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1541 LEE MORGAN VOL.2

LEE MORGAN:tp KENNY RODGERS:as HANK MOBLEY:ts HORACE SILVER:p PAUL CHAMBERS:b CHERIE PERSHIP:ds BENNY GOLSON,OWEN MARSHALL:arr
1956.12.2

1.WHISPER NOT 2.LATAIN HANGOVER 3.HIS SISTER 4.SLIGHTLY HEP 5.WHERE AM I
6.D'S FINK

JAZZ徒然
1542 SONNY ROLLINS VOL.1

DONALD BYRD-tp SONNY ROLLINS-ts WYNTON KELLY-p GEN RAMEY-b MAX ROACH-ds
1956.12.16
1.DECISION2.BLUESNOTE 3.HOW ARE IN GLOCCA MORRA 4.PLAIN JANES 5.SONNYSPHERE

この盤は通称サキ・コロと同年に録音されたもので、2管編成になっている。DecisionはRollinsの太く逞しいテナーが堪能できDonald Byrdの冴えたトランペットも聞物。加えてWynton Kellyの味のあるピアノ、Max Roachのブラシさばきに唸る。Bluesnoteで最初にソロを取るのはByrd。メロディアスな旋律を吹くRollinsがその後に続く。How are things in Glocca MorraはRollinsの麗しいバラードが聴ける嬉しいトラック。Plain Janeは長短のフレーズを駆使しバリバリ吹きまくるRollinsのテナーが凄い。Roachとの掛け合いもスリリング。Sonnysphereは縦横無尽の旋律を惜しげなく聴かせるRollins節がこれまた凄い。Byrdも負けじと健闘しる。ここでもRoachと丁々発止の掛け合いを楽しんでいるRollins。

1543 KENNY BURRELL Vol.2

KENNY BURRELL-g TOMMY FLANAGAN-p PAUL CHAMBERS-b KENNY CLARK-ds CANDID-cong 
KENNY DORHAM-tp J.R..MONTEROSE-ts KENNY BURRELL-G BOBBY TIMMONS-p SAM JONES-b ARTHUER EDGEHILL-ds-3
KENNY BURRELL-g TOMMY FLANAGAN-p OSCAR PETTIFORD-b SHADOW WILSON-ds-4
FRANK FOSTER-ts KENNY BURRELL-g TOMMY FLANAGAN-p OSCAR PETTIFORD-b SHADOW WILSON-ds-6-8 1956
1.GET HAPPY 2.BUT NOT FOR ME 3.MEXICO CITY 4.MOUTEN SWING 5.CHEETA 6.NOW SEE HOW YOU ARE 7.PHINUPI 8.HOW ABOUT YOU

Andy Worholのジャケットが秀逸なKenny Burrellの盤。スウィング一発の.Get HappyのあとはBurrellのソロ・ギターが聴き所のBut not for me。息もつかせないギター・テクニックを聴かせるMexico City。Kenny Dorhamが参加している。Tommy Flanaganのピアノが冴えているMouten Swing。なんと言ってもこのテーマがカッコいい。スリルのあるCheeta。ブルージーなNow see how you are。Frank Fosterのテナーが渋い。Flanaganはシングル・トーンを心地よく聴かせる。Burrellの早弾きが聴けるPhinupi。Fosterのテナーも軽快。聴きなじんだHow about youもまあまあ。

1544 HANK MOBLEY AND HIS ALL STARS
HANK MOBLEY-ts MILT JACKSON-vib HORACE SILVER-p DOUG WATKINS-b ART BLAKEY-ds
1957.1.13
1.REUNION 2.LOWER STRASPHERE 3.MOBLEY'S MUSINGS 4.ULTRA MARINE 5.DON'T WALK
 ジャズ・メッセンジャーズの歴史でH.シルヴァーとA.ブレイキーが再会したのは、これが最初で最後?だったのだろうか。袂を分かつ原因は宗教上のことだったらしい。まるで、イラクとアメリカの関係?
 それはともかく、メッセンジャーズのオリジナルメンバーにM.ジャクソンが加わったという編成は成功だったと言えるのかどうか。まあ、ちょっと曰く付きの演奏に耳を傾けるのも一興かと。全曲モブレーのオリジナル。テナー奏者としてのモブレーにケチをつける理由にもなる音色が好悪を左右しそうであるけれど、色々と込み入った事情を乗り越えて実現した価値は高そう。
1545 WAILING WITH LOU/LOU DONALDSON

DONALD BYRD-tp LOU DONALDSON-as HERMAN FOSTER-p "PECK"MORRISON-b ART TAYLOR-ds
1957.1.27
1.CARAVAN 2,OLD FOLKS 3.L.D.BLUES 4.THAT OLD FEELING 5.THERE IS NO GREATER LOVE 6.MOVE IT

1500番台の中では2枚目にあたるリーダー盤。Parker直系のアルティストとして位置づけられているが、Caravanでまさにその名目躍如とした吹きっぷりに息を呑む。フロントを共にするByrdの勢いにも凄みが感じられる。加えてArt Taylorのドラムがスピーカーから踊り出すといった至福。Hermasn Fosterの華麗なピアノ、Donaldsonの奏でるバラードにメロメロとなるOld Folks。Cliffrord Brownを彷彿とするByrdのトランペットの音。燃え立つようなアルトが目映い。L.D.BluesでまさにPakerの影を感じさせるDonaldsonのフレーズに淀みがない。可憐なシングル・トーンが煌びやかなFosterのピアノ。急速調のThat old feelingの中で淀みを知らないByrdそしてDonaldson。オルガン調の弾き方のFoster。There is no greater love。万感の思いを奏でるByrd。切々たるアルトのDonalodson。訥々とした弾き方の中に思いを語るFoster。バラードに華がある。Move it。C Jam BluesのRed Garlandを思わせる弾き方もするFoster。ブルースは自家薬籠中のものと言わんばかりの吹き振りのDonaldson。充実した盤だ。
1546 THE MAGNIFICENT THAD JONES VOL.3
THAD JONES-tp BARRY HARRIS-p PERCY HEATH-b MAX ROACH-ds
1956.7.14
JONES-tp BENNY POWELL-tb GIGI GRYCE-as TOMMY FLANAGAN-p GEORGE DUVIVER-b ELVIN JONES-ds
1957.7.22
1.SLIPPED AGAIN 2.ILL WIND 3.THADRACK 4.LET'S 5.I'VE GOT A CRUSH ON YOU
サド・ジョーンズの1500番台3作目。サドのアルバムはどれも均整のとれた質感があって好きだ。後にビッグバンドリーダーとなる彼だけあって、調和のとれた音づくりには卓越している。これが、ウエスト・コーストに対するイーストの味となっているところがイイ。黒人の泥臭さが絶妙にコントロールされている。ハードバップジャズにおいて独特だ。エルヴィン・ジョーンズがエネルギッシュなドラミングを聴かせるのも一聴の価値ありだし、フラナガンがまたひと味付け加えてくれてもいる。
56年に吹き込んだI'VE GOT A CRUSH ON YOUはサドらしい優しさの籠もったバラードとなっている。
1547 1548 A DATE WITH JIMMY SMITH VOL.1/2
DONALD BYRD-tp LOU DONALDSON-as HANK MOBLEY-ts JIMMY SMITH-org EDDIE McFADDEY-g ART BLAKEY-ds DANLD BAILEY-ds*
1957.2.11,13
1.FALLING IN LOVE WITH LOVE 2.HOW HIGH THE MOON* 3.FUNK'S OATS
アシッドな雰囲気。これは仮想ジャム・セッションなのだそうだ。つまり、いつものスタジオ録音が、ジャズ・クラブ風に録音されたものだ。3日間ぶっ通しでこんなことをしたのを見ていたのは、アルフレッド・ライオンその他でしかない。この異様にテンションの高い演奏を殆ど無人の観客でやってしまう贅沢。ともかく、スピーカーの前で贅沢にひとりで聴く仮想客になるとしよう。
FUNK'S OTASの長尺(仮想ライブだからな・・・)演奏がたっぷりめで聴き応えある。特にドナルドソンのアルトがVO.1/2通して良い。
DONALD BYRD-tp LOU DONALDSON-as HANK MOBLEY-ts JIMMY SMITH-org EDDIE McFADDEY-g ART BLAKEY-ds
1957.2.11

1.I LEFT A SONG GO OUT OF MY HEART 2.I'M GETTING SENTIMENTAL OVER YOU 3.GROOVY DATE
VO.1/2通して聴くのはちょっとしんどい。僕としてはこのVOL.2がお勧め。落ち着いた雰囲気の冒頭だからじっくり聴こうという気になる。エディ・マクファディというギタリスト、結構良い味出している。
でも、しつこいがドナルドソンが良い。I'M GETTING SENTIMENTAL OVER YOUで聴かせる彼のアルトが胸に染み渡る。ジミー・スミスがあまりお気に召さない方(実は僕のことだが)、ドナルドソンを聴くためなら必聴。
1549 BLOWING IN FROM CHICAGO / CLIFF JORDAN-JOHN GILMORE
CLIFF JORDAN,JOHN GILMORE-ts HORACE SILVER-p CURLY RUSSELL-b ART BLAKEY-ds
1957.3.3
1.STATUS QUO 2.BO-TILL 3.BLUES LIGHTS 4.BILLIE'S BOUNCE 5.EVIL EYE 6.EVERYWHERE
知性に欠けるとも、野獣と揶揄されようがブレーキーのドラムなくしてありえないヘビーさをバックに2テナーがソロを競いあうSTATUS QUOを冒頭に、やや和んだミディアム・テンポのBO-TILとBLUES LIGHTS。ここでのブレイキーは理性的に抑制された味を出している。
 インパクトの強いジョーダンに対してギルモアは、滑らかでウオームな音色で勝負する。どちらもシカゴ出身。腕自慢が多く排出するシカゴ出の2人と”バードランドの夜”組のリズム・セクションのせめぎ合いで、2倍にも3倍にもハードさが膨れあがるBILLIE'S BOUNCEは壮絶。
1550 HANK MOBLEY QUINTET
ART FARMER-tp HANK MOBLEY-ts HORACE SILVER-p DOUG WATKINS-b ART BLAKEY-ds
1957,3,9
1.FUNK IN DEEP FREEZE 2.WHAM AND THEY'RE OFF 3.FIN DE L'AFFAIRE 4.STARTIN' FROM SCRATCH 5,STELLA-WISE 6.BASE ON BALLS
 さていよいよ1500番台の中間に差し掛かった。ヴァン・ゲルダーの音はいつ聴いても腹にこたえる厚みがある。A.ファーマーとH.モブレーの2管+モブレーのセッションの時だけは一緒にやるH.シルバーとA.ブレイキーにズンズン腹に響くD.ワトキンスという組み合わせ。
いつもながら、モブレー・オリジナル・オン・パレード。
 突き刺さるようなA.ファーマーの音。ファーマーの音が丸みを帯びているという印象は後になってからのものだろう。そしてまさに野獣のごとく荒れ狂うA.,ブレイキーのロールを含むドラミングが壮絶。
 ハードバップものばかりが多いと思ったモブレーの自作の中で、FIN DE L'AFFAIRの意外やのバラードでうっとりくる。A.ファーマーのミュートのかかった音色やH.シルバーの硬質の打鍵が更に追い打ちをかける。これは、イイ。

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