草焼きバーナの火災 <(燃焼器具) <火災原因調査 <ホーム:「火災調査探偵団」
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1,草焼きバーナ | ||||||
★ 草取り
今、市場に出回っている物はどの程度あるのか、分からないが、20種類はあるようだ。 大きく分けると。 @ 灯油を圧縮して噴射させるバーナ A ガスボンベ挿入型バーナ B 灯油が主燃料だが、補助用ガスを使用する少し大型のバーナ @とAは、2kg程度の小形の物が多く、手軽で、家庭用としても広く使用されている。 使用時間は10分〜30分と短いが、こまめに使えて、便利。 Bは、30分〜60分と長い時間使えて、広い場所で、丹念に草焼きするのに適している。 バーナの先端の「炎」の温度は、いずれも1,000℃以上で、炎の長さも30cm以上はある。 |
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2, 火災事例 | ||||||
★ 事例1 火災は、一般住宅の縁側から発生した。 庭の草を焼いて、こまめに炎をあてているうちに、縁側の下に置かれていた 古い園芸品や材木などに燃え移った。 燃え移ったことが、分からないまま、作業を終えて、買い物に出かけている間に、拡大し、 縁側から立ち上がった火災により、住宅が焼損した。 ★ 事例2 火災は、農家の畑にある物置から発生した。 畑のふちの雑草を草焼き器で焼却した際、その炎が、物置の土台付近に触れたのを知らず、 草焼きを終えて、自宅で寛いでいたところを、付近を通り掛かった隣人が物置から煙が出ている のを見て、火災が分かった。 |
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草焼きバーナの火災 @ 建物等の脇で、使用し、使用した際に、土台付近まで「炎」をあてている。 A 作業終了後、30分〜2時間程度して、「何も火源がない」所から出火している。 B 草焼きの「炎」は、作業時には、太陽光の下で透明色に近く、あまりよく見えない。 C 春先や秋に多い火災だ。 火災調査上。 (1) 出火したと思われる付近に火源となる物が見あたらないことから、関係者が 「草焼き作業をしていた」との供述が得られないと、原因が分かりにくい。 現場から、「タバコの投げ捨て」や 作業後、数時間して出火するので、天候に よっては、「落雷」などの原因にしてしまうこともある。 (2) 草焼きの作業の実態を、聴取して、どのような物に燃え移ったのかを考慮する。 (3) 出火箇所をできる限り絞り込むと、原因の「判定」しやすい |
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縁側の廊下の下から出火した「現場状況」 建物火災で、建物の内部が焼損しているが、写真のように、縁側の踏み石が 割れており、室内よりも、下側からの焼損の方向性を示している。また、つか 石も地盤面近くまで、剥離して割れており、つか石のつかの木も焼損が周囲 全体におよんで、強い焼けを示している。 このように、出火箇所の判定として「廊下の下」からの出火を見る事ができる。 |
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農家の物置の外壁が焼損 した火災現場 下部からの延焼 |
灯油をポンプで圧力を受けて、噴霧状にして噴射するバーナで、バーナの 「炎」長さも30cm近くあり、地面に押しつけ気味にすると「炎」が横に伸び る。物置周辺の地面の草を焼いた際に。草焼きバーナの炎が、物置の土 台の木に接炎し、しばらくして出火・立ち上がったもの。 |