ。

見てから打つタイプの渡辺に見る暇があるのか…
そんな不安も芽生えました。

距離で避ける天才渡辺、距離を殺す天才カオサイ。
果たしてどっちの距離で展開するのだろうか…!?

あちょ〜、この試合は絶対にするべきだった!
怖いくらいに両極端、同じ時代に素晴らしい二人のボクサー。

10年以上たってもこんなに熱く語り合える名選手。
しうまい氏、ビデオ紹介、ありがとーーー!(しつこいけど感動したので♪)

(ふと思う。実ボクでのしうまい氏は二郎っぽいな、と。
でも2Dの実ボクではあのボクシングを完全再現はできないか…)

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

懐かしい  投稿者:はまこ〜

渡辺次郎選手は私がまだ中学生のときでした!^^
中学生のときテレビに夢中に観戦してました。

当時はまだサウスポー イコール ハードパンチャー的なイメージが
あったのですが、的確にジャブを出し相手を崩しストレート
当時ではめずらしく安心できるボクサーのイメージが強かったです。

ジャブが的確で相手のフック、アッパーをひき出させ、決めパンチ!!

実ボクではゼファー氏が師匠と呼ぶまさしく
渡辺次郎=実ボクのぽせいどんさんのイメージですね^^!

-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-

有難うございます。  投稿者:sada

昨日、私が送ったメールを話題にして頂き、うれしくて参加させていただきました。

私も大阪のアマのジムでボクシングをしています。
また、環状線の福島駅前で「おふくろ」という居酒屋をやっているのですが、
先日、女子の世界チャンプの多田悦子さんが来店されたとき、
二郎さんの話題になり、多田さんも私もサウスポーなので、盛り上がりました。

二郎さんの独特のアップライトスタイルでの、
あの次元の高い空間把握能力は多田さん曰く、やはり天才らしく、
とてもまねができないらしいです。

だから、私は、スピードの違いでサイドに回り込んで、
カオサイの尖ったあごに右フックを叩きこめると思うのですが、いかがですか。

また、参加させていただきます。



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