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ご挨拶
近年、わが国では糖尿病、高血圧、腎疾患、高脂血症、高尿酸血症などの生活習慣に深く関連した病気、いわゆる生活習慣病が急増し、国民的課題になっております。
これに対して先端医療技術を駆使した医療が対応しておりますが、必ずも十分な効果が上がっているとはいえません。
これらの疾患の病態には個人のライフスタイルにかかわる多因子が深く関わっており、必ずしも一律に割り切れない部分が多いことが一因とも考えられます。
従って、これらの生活習慣にかかわる多因子要因に対して、医療にかかわる人全員がチームとなり、そのチーム医療とそれに基づく集約的医療の必要性が言われてきました。
特に糖尿病領域では、糖尿病療養指導士の育成が開始されたこともその一旦と思われます。
集約的医療とは、薬物治療のほかに、療養指導士(栄養士・看護師等)による食事栄養指導・運動療法指導・体重管理・禁煙指導といった生活習慣への介入を並行して実施する治療法であり、従来の治療法に比べて、より強力かつ厳格に血糖・血圧・血清脂質等をコントロールすることを目指す治療です。
これらにより、慢性合併症の発症・進展が抑制されることが期待されます。当クリニックでは、院長が糖尿病・腎疾患・内分泌代謝疾患の専門医であることを活かし、栄養士・看護師による先進的かつ合理的な食事・栄養指導と運動療法メニューを提示させていただき、患者さんの生活背景因子をも考慮した個人のテーラーメイドでかつ集約的医療を提供したいと考えます。
2005年9月
ちば生活習慣病内科クリニック
院長 山田研一
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