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A1 -12 07.03.04 一部加筆 08.10.12
電気コンロの火災は、東京では毎年数十件以上発生している。
しかも、この火災は昭和63年頃から、すでに20年を経て、毎年発生し、
その被災者は所得的には低い人、例えば学生さんたちが多く、気の毒な
火災である。
過去に東京消防庁管内で発生した火災件数を表に示します。
小形システムキッチンユニットからの火災で、「誤ってスイッチが入る」または「構造不完全」を計上
しました。
過去にこれだけ多くの火災が連続して毎年、発生している、ことが大きな問題です。
平成8年 | 9年 | 10年 | 11年 | 12年 | 13年 | 14年 | 15年 | 16年 | 17年 | 18年 | 19年 |
26件 | 30件 | 29件 | 34件 | 36件 | 39件 | 35件 | 33件 | 22件 | 27件 | 34件 | 34件 |
火災の発生は、下写真のように外出する時にバック等で、システムキッチ
ンの電気コンロのスイッチに触れ、スイッチが知らないうちに「入ってしまう」
ものである。そのため、外出ご無人の時に、時間が経過して「出火」する。
まず、
@その種システムキッチンが備えつけられているのが、1部屋程度
のアパートである。
A玄関出入り口脇に備えられた、電気コンロと流しのセットになっている
もので、通路が狭く、容易にショルダバック類が触れる。
B 電気コンロの上などに雑品類が置かれている事が多い。
C電気コンロにやかんやなべなどをかけていると底面の放射熱で電気コ
ンロの流し台の木製受け台等が燃える。
このアパートなどの”システムキッチン”電気コンロのスイッチは、メーカが直
すための改修材料を提供しているが、原則、有料で、不動産管理会社等は積極
的に改修しない。火災になって始めて、アパート管理者が各住戸の電気コンロ
のスイッチを改修します。
上写真のように、電気コンロのスイッチが外に飛び出しているタイプが旧タイプ
として、昔、設置されたものです。現在は、改修され、表面プレートの中に入り込
むタイプになっています。
外に飛び足している旧タイプが、バックや体が触れた時にスイツチが入り、火災の
原因となります。 本来は右に「弱から順に強」に回って入るものですが、内部のスト
ッパーがすり減って、「切」から左周りにいきなり「強」に入ってしまうものもあります。
[小形キッチンユニット用電気こんろ協議会]が業界として改修の広報にあたってい
ます。
この改修しているメーカ名は、次のH.Pで確かめて下さい。(H.Pの文字でリンクします。)