2005年1月22日() 1.<宅建試験を振り返って>
もし宅建を目指している方が御覧になっている場合のため、また、今年新たな資格を目指す私自身のためにも昨年のことを記しておきたいと思います。

私は5月から宅建の勉強を、文字通り一から始めました。家業のためでもあり、私自身のためでもあります。本当に無知だったので「宅建業法」の単元に入って初めて、試験に合格すれば「宅建主任者」になるわけではなく実務講習が必要ということもわかったぐらいです。自分で言うのもなんなんですが勉強は嫌いではありません。どちらかというと好きと言えるかもしれません。仕事に追われ新しいことを学ぶ余裕もなかった毎日の中で出会った宅建の勉強は、非常に新鮮で頭をリフレッシュさせてくれました。

しかし、学生の頃に比べはっきりと「記憶力」、「集中力」の低下を実感しました。実は講義を受けている間もそうでしたが、自宅で勉強している時は特に集中力が散漫になってしまい、それをわかっていてもなかなか修正することができませんでした。2回目の模擬試験(9月20日)は、得点的には問題なかったのですが自分としてはかなり「イージーミス」を痛感した結果だったので、
9月末から本試験までの約3週間は学校に出向いて自習していました。今に思えば、それが合格への大きな助けになったのかもしれません。周りに人がいるのは、見方によってはかえって集中力が散漫になる方もいるとは思うのですが、「みんな頑張っている」という姿を見ると、やはりそれが勉強への励みになります。もちろん、人それぞれに勉強の仕方があると思うのですが、時間の許す限り学校で自習するほうが集中できるかもしれません。あくまでも個人的な意見ですが。

5月になって「答案練習」が始まりました。白状しますが1回目の答案練習は非常に緊張しました。生講義ではなくビデオによる勉強での始まりだったのもあり、とにかく学生以来の「試験」だったので喉がからからだったのを覚えています。結果として好スタートをきることができました。宅建本試験の翌日に学校に出向いて先生と話をしたのですが、話の中で毎週の答練や模擬試験の
成績表を掲示することの「プラス効果」を伝えたつもりです。先生は「良くも悪くも」、つまり悪い側面もあるという言い方をしたのですが、「競争心」はプラスに働けば気持ち的に非常に大きな原動力となります。私の中でも常に意識している方の名前があって、「今回は勝った」、「今回は負けた」という感情を非常に良い方向に意識できたと思います。

学生の頃からそうでしたが、勉強は「めりはり」だと思います。それと
「毎日」すること。ホームページの更新もそうですが、週末にどーんと大量更新するよりも、日々少しずつアップするほうがかえって楽です。勉強も然り。私は長くても3時間以上ぶっ続けで勉強に集中できるタイプではないのを自身でわかっていたので、だらだらと勉強するのではなく、今日はこの単元、今日はこの単元というように日々の目標を持って勉強を続けました。もう少し具体的に言うと、9月に入ってからは半月で全単元、つまり10月の本試験までに全科目を3回復習できるようにスケジュールを組み、テキストに合わせて答練、模擬試験、過去問を何度も頭に叩き込みました。半月で全単元ということは、1日単位に換算するととテキスト約50ページ分になります。ただ年齢による「記憶力」の低下によって半月前のことでさえ復習したことはうろ覚えになってしまうので、本試験直前の週は、

火曜日・・・「税法その他」
水曜日・・・「宅建業法」
木曜日・・・「法令上の制限」
金曜日・・・「民法」
土曜日(本試験前日)・・・
予備日(万が一、金曜日までに全科目を終われない場合、あるいはどうしても覚えにくい事柄を再度復習)
日曜日・・・本試験当日

というようなスケジュールを組みました。
前日の土曜日に勉強スケジュールを入れるのは危険です。「焦り」につながりますし、正直言って前日は既に緊張しているのでほとんど頭に入りません。土曜日は、勉強するというよりも各単元の答練や模擬試験で間違えた箇所、どうしても覚えづらい箇所を見直すぐらいでないといけません。逆に言えば、金曜日までにしっかり「これで大丈夫」と思うぐらい復習することが大事です。また、私の場合は「税法その他の法令」が得意科目だったので、試験が近づくにつれ苦手な科目へ進んでいきました。

民法、法令上の制限、宅建業法と次第に覚えていくことが増え、7月に入ってからの「税金その他」の単元が非常にきつかった時期です。「地方税」のところでも書いたのですが、そこで挫折しなかったのは先生の励ましと「絶対合格する」という気持ちでした。結果として「税法その他」は自分にとって得意科目、重要な得点源となりました。再三言いますが、「税金その他」は絶対捨ててはいけません。他の3つの単元での取りこぼしや「イージーミス」を救う非常に重要な単元です。

7月いっぱいで宅建の全範囲を終えるまでは、講義の時間を含めると
1日8時間程度は勉強していたと思います。8月以降は講義の時間(2時間半)を含めて1日5時間程度。本試験までを通して「予習」をする余裕は結局1回もありませんでした。また、「ノート」も持たず、「参考書」も買わず先生の言葉とテキスト、答案練習、模擬試験、過去問のみで本試験まで勉強を続けました。その週、その週で学ぶ単元の復習、過去問を解くのでせいいっぱいでしたが、とにかく先生が言う言葉を良く聞いて、先生の言葉の強さ(声の大きさ)によってテキストに引くアンダーラインの色を赤、青に変え、黒板に書かれていることは全てテキストの余白部分に書いていきました。私も宅建の勉強を始めてあらためて実感したのですが、法律は本当に頻繁に改正されます。本屋で販売されている参考書は法律改正の記述が遅れている可能性があります。独学という勉強形態でも構わないとは思うのですが、参考書だけの勉強ははっきり言えば危険です。学校に通って初めてわかったことです。

8月1日に行われた1回目の模擬試験で予想外に高得点を取ったのは、結果として
「油断」、「中だるみ」となってしまいました。これは自慢なのですが、1回目の模擬試験は全国で20位以内でした。学生の頃でもこんな成績は取ったことがありません。宅建の合格圏内である 15%以内に入り非常に嬉しかったのですが、少し怠慢になってしまったのは事実です。。折りしも8月中旬からオリンピックが始まったこともあって、スポーツ好きな私はテレビを見ながら勉強するという悪い状況になってしまいました。2回目の模擬試験が約1ヶ月半後の9月20日に行われたのですが得点が伸びず、前回と同じ得点でしたが全国での順位は30位以下に下降。学校での成績も2位に落ち、「1回目の模擬試験より1点でも点数を伸ばす」ことを自己目標に掲げていた私は少しショックを受けました。でも今考えてみると、そういう結果になってしまったことによって本試験までの3週間、自宅での勉強を止めて学校まで行って勉強する体制に変わり合格に結びついたので、2回目の模擬試験の得点が伸びなかったほうがむしろ今では良かったと言えるのかもしれません。

本試験当日の「焦り」はとても言葉では伝えることができません。ただ、前日は緊張しましたが当日は不思議と「緊張」はしませんでした。「やるだけやった」という達成感がありましたので。 しかし模擬試験や答案練習では全問を見直す余裕があったのに、本試験では全くその余裕が無く、人生の中で最も2時間を短く感じました。また模擬試験や答案練習は、この問題は確実に正解している、この問題は少し迷ったという自己得点の予想がある程度できたのですが、本試験はとんでもない! 「何が正解していて、何が間違っているのか」、その判断さえできませんでした。本試験(午後1時〜3時)終了後、午後6時からの解答速報までの時間は「やばい」、「もう駄目だ」、「宅建試験を甘く見ていた」という思いだけが頭のなかでぐるぐる回っていました。

午後6時からの学校での「解答速報」は、別のクラスの方も一同に会した中で始まりました。おそらく皆さんもそうだったと思うのですが、最初の民法の自己採点で「もう駄目だ」と思う方々が大半だったと思います。私自身、血の気が引くような感じがして、途中で自己採点をするのを止めようかと思ったぐらいです。今年、「マンション管理士」でそういう気持ちを再びするのだと思うと非常にブルーな気になりますが、年齢を重ねて
「これ以上頭が錆びる前に」出来る限りの勉強をしようと思っています。

私の本試験の自己採点は
「38点」でした。「民法」15問中8点、「法令上の制限」10問中7点、「宅建業法」16問中15点、「税金その他」9問中8点、計38点です「35点獲得」を目指す勉強の中でのプラス3点は「税金その他」です。このホームページを御覧になっている皆様のために、何とか「税金その他」の単元の重要性をわかってもらいたいですね。ここを得点源とすることができれば他の科目での「イージーミス」をカバーすることができ、宅建試験の合格はかなり近づくと思います。実際の経験者の意見として理解していただければ幸いです。

現在はさまざまな資格があって私もいろいろ情報収集をしていますが、先生が何度も講義中におっしゃった
「宅建は勉強した分だけ点数に結びつく」という言葉をしみじみ感じています。裏を返せば、勉強しなければ合格できません。それでも運に左右される「行政書士」他の資格とは違って、勉強した時間がちゃんと得点に現れる宅建はやりがいのある資格だと思います。これは自慢しているように聞こえなければ良いのですが、先生の言葉、テキスト、答案練習、模擬試験、過去問を徹底的に繰り返せばノート、参考書は必要ありません。そしてあきらめずに「絶対合格する」という意思を持つことです。


最後になりますが、私は自宅から学校までの往復5kmを雨の日以外は歩いて通いました。9月末からは、講義を受けた後に一旦家に戻り、午後6時頃から8時半頃まで再び学校で自習したので、毎日 10km の「ウオーキング」をしたことになります。もちろん自分の体質改善のためですが、学校までの道のりは、それまで車中からしか見たことの無い風景を歩いて通う新鮮さ、自宅から学校までの間の気分転換として非常に大切な時間となりました。今年もおそらく2月から「マンション管理士」という資格の勉強のために、再び同じ道を歩いて通うことを今から楽しみにしています。


2004年12月7日(火) 2.<「不動産鑑定士」ガイダンス>
雑記帳でも書いていますが、宅建の勉強で覚えた知識をさらに活かすために、年明けからの実務講習と合わせて同時並行でもう一つ資格取得のために勉強しようといろいろ情報収集をしています。昨日の事になりますが、不動産鑑定士のガイダンスを聴きに行きました。

名前だけは知っていますが、ガイダンスで初めて試験の概要がわかりました。ただし、これは平成16年までの概要で、
平成17年度から試験制度が変わります。その概要はまだ資料ができたばかりで、そのガイダンスは年明けになるということでした。

T.民法(論文式2問)・・・50点 x 2問 = 100点

U.行政法規(5肢択一40問)・・・2.5点 x 40問 = 100点

V.鑑定評価理論(論文式4問)・・・50点 x 4問 = 200点

W.経済学(論文式2問)・・・50点 x 2問 = 100点

X.会計学(論文式2問)・・・50点 x 2問 = 100点          

計600点満点中、合格ラインはほぼ6割。ただし、各科目ごとに暗黙の足きり(5割5分前後)があると言われている。また、合格者はUの科目を8割以上得点している。

以上となっています。宅建とはまるで試験内容が異なると聞いていましたが確かにその通りでした。確かに問題数で言えば宅建と同じ 50問なのですが、宅建試験のように1問1点ではなく、論文記述が得点の大半を占めます。さらに、宅建は4肢択一ですが、不動産鑑定士の場合は5肢択一となっています。4肢でも頭を抱えるのに・・・。
来年からは上記の「択一式40問 + 論文式10問」が、「
短答式(択一式を含む)40問? + 論文式10問」に変わり、さらには短答式は行政法規に加えて鑑定評価理論も加わることになるそうです。短答式というのはおそらく「穴埋め」のことでしょう。

書くのも気が重いのですが、宅建で得た知識を活かせるのは、行政法規(5肢択一)の
40問中20問のみです。つまり、600点中 50点のみです。
以前にも書きましたが、やはり不動産鑑定士は漢字検定、英検の「1級」だなぁ。高校で勉強したことの復習でなんとか対応できる「2級」とは異なり、全く聞いた事のない事柄が多数出てきます。次は18日に行われる「司法書士」のガイダンスを聴く予定です。


2004年12月14日(火) 3.<「行政書士」ガイダンス>
昨日の事になりますが、「行政書士」のガイダンスへ行ってきました。この資格も不動産鑑定士同様、名前だけ知っていた資格です。「マンション管理士」を取得された方のプロフィールを見ると、宅建を取得しているのは当然として、「行政書士」を取得している方が多いのです。その理由を確かめる意味もありました。

今回のガイダンスで概要を把握することができました。言わば「公的書類作成のプロ」ですね。


試験日: 例年10月の第4日曜日(宅建の翌週です)

試験科目: 
・法令40問(択一式35問・記述式5問) → 憲法・民法・行政法・行政書士法・戸籍法・地方自治法・商法・労働法・税法・基礎法学・住民基本台帳法・行政不服審査法など

・一般教養(択一式20問) → 国語、政治・経済、国際社会、社会、時事、歴史、理科、数学など

合格基準: 
試験科目ごとの得点がいずれも満点の 50%以上であり、かつ、試験全体の得点が満点の 60%以上


話を聞いて驚いたのは、宅建と勉強が重複するのがほとんど無いこと。担当の方に、宅建と行政書士をダブル取得している方が多い理由は?とお聞きしたのですが、「行政書士の業務の中に、建築業などの職種の会社設立に関する書類作成が含まれているからでは?」というお答えで、特に重要な関連性はありませんでした。一応、宅建でも民法の基礎を全般的に学びますので民法は頭に入りやすいのだとは思いますが、行政書士で出題される民法はわずか5問のみ。不動産鑑定士と同じく、宅建で得た知識を活かせるのはやはり 10%以下という状況です。宅建と行政書士をダブル取得している方が多いのは(あくまでも私の印象です)、私と同じように、特に業務上の関連はないのだけど、せっかく宅建で得た法律知識をもう少しステップアップさせたいという意欲かもしれません。

試験の合否を分けるのは、意外にも一般教養との事でした。
一般教養はすなわち雑学の事で、行政書士の受験者の声を聞くと評判は良くありません。つまり、法令で高得点でも一般教養が5割取れないと足きりにひっかかる訳で、「なんでこんな雑学を国家試験で問うのだろう」という意見が多いようです。実は行政書士は年度によって合格率が全く異なり、それも疑問の的でした。平成14年は 19.2%の合格率が、平成15年は何と 2.9%です。今日のガイダンスで、昨年の合格率の低さは一般教養が5割以上取れていないためだということがわかりました。

総じて言うと、行政書士は司法書士や税理士という難易度の高い資格を取得するための足がかり的な資格で、法律全般を学ぶには入りやすいとうことがわかりました。


2005年2月24日(木) 4.<ファイナンシャル・プランナー/ガイダンス>
昨日のことになりますが、実務講習を通して新たに興味を持った「ファイナンシャル・プランナー」のガイダンスに行ってきました。私が通っていた学校のホームページを見て気づいたので、慌てて電話予約をして向かいました。

実務講習のテキストを読むまでは、「マンション管理士」、「行政書士」、「不動産鑑定士」などのガイダンスに出向いたり情報収集を行っていて、ファイナンシャル・プランナー(以下 FP と略します)と不動産業との間に全く関連性を感じませんでした。もちろん、実務講習を始めてからも不動産業の「スキル」として、スクーリング終了後にマンション管理士受講を考えているのですが、テキストの中での
「資金計画」において FP の知識の必要性を感じたのも事実です。とにかく、内容を聞いてみようと思いました。

年に3回の試験(1月、5月、9月)合格率 35〜 40%、数値だけを見ると比較的易しいという印象を受けます。提案書提出という一次試験をクリアしないと受けることができないという、択一式と記述式が組み合わさった実技試験(二次試験)は未知なるものですが、充分に勉強をすれば・・・という印象を受けます。話を聞くと、会社で受けるように勧められて受講している方とは別に、主婦の方が「自分のために」という目的で受講されている例も多いようです。しかしマンション管理士もそうですが、つい最近国家資格に認定されたということによる受験者数の増加、それに伴い試験の難易度が上がっているということで、マンション管理士同様、今のうちに取得しなければという焦りを感じました。

問題なのは、
3月12日までに研修申し込みをしないと9月の試験に間に合わないということ。ガイダンスの際にもその点を念頭に入れておくようにとアドバイスを受けました。宅建やマンション管理士とは違って年に3回の試験があるから余計に迷います。スクーリング終了後、もう一度学校に出向いて相談しようと思います。

いよいよスクーリングもあと1週間に迫りました。テキストもそうですが、別冊を中心に読み進めています。


2005年3月11日(金) 5.<今年受ける資格は・・・>
一昨日のことになりますが、今年受ける資格の最終決定のため学校に相談をしに行きました。宅建試験終了後これまでに、不動産鑑定士を皮切りとして行政書士、マンション管理士、果てはファイナンシャルプランナーなどのガイダンスを受けました。それぞれが「不動産業」と関わりのある資格であり、もちろん取得してプラスになる資格ではあるのですが勉強をする時間があるのもおそらく今年限り、また、割引価格が適用できるのも来月まで。もうそろそろ最終決定をして勉強に取り組まなければならない時期になりました。実は、学校に行く前にはほぼ「ファイナンシャルプランナー (FP)」に気持ちが決まっていたのです。

結論から言うと「マンション管理士」になると思います。まだ申し込みはしていません。でも、たぶん決定でしょう。理由がいくつかあるのですが、大きな決め手は「マンション管理士」で学ぶ建物の構造や補修に関することが、そのまま
鉄筋コンクリート建物に応用できるということです。もちろん、この資格を最大限に活かすことができるのは「分譲マンション」の売買を行う場合や、分譲マンションに実際に住んでいる場合であって私はそのどちらにも該当していません。ただ、ペンションやアパートの経営をしているので、今後の「修繕」、「改築」、「建替え」などを考えるとマンション管理士で学ぶ知識はプラスになるというアドバイスを受けました。

もう1つの理由はあまり重要ではないのですが、マンション管理士の勉強をすることによって
「管理業務主任者」の資格を取得できる確立が高いからです。この資格も「売買」をメインとする不動産会社で活きる資格ではあるのですが、1つの受講料で2つの資格が取れるのは結構嬉しいかもしれません。問題は受験するために福岡まで行かなければならないのですが。

もちろん、ファイナンシャルプランナーも非常に興味ある資格ですし、この資格は仕事のみならず私自身や家族のライフプランを設計する意味でも取得して必ずプラスになります。ただ、業務に限定してみた場合、やはり宅地・建物の「売買」をメインとする場合に有効な資格であり、また、マンション管理士と違って1年間に3回受験することができます。マンション管理士の難易度を考えると、とても同時並行で勉強することは不可能です。いずれ受験するということで。

宅建の勉強が「絶対受かりたい」という気持ちもあって非常に集中できた分、その反動がきています。さらにビデオ講義ということもあって合格する自信は全くありません。しかし、勉強する時間を持てるも今年が最後。気持ちを新たにして頑張ります。


2005年3月19日() 6.<マンション管理士受講申し込み>
午後から「マンション管理士」の受講申し込みに行ってきました。うーん・・・、宅建の時よりも絶対的なモチベーションが違います。「合格したい」という気持ちよりも「自分に必要な知識が身につけば良い」という気持ちが強いせいでしょう。まずは勉強を始めて、徐々に気持ちを高めていこうと思います。申し込みをして初めて、既に今期の講座が始まっていることに気づきました。来週は通院もあるので結構時間に余裕がないかもしれません。


2005年4月2日() 7.<受講開始>
マンション管理士の受講を始めてから2週目。民法から始まっている講座は第5回まで終了しています。日記にも書いていますが、マンション管理士講座における民法は宅建の復習のような感じなので入りやすいですね。

生講義と違いビデオ講義は自分の好きな曜日を選べる利点と、予約を早めに入れないと逆にスケジュール調整が大変だという短所があります。ただ、今週に入ってマンション管理士講座とファイナンシャル・プランナー講座は「特別枠」が設けられるようになって、他講座とは別枠で予約ができるようになりました。現在は希望通りのスケジュールを組めます。

マンション管理士の出題傾向は以下のような感じです。

民法・・・6問
区分所有法・・・13問
標準管理規約・・・2問
標準管理委託契約・・・1問
マンション管理法・・・6問
都市計画法・建築基準法・・・3問
構造設備・・・10問
会計・・・2問
その他・・・7問

宅建と同じく、マンション管理士も現在のところ参考書などを買っていないので各設問の問題内容は全くわかりません。昨日、過去問集を買ってきましたがまだ開いていません。先生の話では、まだ新しい国家資格なのでやっと出題傾向が定まってきた感じで、宅建ほど明確にはなっていないとの事。特に、マンション管理士は前年度の法律改正が必ず問われるということなので、法律改正によって上記の設問数は変動があるようです。区分所有法 13問は当然として、構造設備の 10問が目を引きます。宅建の「土地・建物」の項目に該当するのでしょうか。もっとも宅建は2問しか出題されませんが。 その他の7問というのがわかりません。過去問集で確認してみます。

過去問集は必然的に購入しました。学校が用意する問題集は過去問を○×式に改変したものということで、宅建と違い2種類の過去問で勉強を進めることになるようです。来週からはいよいよ「区分所有法」に入ります。宅建を学び始めた頃を思い出し、一気にテンションが上がることでしょう。


2005年4月7日(木) 8.<区分所有法開始>
講座はいよいよ「区分所有法」に入りました。昨年の本試験を確認すると、単独で 10問、民法や他の法律との複合問題が7問、合計で何と 17問の出題です。たった1つの法律で 50問中 17問は確かに凄い。また、以前から区分所有法を奥の奥まで学ぶということを聞いていたのですが、昨日の講義でその一端を垣間見ることができました。宅建試験では本試験に出題される「判例」は最高裁の判例が多いのですが、マンション管理士は地裁、高裁の判例も出題されるとの事。昨日も東京地裁の判例が事例の1つとして挙げられました。法律に関する資格試験を受けたことのある人ならばその意味がわかるはずです。数としては少ない最高裁の判例のみならず、47都道府県の地裁判決の勉強をどうやって絞り込んでいくのか・・・。次回、判例に関する勉強の仕方を聞いてみようと思います。

区分所有法も宅建講座における「宅建業法」同様、言葉の定義から始まりました。これも宅建の勉強や試験を受けた事がある人でないと意味がわからないですね。区分所有建物とは? 区分所有権とは? 専用部分、共用部分とは? 1つ1つの意味をしっかり理解しておかないと選択肢を誤ってしまいます。

宅建の講座を受けた人にとっては、マンション管理士講座は半分を終えたことになる・・・、試験合格後、学校に挨拶をしにいった時に耳にした言葉です。既に半分終了したと取るか、まだ半分しか終了していないと取るか、受け取り方は状況によって様々に変わりそうです。やっとエンジンがかかり始めました。


2005年4月25日(月) 9.<区分所有法終了>
一応、今日で「区分所有法」を終了しました。一応と言うのは変な言い方ですが、要は「しっかり覚えた」というほど理解できた状態ではないということです。やはり宅建で学んだ事とは内容の深さが全く違いますね。本当はもう一度区分所有法に関してビデオを見直したいという気持ちはあるのですが、インフルエンザなどもあってスケジュールに遅れが生じています。宅建の場合も私は3週間ほど遅れて勉強を開始したのですが、その時も先生に「まずはスケジュールに追いつくように、復習はそれからです」というアドバイスを受けました。今回もまずはスケジュールに追いついてからじっくりと復習をしていこうと思います。下にも書きましたがマンション管理士の試験でこの法律は 50問中 20問近くも出題されます。この法律を理解せずして合格は絶対にありえません。

宅建もそうでしたが、「難しい」のではなく
「ややこしい」というのが正直な感想です。マンションの復旧工事を決議する時の区分所有者の数と議決権の数は? 復旧も建物価格の2分の1以下とそれを超える場合の違いは? 建替えの場合は? 細かい専門用語はあまり出てこないのですが、とにかく「集会」という、マンションに住む者が重要な決議を行う場での数値的な事を細かく問われます。気になっていた「判例」ですが、先生に確認したところ書店の判例集まで購入して勉強する必要はないというアドバイスを受けてとりあえず安心しています。そうは言ってもテキストに出てくる判例が「なんで?」という判決ばかりなのでとまどうのです。「だから本試験でも出題されるんですよ」と先生はおっしゃってくれるのですが、とにかく「常識」では解けない内容です。

私が受けているビデオ講座は、毎回、最後にミニテストを 10問解きます。内容は「管理業務主任者レベル」です。はっきり言って「民法」はビデオを聴かなくても解けました。しかし区分所有法は解けません。前回学んだ
「団地管理組合」など、問題の意味さえわからない状態でした。管理業務主任者でそういう状態だとマンション管理士は非常にやばい。宅建の最初の頃を思い出します。

とにもかくにも1つの大きな山を越えました。いや、実際には越えてはいないのですがマンション管理士における区分所有法のレベルはつかめました。次回からは宅建では全く学ばなかった「標準管理規約」です。頑張ろう!


2005年4月28日(木) 10.<標準管理規約>
標準管理規約に入って「ややこしさ」がいっそう際立ってきました。初回はやはり用語の定義から始まるのですが、区分所有法と「似ているが少し違う」というところが非常にややこしい! 現段階で区分所有法を完全に理解していないので余計に混乱します。例えば「専有部分」の区分所有法と標準管理規約における定義の違いを学ぶのですが、宅建の時に学習した「宅地」の定義を思い出しました。はっきり覚えていないので宅建のテキストを後日確認しますが、宅地は「宅建業法」と「宅造法」で定義が異なります。それと同じ事を今回感じました。区分所有法における専有部分は「居住の用」に限定しない(店舗用でも可)が標準管理規約では「居住の用」に限定する。ぱっと聞くと「なんでこれがややこしいんだ」と思うかもしれませんが、これまでにおぼろげに頭の中に入った区分所有法の知識と相まって、問題文を読みながら瞬時に「区分所有法」で解くのか、「標準管理規約」で解くのかを判断しないと選択肢が全く変わってきます。言葉で伝えるのは難しいのですが、1問につき2分半弱という制限された時間の中では「焦り」が出るのです。それでも、逆に言えば宅建の勉強でそういう事を学んでいるので対応は早くできるのかもしれません。と言うか、そういうふうに前向きに考えないと挫折しそうで・・・。

現在は週3日のペースで講義を受けているのですが、スケジュール表を確認してみたところ連休初日(4月 29日)に講義を受ければ追いつくことがわかりました。ゴールデンウイークは学校は完全に休みとなっています。つまり、宅建の時と同じでゴールデンウイーク中に追いつくことができました。取り敢えずは一安心。今月初めに市販の問題集を買ったものの全く見ていません。ゴールデンウイークは「沖縄の風景」をいろいろ撮影するためにあちこち出かける予定ですが、先生からも「民法と区分所有法に関して、問題の感じをつかむためにも確認してみてください」というアドバイスを受けました。ゴールデンウイーク明けには学校が作成した問題集も出来るようなので、まずざっとでいいから問題集を見ることをゴールデンウイーク中の宿題にしようと思います。



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