ヘッドライト・テールライト

-35- (2007.11 - 2008.1 ) 


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 ('08/1/26) 
ヒトもバイクも誘拐に時効なし

No.4'245 沖縄ナンバーのCBX400Fさんは12年前に大阪守口市で盗まれたものです。当サイトの趣旨は、何年経とうがどこまでも盗まれた愛車と犯人を追いかけようというものです。法律はどうあれ、捜索に時効はありません。

被害届を出した警察署の方に去年問い合わせてみましたが、時効になり捜査不可、受理番号
も出せない、等と役人特有の傲慢な口調で撥ねつけられ、これは話にならないと思いました。
もっと早くこのサイトを知っておくべきでした。

時効になってはいますが、必ず見つけて思っていますのでこの情報を載せて頂くとありがた
く思います。知人等にも積極的に探してもらえるように、去年強くお願いしました。
それでは、よろしくお願い致します。


 ('08/1/25) 
またもマンションから、しかも監視カメラを

No.4'243 神戸市のValkyrieさんのケースは新手の手口です。

私のバイクも盗難に遭ってしまいました。
お手数ですが登録をお願いします。

盗難時の状況:
ハンドルロック、フロントディスクロック1つ、チェーンロックをフロントホイルに1つ、
多関節ロックをリアホイルに1つ装着。カバーをかけてマンションの駐輪場(誰でも立ち
入り可能)に駐車していた。駐輪場には防犯カメラがあるが20日夜に長身の外国人風
中年男性がカメラの方向をあさってに向けた(下見に来た?)。21日朝に管理人が直したが
22日夜再び長身の男がカメラを触った後の2時間以内に犯行が行われた。犯行後には何も
残されていなかった。犯行時間には人の出入りも多少はある時間帯だし、隣に書店の駐車場
もあるので全く人目が無いわけではないので、すばやく移動したと考えられる。


 ('08/1/19) 
新幹線車内誌の『用心棒日月抄』特集

JR東日本の新幹線車内誌『トランヴェール』の1月号が「藤沢周平の江戸を歩く」と題して『用心棒日月抄』の舞台となった江戸の地を紹介しています。時代物や歴史小説をほとんど読まない私が藤沢周平ファンになったのは、この『用心棒日月抄』を読んだのがきっかけでした。この車内誌は旅の案内としてよくできているので、ときどきバイクツーリングの行く先の参考にと持ち帰っています。藤沢ファンの方は、東北・上越・長野新幹線をご利用の際にお忘れなく。


 ('08/1/3) 
15年間大切にしていたNinjaが

共同住宅の駐輪場を狙う手口が目立ちます。しかも、チェーンを切断して持ち去ることが特徴です。簡単に切断されない強固なチェーンと、他の防犯装置を組みあわせることが必要です。No.4'235 世田谷区のGPZ900Rさん地球ロックを破られました。

15年大事にしていたバイクが盗難されました。

夜9時過ぎに見たときはバイクはあり、朝見たときには無くなっていました。
直径2cmのワイヤーロック2本と普通のワイヤーロック、バーロック1本を
2枚のカバーに通して固定(内3本は建物に固定)してありましたが、
カバーは破かれず放置してありロックは全て無くなっていたので、全部
切断して持っていったと思われます。


 ('07/12/27) 
納車4日目で

No.4'234 広島市のCT110さんから。

OKWaveで紹介してもらったので登録さしてください。
私自身何度か盗難バイクを見つけては警察に通報してるのですが、
今回は、私のバイクを盗られました。
納車4日目の出来事で・・・

夜勤明けにいつもある場所になくすぐに被害届けは出しましたが・・・
近所の屋根付き駐輪場とか公共の駐輪所は、探しています。

ただ警察に被害届けを出そうとしたら住居侵入には当たらないといわれました。
道路に面して仕切り(壁等)がないから道路として扱われるとのことでした。
私有地なのに道路なんでしょうか?
納得いかないですが、そういう回答でした。


 ('07/12/25) 
HONDAウイングマーク・続き『翼ある人』

ホンダのウイングマークもずいぶんと変遷があるようで、現在はデザインが固定されていますが、以前はかなり自由度があったようです。とくに初期のころは、「ウイング」マークではなくて、ニケ像のように、「翼ある人」をデザインしたものでした。こちらのサイトに掲載されているのは、「1949年型のドリームC型」のものといいます。同じ時期のものと思われるこちらのDREAMのものは一見同じですが、若干翼が短くなっています。どちらも、当時はあまりに具象的過ぎると思われて、翼だけを象徴的に残したものでしょうか。今あらためてこの空を翔るようなニケマークを見ると、そのシンボリックさがかえって新鮮です。

ところで、サモトラケのニケ像は、海の神を祀った神殿に、船首をかたどった土台の先に張り出して置かれたとされています。映画『タイタニック』でローズが「Flying!」と叫ぶシーンは、このニケをまねたものでしょう。このHONDA「ウイングマン」を見ると、本田宗一郎は、世界に向かって羽ばたくだけではなくて、彼もやはり空を飛びたかったのだ、と伝わってきます。


 ('07/12/20) 
HONDAウイングマークの由来

今ではより幾何学的なデザインになっていますが、私のCBXの赤いタンクには、羽ばたくような鳥の翼をデザインしたウイングマークがあって、これが私のお気に入りでした。モデルによってはHONDAのロゴだけのものもありますが、この飛翔をイメージさせるマークはいかにもバイクに似合うものです。

そのウイングマークが、サモトラケのニケをモデルにしていたということを知らないでいました。言われてみれば、あの動的なウイングはニケのものです。ルーブルで実物を見ているのに、気づかなかったのが情けない。ホンダのコレクションホールで開催された特別展示 『翼ある人』〜Hondaウイングマークの源流〜 でその由来が紹介されていました。いつかまたパリへ「ウイング参り」をしないとなりません。


 ('07/12/16) 
富士F1グランプリ問題その8 縮図

ここで富士F1GPを取り上げるのは、これがひとりモータースポーツにかかわる問題ではなくて、今日本に蔓延しているある潮流をも象徴していると思うからです。それは、ヒトをあたかもモノやパーツのように扱う、つまりはコストとだけ見るイデオロギーです。 それが端的に表れている例が、F1とは一見無関係のような「年金問題」と「医療崩壊」でしょう。福田首相の年金公約についてポロリと出た本音がニュースでも取り上げられました。

『年金公約も偽? 首相「違反というほどのことか」』(12月13日 東京新聞)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2007121390070548.html
福田康夫首相は十二日夕、約五千万件の「宙に浮いた」年金記録に関して来年三月末までの持ち主特定が困難となったことに対し、野党が公約違反と批判を強めていることについて「公約違反というほど大げさなものかどうか、と思いますけどね」と、公約違反には当たらないと強調した。
産婦人科の医師が不足していることがしばしばテレビでも取り上げられますが、産婦人科に限らず、医師不足は病人にとっての不幸であるばかりか、医師にも過労死の危険を強いている現状があります。
『医師の過労死6人 今年急増』(12月13日 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/iryou_news/20071213-OYT8T00081.htm
勤務医の過重労働が社会問題となる中、過労死や過労自殺による労災や損害賠償を認められた医師は、今年に入って計6人に上っていることが、過労死弁護団全国連絡会議(幹事長・川人博弁護士)のまとめで分かった。
 1970年以降で同会議が把握したのはこれで21人。労災の認定基準が緩和されたことを差し引いても、今年は突出している。川人弁護士は「医師不足などを背景に、現場の負担はピークに達している」と指摘。医療現場には過労死など遺族が言い出せない雰囲気があるとして、「認定されたケースは氷山の一角で、労働環境の改善が急務だ」と訴えている。
日本の「医療崩壊」が単に医師・病院の数だけの問題ではないことを、「医療介護情報CBニュース」がシリーズでレポートしています。
『翻弄される医療(消える病院・全5回の1)』(12月5日 医療介護情報CBニュース)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071205-00000002-cbn-soci
医療崩壊とは、健康な時、普段は気づかなくても、いざ自分や家族、大切な人が病気や怪我で本当に困った時に適切な医療にアクセスできない状態を意味する。例えば、産科では、どこにも産めるところがない。救急では、どこも受け入れてくれないことだ。このようなことが全国でドミノ現象のように起きている。(中略)今後、団塊の世代が高齢化し、入院患者増が必至となる爆発的な医療需要期を迎える。このままでは、医師不足で医療は崩壊し、大量の医療難民が発生するだろう。

国や地方の財政悪化に関しては、80年代に行われた「日米構造協議」で、アメリカから内需拡大を強く求められた日本が91年度から00年度までに430 兆円の公共投資を行う約束をしたことが要因の一つになっている。当時、国は中曽根内閣以降の「臨調行革路線」で民営化や歳出抑制による「増税なき財政再建」を進めており、アメリカとの約束は主に地方に押し付けられた。その結果、国に加え、地方も膨大な地方債(借金)を抱えることになった経緯が複数の文献等で既に報告されている(この430兆円の公共投資は、その後の村山内閣で630兆円にまで膨れ上がった)。
 現在の財政難は、医療とは無関係な事態から生じたにもかかわらず、そのツケを医療が肩代わりする矛盾した構造になっていることが分かる。ルールがないといっても過言ではない国の施策のままでは、医療はどうなって行くのだろうか…。
 その象徴的な実例に迫るため、本州最北端の青森県・下北半島に向かった―。
政府であろうと企業であろうと、国の指導者層・支配者層の人たちに共通して見られることは、病人と老人をヒト扱いしていない姿勢です。病人・老人にしてこうだから、労働力としての若年層も、もはやコスト以外の何ものでもないでしょう。富士スピードウェイでシャトルバス乗客がモノのように扱われたことは、一企業の問題ではなくて、哀しいかな今の日本の縮図に思えてなりません。

 ('07/12/6 追記'07/12/7) 
父と娘息子

No.4'224 福岡市のDRAGSTAR250は大学祭で被害にあった娘さんのバイクを父親が登録されたもの、そしてNo.4'225 横浜市のRVF400はやはりバイクを愛する父親が息子さんのためにメールくださったものです。父から子へと、バイクの楽しさが伝えられています。

息子(17)が仕事を頑張り70万円を貯めて買ったバイクで息子も私も
すごくお気に入りでした。そんなお気に入りのバイクを1日も早く
捜し出したいと思いまして息子には内緒で、メールを致しました。
もし心当たりがある方はお知らせ下さい。
【追記と訂正】
昨日、上に引用させていただいたRVF400さんのメール送信者は「父親じゃなくて母親」とご返事いただきました。勝手に父親と思い込んでたいへん失礼しました。同時に、子どもと一緒にバイクを楽しむ親が、いまや父親に限らず、母親も多くいらっしゃるであろうことに、嬉しい思いがしました。ただ、「内緒で」メールいただいことには、こんな事情がありました。
「内緒で」というのは、子供は警察に出て来ないと言われ諦めて
しまい、私に出来ることはと思い、このサイトを捜して子供に相談も
せずメールをしました。


 ('07/12/5) 
『ボーン・アルティメイタム』とエシュロン

『ボーン・アイデンティティ』以来、マット・デイモン主演のボーンシリーズのファンですが、先日待ちに待った第三作『The Bourne Ultimatum』を観てきました。冒頭、あれっ、と思ったのはエシュロンがプロットに使われていたことでした。

Echelon。このトップページ下のプライバシーポリシーに、エシュロンを加えた7年ほど前は、この地球規模盗聴システムについて日本ではほとんど語られることがありませんでした。現在ではWikipedia で取り上げられるまでになりましたが、アメリカ政府がエシュロンの存在そのものを認めていないこともあり、一般メディアには登場しませんから、エシュロンという名前も、ほんとに久しぶりに目にしました。

私はロバート・ラドラムの原作を読んでいませんが、小説は1990年の発表ですので、たぶん映画は原作から離れて、エシュロンをIT時代の象徴として取り込んだものでしょう。実在するかどうかは、映画にはどうでもいいことですし。

ところで、今まで気づかずにいましたが、主人公の名前ジェイソン・ボーンは、ジェイムズ・ボンドとわざと同じイニシャルになるようもじったものとか。それはともかく、映画としては007よりもはるかに面白いのは事実です。


 ('07/11/29) 
富士F1グランプリ問題その7 モータースポーツの貧困

F1のファンの方なら、海老沢泰久『F1 地上の夢』(1987年 朝日新聞社)を読まれているでしょう。1965年、ホンダがF1に参戦して2年目の第10戦メキシコGPで初勝利を上げたときの興奮を以下のように叙述しています。

 本田宗一郎は中村良夫から勝利の電報が届くと、翌日さっそく記者会見に臨んだ。彼自身も会社の中にレースを疑問視する声があることをよく知っていたので、ようやく結果がでたことにホッとしていた。彼は胸を張り、集まった記者たちにいった。
「わたしは、自動車をやる以上はまずF1からはじめるべきだと信じてこれまでやってきた。何かをやるときはもっとも困難な道を選ぶというのが、私のモットーだからだ。(後略)」
 本田宗一郎にとって、この日は生涯最良の日であった。(193ページ)
一方で、Wikipediaの『ホンダ・レーシング・F1チーム』には当時の日本社会がそれをどのように受け止めたか、意外な側面が記されています。
犠牲と困難を乗り越えて辿り着いた勝利であったが、日本国内のテレビのニュースで扱われた際に、当時の事情からか(モータースポーツへの理解や認知が乏しく、暴走族に加担する企業として捉えられてしまった)クレームが多数寄せられる結果となった。その際の関係者の落胆と屈辱は計り知れないものがある。
それから40年、日本におけるモータースポーツも大きく変わりました。なによりも、日本にサーキットができて、観客、というより、ファンやサポーターがレースを支えてきたことがあります。フィジカルスポーツと同様、モータースポーツも劇場がそうであるように、見て楽しむ観客と、見てもらって反応をうけとるプレーヤーのいる「場」があってこそ成り立つものです。

ところが、レースは興業、つまり見せ物であって、金をとって観客に見せてやるものだ、というポリシーで運営されたのが今回の富士F1GPでした。いや、観客さえ不要で、テレビでレースだけが放送されれば良い、と考えられたかもしれません。富士F1問題は、集団遭難のような目に遭わされた被害者だけの問題ではなくて、日本のモータースポーツのあり方に関わる事件でした。

モータースポーツに限らず、あらゆるスポーツは、プレーヤーを支えるスポンサー、サポーター、ファンそして観客がいなければ成り立ちません。F1のようなトップレーサーが注目を浴びるのは当然ですが、そのようなスターが現れるのは、レース人口の広いすそ野があってこそです。二輪の場合でも、レースを続けるにはライダーとチームと支援してくれるサポーターが必要です。女性読者の方から、MotoGP 250ccクラス参戦のS選手の個人スポンサーとして応援している、というお便りをいただきました。

スポンサーが突然の失踪をし、レースに参戦が厳しくなったとのこと。 レースに参戦するには
3千万近くの資金が要ります。メーカーワークスと契約もできる実力を持ちながら、イタリアの
サテライトチームと契約。3千万という資金を集めるために自らが営業をして集めようとしています。
その中で、一口5万円の個人スポンサー募集だったわけですが・・
「なにがなんでも、世界で走りたい」という情熱に惹かれました。
全日本で走れば多少資金は安いそうですが、それで妥協せず、信念をもち努力する姿勢に動かされて・・
応援する仕方は一人ひとり違っていても、モータースポーツはこのような多くのファンによって支えられているはずです。

 ('07/11/27) 
浜松と多摩で窃盗団暗躍

これまで被害報告の少なかった浜松と多摩地域で犯行が連続しています。No.4'220 八王子市のTRIUMPH SPEED TRIPLE1050さんの被害状況。

盗難日時は2007年11月26日21:00〜27日7:50までの間。
朝見たら忽然と消えてました。
駐輪場は道路から少し奥まったところにあり,
手前に原付やら自転車やらがありスペースはそんなに広くないです。
マンションの駐輪場には夜間,人が通ると点灯するスポットライトが
駐輪場についてましたが,
電源のコードを切られていました。


 ('07/11/25) 
窃盗団の情報活動

お伝えしているように、窃盗組織によるものと思われる犯行の最近の手口は、マンションなどの集合住宅から、ロックなど防犯対策を破って持ち去るものです。それはまるで、どんなロックが使われているか、またそれを切断あるいは解除できることを確認した上で決行に及んでいるかのようです。登録者情報(バイク車種と保管場所)が漏れている可能性が高いこと、チェーンロックは下調べされていること、を前提に防犯対策を講じる必要があります。それほど窃盗団は情報戦のプロと考えるべきでしょう。以下はNo.4,216 上尾市のYZF-R1さん。

ゴジラロック3点がけ・地球ロック、カバー2枚・自転車をロックか
けてかぶせていたのですが、残念ながらすべて切断。
カバーごと、バイクを担がれて持ってかれたみたいです。
犯行場所・時間は、埼玉県上尾市向山の日産ディーゼル通り沿いです。
時間は、23日の朝AM1:30〜7:30までの間です。
夜仕事からバイクで帰ってきて、朝出勤しようとした際に発覚。
通報したしだいです。
おそらく、窃盗団の仕業と思いますが、もし気になるようなバイクがありましたらお
手数をおかけしますが、おしらせください。
先月納車されたばかりで、やっと慣らしが終わりこれからといった所での盗難なの
で、相当落ち込み寝込んでいます。
皆さんのご協力よろしくお願いします


 ('07/11/20) 
生活バイク

自動二輪、とくに大型バイクは、私の場合もそうですが、多くが趣味性の強いものです。片や、原付きバイクや小型スクーターは、実用的な用途、さらには生活に欠かせない大切な足であることがほとんです。しかも、バイク窃盗被害の大部分は依然として原付きバイクです。No.4'213 川崎市 ADDRESS V100さんから。

はじめまして。[I]と申します。突然のメール失礼いたします。

本日私の生活の足であるバイクが盗難被害にあってしまいました。警察にも届けましたが、
何か他にできることはとネットで検索したところ貴サイトに出会い、ぜひ私のバイクも
載せていただきたいと思い、メールさせていただきました。

平成8年購入で随分ボロになってしまってますが、子供と2人、車もなく、駅までバイク
20分の距離、大事に乗っていた物でした。バイクがないと買い物もままならない…。
そんな状況です。

4年前には路上に停めていた原付を盗まれて3日後、バラバラで見つかりました。
今回は団地の敷地内の駐輪場でなので、信じられません。ショックです。
見つかるとよいのですが…。

お忙しいなかお手数おかけしますが、よろしくお願い致します。


 ('07/11/11) 
神奈川で連続する犯行

マンションの駐輪場の大型バイクを狙った犯行が相模原市、横浜市、大和市などで連続しています。

No.4'207 相模原市のYZF-R6さんの被害状況

10/31 20:00ころ自宅マンション1Fの駐輪場に2人組が
ビックスクーターで乗りつけ、5分程度でU字ロック、ディスク
ロックを外し、一人が手押しで持ち出していきました。
遺留品その他まったくありませんでした。
No.4'209 横浜市のDUCATI1098さんの被害状況
前後のdisk lockに2種類の大型チェーンロックとバイクカバー二枚掛けの状態で
跡形も無くなっていました。駐輪場には、ハーレーやその他DUCATIも有りましたが 
自分のだけが狙われました。

 ('07/11/10) 
富士F1グランプリ問題その6 事故がなかったのが奇蹟

決勝翌日の1日、富士スピードウェイのHPに「お詫び文」が掲載されました。短い定型文の要旨は

「不手際があり、迷惑をかけた」「来年はカイゼンする」
というものです。どのような不手際だったのか、そもそも事実調査が果たしてなされたのか、言及はありません。被害者による証言からは、とても「迷惑」と呼べる扱いではなかったことが分かるだけです。当の被害者への補償もなく、来年に期待して欲しいというのは、まるで、欠陥車を売りつけた後で、次回購入の車はカイゼンします、という響きにも聞こえます。

たしかに、被害にあった観客はたかが数万人、世界で年間1000万台近くを販売する企業にとっては、その程度の「トヨタ離れ」などなんでもないかも知れません。正確な死者の数さえいまだ不明の1989年の天安門事件のあとで、トウ小平は「(中国は人口が多いので)100万人死んでも数ではない」と発言、これが飛び火して東欧の独裁政権崩壊を加速させました。

被害者は遭難状態に置かれた観客だけではありませんでした。テレビで観戦していた私でさえ、あの雨の中のレース強行は危険ではないかと訝しんだものです。実際にドライバーからも、レースのできる状態ではなかった、との声が上がっています。

『「スタートするべきではなかった」とドライバーたち』(10月3日 Yahoo! News)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071003-00000006-fliv-moto

ドライバーたちは、雨の影響によってセーフティカー先導でスタートし、19周もセーフティカーが
先導し続けた日本GP決勝について、国際自動車連盟(FIA)のチャーリー・ホワイティングがスタート
を許可したことは間違っていると考えているようだ。

現在のドライバーの中で一番F1経験が豊富なルーベンス・バリチェロ(HONDA)は、雨と霧の影響で
視界はゼロだったと富士スピードウェイでのレースを語った。

さらに「率直に言えば、レースはもっと早いうちに中止されるべきじゃなかったろうか。コンディ
ションは相当悪く、レース中ずっと、何も見えない状態だった」とバリチェロはコメントしている。

BMWザウバーのニック・ハイドフェルドは「僕の意見だけど、こういう天候では、レースをするべき
ではなかったと思う」と語っている。

HONDAのジェンソン・バトンは「路面状況や視界が非常に悪く、大変危険だと感じたし、タイヤの性能
を落とさないよう、(タイヤの)温度を維持するのが本当に難しかった」とレース後に語った。

さらに、ウィリアムズのニコ・ロズベルグはテレビ局の取材に対して「レースを絶対にスタートさせる
べきではないと思うし、“今までで最悪のレース”」と話した。
身の危険に晒された被害者は観客ばかりでなく、ドライバーもでしたが、両者ともに事故や死傷者がなかったことは奇蹟としかいいようがありません。それはF1を愛する観客の自制とドライバーの高度なテクニックによるものだったのでしょう。そうなると問題はモータースポーツのありかたにまで及んできます。すでに2006年3月の時点でこんな指摘があります。
『トヨタはモータースポーツの何たるかを理解していない 』(マイク・ローレンス)(『F1通信』2006年3月17日)
http://blog.livedoor.jp/markzu/archives/50452534.html
http://www.pitpass.com/fes_php/pitpass_feature_item.php?fes_art_id=27387(原文 2006年3月13日)
折しも今年の8月、トヨタは「クルマ離れ」が進んでいる若者の関心を引きつけようと、小型のスポーツカーを開発していると発表したばかりでした。

 ('07/11/7) 
富士F1グランプリ問題その5 恐怖

寒さと闇の中に放置されるという遭難に似た恐怖を体験したために、今でもPTSD症状に苦しむ方がいます。

 今となっては、TVでToyotaのCMが流れると全身が震え吐き気がし、満員の電車やバスにのると
小便をしたくないのに突然強烈な尿意を覚えます。
 泣いている外人男性もいた位だったので、PTSDではないかと思い、土曜日に病院を予約しました。
Tマークのエンブレムを見ても体が震えるので、持参のアルファードとプリウスを売ることにしました。
一生Toyotaは買わないし、ToyotaやJTBにはかかわりあわないようにすることにしました。
(http://news2.as-web.jp/mail/07fuji_a31.html)
予選の日のシャトルバスの惨状にショックを受けて、決勝の日は怖くて富士スピードウェイに行くことを断念した方も少なくありません。
佐藤琢磨は10歳のときに鈴鹿で見たF1に感動し
「将来F1パイロットになるんだ!」と思ったそうだ。
予選の帰り、山中湖のシャトルバスを待つ10歳のうちの息子はこう言いました。
「寒い、いつおうちに帰れるの? F1なんて二度と来たくない」
TOYOTAは観客の信用を失っただけではなく、未来のF1パイロットの芽も摘み取ってしまった。
家族三人で10万円も出して指定席を取り、決勝は家のテレビで見ました。
夫の威厳も小遣いもなくなりました。
代金を全額返還してください。
体裁を整えるだけのマスコミ向けの反省の弁を述べ、来年に向けての抱負ばかり語っていますが、
まずは今年の観客への保証をしなさい!!
そして来年に向けてトヨタは何も備える必要はありません。
富士での日本GPは永遠に中止にしてください。
(http://news2.as-web.jp/mail/07fuji_a70.html)

 グランプリの2週間程前から、妻が観戦の為に、応援するチームの服や、ドライバーの出身国の
旗等を購入し、鏡の前で、やれズボンは何を合わせようか、やれ旗をいつ振ろうか等、はしゃい
でおりました。少しあきれながらも、微笑ましいと、思っておりました。
 しかし日曜日の午前10時に宿をチェックアウトして向かった先は、自宅でした。 助手席の
妻の目は真っ赤で、悔しいのか、残念なのか、必死に泣かない様にしている様でした。
 私たちは、モータースポーツ観戦10年くらいになります。富士スピードウェイにも何度も
行かせて頂き、悪天候や寒さ等の対策も、して行ったつもりでした。しかし16:30に山中湖行き
のバス停に並び、 21:30にバス乗車までの5時間はさすがに厳しかった。前に並んでいた子供も
頑張って並んでいるからと、何度も何度も言い聞かせて、黙って並んでおりました。 もちろん、
その間、案内、トイレ、照明なだ一切無し、皆さんも本当に厳しかったと思います。
 その晩、妻を説得し、日曜泊をキャンセルして、朝帰路につきました。
(http://news2.as-web.jp/mail/07fuji_a86.html)

観客を大切にしていないことがあまりに度を越しているので、被害者の観察眼も鋭くなります。
 私達は西ゲートにて4時間タクシー待ちをしました。いわゆる招待客の車が西ゲートから出てくる
出てくる。それらは何よりも最優先らしく、バスを止めてでも優先して誘導し、目いっぱい突っ込む
のでバスなんてちっとも動いてませんでしたよ。あれじゃ、バスも到着しません!タクシーも平気で
横取りされ。宿泊した某ホテルでもトヨタの接待客だらけ。偉そうなオッサンが「F1なんて興味無い
けど全額トヨタ持ちで招待してくれたから話のネタに来てみた」と。F1私物化!接待命!Byトヨタ♪
 富士には二度と行きません。  
(http://nomano.shiwaza.com/tnoma/blog/archives/006212.html)


 ('07/11/6) 
修学旅行の朝

神奈川で大型バイクの盗難が連続しています。同時に、原付きバイクも被害が全国的に広がっています。バイクを大切に思う気持ちに排気量や価格の違いはありません。No.4'202のAPE50さんは、就学旅行に出発する楽しいはずの朝が暗転しました。

はじめまして。
今朝修学旅行に出た弟のバイクが盗まれてしまいました。
出掛けに無いことに気付いて相当ショックをうけていたので、旅を楽しめるかどうか心配です。
私自身はバイクのことは何もわかりませんが、弟が大事にしていたことだけはよく知っている
ので、ご協力いただけたらと思いメールさせていただきました。
本人は一週間後に帰ってきます。


 ('07/11/4) 
富士F1グランプリ問題その4 バス誘導員の証言

昨日紹介した「オートスポーツWeb版」の投稿はほとんどが被害者の生々しい証言が占めています。主催者側からの内部証言もあってよさそうなのですが、なかなか見つかりません。雇われ人でしかなくても、加害組織への加担意識がヒトとしての良心に勝っているのかも知れません。

その中でも、1件、バスの誘導員としてバイトで参加した方の証言がありました。これは、10月31日のこのコラムで紹介していたサイトへの投稿文なのですが、昨日あたりからこのサイトはアクセス不能になっています。

 [の]のまのしわざ http://nomano.shiwaza.com/tnoma/blog/archives/006212.html

さいわい、googleのキャッシュがありましたので、そこからコピーします。ここで書かれていることは被害者による証言内容と符合しています。

僕は今回のF1日本グランプリに、バスの誘導員として参加しました。大会に行かれた方は目にした方も沢山
いると思いますが、緑の帽子をかぶり、緑のベストを着ていました。僕は27日に現地に到着。そこには僕と
同じような方が170人程いました。そこでのトヨタ関係者の話によると、「今回のバス輸送プロジェクトは
少ない人数で効率良く回す」との説明。無駄なお金は使わないとのことなのでしょうか。スタッフは最初から
足りてなかったのです。大半の人たちがたいした業務内容も教えてもらえず、あの日あの服を着て立っていま
した。

3ー5時間以上バスを待っている乗り場では、暴動が起き騒然としていました。そもそも今回仮設スタンドを
立てすぎ、どうみてもあのお客さんを輸送するのは、不可能だったと思います。僕は現場の人に「暴動が起き
てる所に行って来い」と言われました。そして、「待っている客にはごめんなさいとだけ言え」と。僕にはその
説明だけでした。僕はそこに飛ばされました。暴動の現場に着くと僕の周りには、説明を求める沢山の人が
寄って着ました。僕は何も知らないのです。こんな仕事をする何て想像もしていませんでした。子供を連れた
親子の方、お年寄りの方、体調の崩れた方。そこは本当に悲惨でした。他の女性スタッフにはお客に顔面を
殴られた方もいたそうです。あの日あの服を着て仕事していた、アルバイトの沢山の人がスタッフの洋服を
脱いで逃げたそうです。

僕たちはバスがいつ来るのかも知らず、責任者の名前もしらず、休憩所の場所も知らず、何も知りませんでした。
何も教えてくれないのです。ただ、そこにいて謝れとの事。僕の所に寄ってくる人の中には、泣きながら説明を
もとめる人、胸ぐらを掴み、殴りかかる人、僕は胸が痛くなりました。今もこの怒りは消える事はありません。
現場の責任者がその場で、説明、謝罪する事もなく、世界の一大イベントの運営がこんなにもずさんなものだと
知って、悲しいです。

陥没事故のことですが、僕は自分の目で現場を見に行きました。紙面や一部報道では29日と報じられていますが、
陥没はその前日28日にすでに起こっていたのです。その為予選の日からバスは大渋滞。事故が起こっていなかった
としても、渋滞はおきていたと思いますが、それにさらに拍車がかかったのだと思います。陥没の箇所を夜のうちに
修復することもなく、29日には、陥没の箇所を修理しながらバスを少しずつ通していました。警察車両もあり
ましたが、あの車両がなかったらと考えると僕は怖くて仕方ありません。


 ('07/11/3) 
富士F1グランプリ問題その3 『週刊オートスポーツ』の緊急特集

多くのテレビ・新聞・雑誌・Webニュースが沈黙する中、『週刊オートスポーツ』が体験者からアンケートを募り、それらの投稿をもとに10月18日発売のNo.1131号で「誌上現場検証」の特集を組んでいます。雑誌の特集のページはWeb版でも公開されています。タイトルは『あの日、富士山のふもとで何が起っていたのか?』

その記事はこんな書き出しで始まっています。

「人間としてではなく、まるで部品かなにかのようにモノ扱いされている印象を受けた。鈴鹿にあった
”お祭り感”が全く感じられない。今年の日本GPで観客の身に起きたことをまとめると、この2点に
集約されるのではないだろうか?」
『週刊オートスポーツ』のWeb版には、900以上のその投稿文が掲載されています。私はひととおり目を通しましたが、個々の証言をモザイクのように張りあわせると、実際に「何が起っていたのか」全体像が浮かんできます。それが上記のように「集約」されることを私もそのとおりだと感じています。

それを象徴する例として、長くなりますが、以下の投稿文を引用・紹介させていただきます。『オートスポーツ』のHPがいつまでこの特集を掲載し続けることができるのか、保証のかぎりではありませんから。

あのバス待ちの状況、日本国内では大災害発生時以外にはありえない。
それほど悲惨な状況でした。

「2万人が4時間足止めされた」
この一言で、あの現場の何%が伝わるでしょうか。

一番感じたのは怒りや失望感ではなく、恐怖です。
山で遭難したような感覚です。
全く情報が無い。それを聞ける人もどこにもいない。
ただただ、雨が降り、膨大な人が難民のように立ち尽くしてる。
あの感覚は体験した人にしか分からないでしょう。

そもそも今回のGP、初めから異様でした。
モータースポーツといえば一種のお祭りのような雰囲気があふれているはずです。
今まで沢山のいろいろなレースを観戦してきましたが、常にそういう「楽しい」雰囲気
があり、その空気に触れたいがために繰り返し足を運んでいたともいえます。
しかし、今回は何か違いました。
グランドスタンドも異様に静かで沢山あるはずの横断幕もない。
常になにか抑圧された空気がありました。
気を許す事を拒む雰囲気があったんです。
あんなレースなら二度とごめんです。

今考えると、僕たちは初めから「被管理対象」でした。
歩く事すら許されず、人としての扱いはされていませんでした。
冒頭に書いた恐怖はそこから感じたものです。
レース観戦としては法外な金額を払っているにもかかわらず、人間として行動するため
の基本的設備もありませんでした。
トイレ不足、救護所の締め出し、階級による過度な差別、バス乗り場には雨や日差しを
避ける施設も全くありませんでした。お年寄りなどが座るためのベンチも皆無。あれで
どこがバリアフリーなのでしょうか。

とにかくありとあらゆるモノが無く、ありとあらゆる事が混乱していました。
救急車のサイレンが何度も鳴り響きました。
大震災でもありました?戦時中でしたっけ?
それほどの惨事だったんです。

サーキットの敷地内で見た某社の高級車。
忘れませんよ。一生忘れない。
これからも街で見るたびに思い出すでしょう。
そしてあの会社の作る車は一生買いません。

(出典 http://news1.as-web.jp/mail/07fuji_a62.html?b6Ec=1)




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