第1研究室


研究レポート25 はだしロボの落日


長野県下伊那郡下條村
(1)長野県下條村
(2004年3月撮影)
えー、こちらは、わが研究所がある長野県下伊那地方で見つけた、とっておきの逸品です。名づけて「土人とアシモのあいのこ型」。→(1)

ふつうに「はだしロボ型」とかじゃだめなのか。

アニメでも特撮でも、ほとんどのロボットには手の指が5本ありますが、足の指まで完備してるメカをぼくは見た記憶がありません。

確かに。顔にはクチビルまでついてて流暢に言葉をしゃべるくせに、足元のデザインはすごい大雑把なロボットって、むかし多かったよな。

これの場合、足指がしっかりと地表をとらえることで、ロボットの走行性能を向上させるメリットがあるのでしょう。

速く走りたければタイヤの方がいいと思う。

オプションのセンサーを小指に取り付けると、タンスの角にぶつかったとき胸の電光掲示板に「イテテ」の文字が。

そのオプション、何の役にも立たないと思う。

指の間を毎日せっけんで洗わないと、電光掲示板に「カユイ」の文字が。

白癬菌に食われるなんて、どんな超合金を使ってるんだ。

そんなときは足のノズルから硝酸エコナゾールをジェット噴射し、空を越えてラララ星のかなた。

ロボットの名前は「ピロエースZ」とか言うのか。

は? ピロエースの主成分はエコナゾールではなく、ピロールニトリンとクロトリマゾールですが。

知るか!

そんなわけで、ふと気が付くと彼の指はざっくり切られてしまいました。
痛そう…。→(2)

(2)同上。マウスを乗せると比較できます

アスファルトの敷き直しか。まあ、わざわざ指を塗りなおしてやろうなんて殊勝な人はいないだろうな。
長野県下伊那郡下條村
(3)長野県下條村



こうして土人アシモは歴史の表舞台から姿を消し、ちびくろアイボが村を席巻する時代に。
→(3)(4)


長野県下伊那郡下條村
(4)長野県下條村
確かに犬っぽいけど、アイボもすでに生産終了してるから。

レポート26 >>

第2研究室  足型資料館  研究所別館  表紙