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国際労働研究センター設立10周年記念出版のご案内


 設立10周年を記念して、国際労働研究センターがこれまでに開催した100回近い研究会の中から、アメリカの労働運動に関する内容の濃い報告を選び、それに3本の書き下ろし論文を加えて、『社会運動ユニオニズム:アメリカの新しい労働運動』というタイトルの本を緑風出版から10月末に出版しました。

 この本は、アメリカにおける労働運動再生の試みを社会運動ユニオニズムの模索として捉え、社会運動ユニオニズムの可能性を探ることをメインテーマとしています。日米両国の草の根の労働運動活動家と研究者の10年にわたる実践的な研究交流の成果をまとめた本書は、アクション・リサーチのあり方について考える上でも貴重な手がかりを提供することも目指しています。また、AFL-CIO分裂の背景を理解し、労働運動活性化の基盤を探る議論に不可欠な資料も数多く提供しています。

国際労働研究センター編『社会運動ユニオニズム:アメリカの新しい労働運動』緑風出版、2005年10月末発行、定価3,360円(税込み)

目  次

1.国際労働研究センター10年:1つの軌跡〜新しい運動潮流にひきつけられて〜・・・戸塚秀夫
第1部 ニューボイスの歴史的位置
2.アメリカ労働運動の展望・・・ネルソン・リヒテンシュタイン
3.米国における労働運動の危機と新しい国内・外交政策の模索・・・マーチン・ハルベルン
第2部 グローバル化の下での労働運動の戦略
4.グローバリゼーションと国際連帯・・・ジェレミー・ブレッカー
5.国際連帯の展開:NAFTAとその後・・・ロビン・アレキサンダー
6.経済のグローバル化に対する民衆側の運動戦略論:北米からの示唆・・・戸塚秀夫
第3部 改革派の運動
7.UPS争議と国際戦略:非正規雇用労働者の組織化をめぐって・・・アンディ・バンクス
8.アメリカにおける生活賃金運動・・・ステファニー・ルース
9.アメリカの移民労働運動者の組織化の現状と問題点・・・ケント・ウォン
10.ビジネス・ユニオニズムとその危機:米国の社会運動ユニオニズムと労働運動指導部の考察・・・マット・ノイズ
第4部 労働教育の広がり
11.アメリカにおける労働者養育の歴史と現状・・・アンディ・バンクス
12.大学と労働組合、NPOとのコラボーレーションはどのように可能か:アメリカにおける現状と課題から探る・・・ケント・ウォン
第5部 日米のつながり
13.「日本的経営」とアメリカ労働運動・・・マイク・パーカー
14.ロサンゼルス・日系ホテルの労働争議について:現地調査をふまえて・・・荒谷幸江
15.国際連帯から労働運動の変革を考察する:来日したBSFとHEREのケース・スタディからその可能性を探る・・・渡辺勉、山崎精一
16.深まる国際労働争議支援の経験:2つの食品関連労組の来日から・・・山崎精一、飯田勝泰
第6部 アメリカ労働運動から学ぶ
17.生活賃金運動と日本の課題について考える・・・小畑精武
18.アメリカ労働運動をどうとらえるか:社会運動ユニオニズムの模索・・・戸塚秀夫
19.労働組合・労働運動における平等/均等待遇・・・居城舜子
20.コメント:アメリカ労働運動をどうとらえるか・・・田端博邦
21.ロサンゼルスの新しい労働運動とその社会的基盤・・・高須裕彦、青野恵美子
あとがき・・・山崎精一
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