越後国人衆軍陣壁書(えちごこくじんしゅうぐんじんかべがき)

享禄4年(1531)1月に越後国の国人領主によって結ばれた一揆の契約状。
署名しているのは署名順に山浦、桃井義孝、中条藤資黒川清実、斎藤定信、北条(毛利)松若丸、北条(毛利)祖栄、加地春綱、竹俣昌綱、水原政家、安田長秀、五十公野景家、新発田綱貞、鮎長清長、色部憲長、本荘房長、山本寺定種、長尾(上杉)景信の18名である。
その内容は陣場における相互間の規定や軍律を取り決めたものであるが、この文書の裏には越後守護代・長尾為景の花押があることから為景の主導によって成立したものと目され、実質的には為景に反抗していた越後国上条城主・上条定憲に対抗するために結成された連合体という性質を持つものである。