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しゅろ(棕櫚)の木の火災
                               A5−27   08.06.29 

  1, しゅろ(棕櫚)の木
 
 ★ しゅろの木には、「和棕櫚(ワジュロ)」と「唐棕櫚(トウジュロ)」の2種類があります。
 和ジュロは、木の頭にある「葉」が、みっともなく「垂れる」タイプで、唐ジュロは「垂れない」タイプです。
 成長すると、大きくなって、10mにはなります。
 この木の幹に付いてる樹皮の「しゅろ」が、「シュロ箒」「たわし」などなど、たいへん、重宝され、利用されています。
 
 ★シュロ箒(ほうき)は腰が強く、火災調査での「現場発掘」時には必需品となっています。
 ナイロン製の箒は腰が弱く、“灰かき”には不向きなしろものです。それに、以外と表面の下の灰はまだ熱いことがあり、
 ナイロン製はいっぺんにグシャとなり、その後、使用不能となります。やっぱ、現場は「しゅろ箒」でなくては。
    
   2, しゅろの木の火災
  ★ シュロの木の火災
  と言っても、何も別に、めずらしいものではありません。
 年間に都内で約50件近い火災の中に「立木1本焼損で鎮火」と言うものがあり、それがこの
 「しゅろの木」火災に該当します。つまり、ありふれていて、都内で、結構、件数が多いからです。

 その原因が地球温暖化を受けて、都内が温帯地帯となっていく、そのことから、
 増え続ける「しゅろの木」であり、公園や空き地にどこにでもスクスクと育っていきます。
 この木は、毛虫もいなく、立ち枯れもしません、強い木です。
 そのくせ、あんまり、横に広がらないので、いつのまにか気がつくと、10mにも伸びた大木になります。
 
 その結果として、誰にでも、何時でも居られる公園などに、存在する、燃え易い「着火物」としての「立木」
 の代表格となります。結果、「しゅろの木の火災」も増えていく傾向を持っています。
 昭和30年代には、この火災はそんなに多くは、無かったのではと思う?
 
 火災原因は、発火源が「ライター、花火など」、経過は「放火や火遊びなど」、着火物が「しゅろの木」です。
 つまり、着火物に着目すると、この“しゅろの木”が、「その他火災の着火物」として最も着火物となり易い物なのです。
     
 公園内のシュロの木   手前が「燃えされた」シュロの木
 樹皮が燃えている。
 葉が垂れていないので
 唐ジュロかな?
 別件の火災現場。
 施設の敷地内のシュロの木が
 燃やされたもの
   
  年間の火災件数は、着火物を「しゅろの木」として特定して検索することが出来ませんので、不明です。
  が、近い数字として、年間に50件近い件数となります。
  都内の公園や会社や施設の寮の空き地などに、いくらでも、生えています。
  そして、「燃え易い」ために、火遊びなどの対象とされてしまいます。 
 
   ★ 右図は過去3年間の月別件数です。
 (2005年,06年,07年の合計)
 このグラフは、「しゅろの木」の火災として、
 近いと考えられる条件(その他の火災・立木・
 放火、火遊びなど)として抽出しました。だから、実
 際の件数は、この件数を少し下回るものと思います。
 
 ★ 4月、8月、1月に多いのが特徴です。
  
 


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