ボクシングのゲーム、実写でボクシングのバナー(3)

大和心

「避けながら打つ」

これはヨネクラ・ジムの選手に多く見られる技術である。

川島松本、松島らのテクニシャンが
相手の攻撃をヒョイとダッキングで避け、
ついでにボディブローを放つ姿は目に焼き付いている。

そしてそのスタイルは川島の栄冠によって
日本中のボクサーが多用するようになっていく。

が、帝拳陣営が唱えるボクシング理論は
そんな時代に逆らうような古風なフレーズだった。

「打たせずに打つ」
「打たれる前に打つ」
「攻撃は最大の防御なり」

具体的には…
ストレート系の長い攻撃を多用して
相手の接近を許さない。
手数で相手を圧倒して戦意を喪失させる。
いつでも打てるようにアップライトを崩さない。

名門帝拳ジムはそんな選手を育て続けていた。

葛西雄一、八尋史朗…

両者とも上記のスタイルで国内無敵を誇り
世界戦線で戦い続けた。

が、世界の壁には何度となく阻まれてしまう…

共通する弱点はズバリ、カウンターだった。

ストレートを多用するということは
距離こそ自分有利に設定できるが
攻撃着火のバリエーションとしては単調だった。

世界レベルの選手はそれを決して見逃さない。
バスケスやガメスはKO勝利の後、同じコメントを残している。

「ジャブにクロスを決める作戦だった」

ガメスに至ってはこんな発言もしている。

「八尋はリズムのあるグッド・ボクサー…」

これは誉め言葉ではなく
「リズムが単調でカウンターを取り易かった」
という意味だったのではないだろうか…?

世界戦線で帝拳のホープが散っていく中、
あえて帝拳スタイルで世界に挑もうとしている選手がいる。

大和心

遠いリードパンチの打点に加え
優位な距離の維持に欠かせない軽いフットワーク。

常に体の前方上空で行われるボクシングは危険を伴わない。

ポンポンと繰り出す直線的で軽いパンチは
スタミナの消費も少なそうだ。

一発の魅力こそ乏しいものの
その軽快な動きと涼しいマスクは
注目を集めるのに時間を必要としなかった。

迎えた日本タイトルマッチ。
当時の王者、松島二郎はバリバリのヨネクラ・スタイル。

柔らかい上体と的確なブローは
偉大な先輩、川島にも決して劣らない。

スタミナさえあれば日本レベルの選手ではないはずだ。

ベルトを賭けたこの試合、帝拳とヨネクラという名門ジムが
意地と信念を賭けた戦いでもあった。

大和はいつもと同じようにジャブを突いて
前後左右自在のステップを踏む。

対する松島は対大和用にスタイルチェンジ、
前進するファイターへと変貌していた。

高性能ジャブをダッキングで潜り抜ける術を心得ており
大和の薄いボディに打撃を与え続けた。

大和はその出鼻にパンチを合わせる努力をするのだが
なかなか思い通りにいかない。

終盤、バッティングによる流血が
大和の視界を完全に塞いでしまい
レフリーは試合終了を告げる。

…微妙な判定を待つこととなった両者。

王者松島は自信満々で防衛の勝者コールを待つ。
一方の大和は白いタオルを傷に巻いて、納得のいかない表情…

結果、勝者は挑戦者の大和だった!

有効打よりも手数を評価したのだろうが
常に主導権を握っていた松島には辛い判定となってしまった。
(この試合を最後に引退してしまう…)

大和の弱点はこの試合で充分に判明した。

接近時のダッキング技術の必要性、フックに対するガードの甘さ。
そしてなによりパンチの軌道が単純明快な点…

同階級のライバル、福島学石井広三と比べると
圧倒的にパワーが劣る大和には
スピード以外の武器が必要だ!



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