しゅろの木の火災<(車両、その他の火災) <火災原因調査 <ホーム:「火災調査探偵団」
火災原因調査 Fire Cause |
火災損害調査 Fire Damage |
火災調査の基礎 Fire Investigation |
火災統計と資料 Fire Statistics |
外国の火災調査 Foreign Inv. |
火災調査と法律 Fire Laws |
火災調査の話題 Such a thing of Fire |
火災調査リンク Fire Inv. Link |
1, しゅろ(棕櫚)の木 | ||||
★ しゅろの木には、「和棕櫚(ワジュロ)」と「唐棕櫚(トウジュロ)」の2種類があります。 和ジュロは、木の頭にある「葉」が、みっともなく「垂れる」タイプで、唐ジュロは「垂れない」タイプです。 成長すると、大きくなって、10mにはなります。 この木の幹に付いてる樹皮の「しゅろ」が、「シュロ箒」「たわし」などなど、たいへん、重宝され、利用されています。 ★シュロ箒(ほうき)は腰が強く、火災調査での「現場発掘」時には必需品となっています。 ナイロン製の箒は腰が弱く、“灰かき”には不向きなしろものです。それに、以外と表面の下の灰はまだ熱いことがあり、 ナイロン製はいっぺんにグシャとなり、その後、使用不能となります。やっぱ、現場は「しゅろ箒」でなくては。 |
||||
2, しゅろの木の火災 | ||||
★ シュロの木の火災 と言っても、何も別に、めずらしいものではありません。 年間に都内で約50件近い火災の中に「立木1本焼損で鎮火」と言うものがあり、それがこの 「しゅろの木」火災に該当します。つまり、ありふれていて、都内で、結構、件数が多いからです。 その原因が地球温暖化を受けて、都内が温帯地帯となっていく、そのことから、 増え続ける「しゅろの木」であり、公園や空き地にどこにでもスクスクと育っていきます。 この木は、毛虫もいなく、立ち枯れもしません、強い木です。 そのくせ、あんまり、横に広がらないので、いつのまにか気がつくと、10mにも伸びた大木になります。 その結果として、誰にでも、何時でも居られる公園などに、存在する、燃え易い「着火物」としての「立木」 の代表格となります。結果、「しゅろの木の火災」も増えていく傾向を持っています。 昭和30年代には、この火災はそんなに多くは、無かったのではと思う? 火災原因は、発火源が「ライター、花火など」、経過は「放火や火遊びなど」、着火物が「しゅろの木」です。 つまり、着火物に着目すると、この“しゅろの木”が、「その他火災の着火物」として最も着火物となり易い物なのです。 |
||||
公園内のシュロの木 | 手前が「燃えされた」シュロの木 樹皮が燃えている。 葉が垂れていないので 唐ジュロかな? |
別件の火災現場。 施設の敷地内のシュロの木が 燃やされたもの |
||
年間の火災件数は、着火物を「しゅろの木」として特定して検索することが出来ませんので、不明です。 が、近い数字として、年間に50件近い件数となります。 都内の公園や会社や施設の寮の空き地などに、いくらでも、生えています。 そして、「燃え易い」ために、火遊びなどの対象とされてしまいます。
|