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A8-49 11.06.25~07.03 改12.03
「津波火災」はPDFの原稿となっています。(2012.06/30) 旧版(2012.03/10)
津波についての火災とは別のコメント
津波について | ||||||||||||||||||||||||||||||
津波の視点 火災の前に津波の被害を概括する。
ような光景だった。 これらの被害は膨大な対象があり、建物の被害などを観察すると多数で、また、その方面の知識 も乏しく、建物に注目すると相違点が見つかり難いことから、同じ物で、比較しやすい「電柱」に着 目してみた。
るように上下の二か所の折損がみられる電柱がある。 砂を巻き上げてくる「津波による圧力」で、電柱に力が加わり、支点となっている地盤面の付け根付近で押し倒 されるのは理解されるが、上下部の二か所の折損では、始めに上部が折られないと2ケ所の折損は生じないこ とから、上部が先に折損して、次に全体がなぎ倒されたこととなる。
なある筋に沿った方向性をもっていたようにも見える。津波の潮流が幾筋かできて、その流れに抵抗するところ は破壊力が大きいのではと思える。 河川は、逆に抵抗がないので、潮流し対して上流方向へ向かうので海岸 に近くても破壊力が弱いように見える。
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余 談 | ||||||||||||||||||||||||||||||
焼損状況から見た延焼拡大の視点
火災現場で、「延焼している車両」が移動したことがあった。幸い移動後の隣接建物へは消火活動により延焼させ なかったが、「火源が動く」ことは、消防隊にとって困難の極みとも言える。 今回の気仙沼市街地火災は、まさに、「燃える船」が移動して、火災を拡大し続けたことにあり、消防活動で考える 「困難の極み」を現出したこことなる。
☆ 今回のホームページは、そのほとんどを地元の菊田清一氏と共同で作ったものだ。 巻頭にも記載したが、このホームページで取り上げた実況見分や資料なども菊田氏の関係者からの供述 録取をベースにしている。 氏の論文は、「「東日本大震災」気仙沼の被災状況」火災誌、2011年6月号 Vol, 312で読んでいただければ、より、理解の得るところである。 ☆ 防災マップ
☆ 動画の威力 今回の火災調査で実感したのは、「動画の威力」だった。 昔、携帯電話などで一般人撮影する「災害写真」が威力を発した。例えば、2001年の新宿・歌舞伎町火災でも 消防隊到着前の災害現場の様子が一般人により写されている写真が出てきて、驚いたものだ。それが動画と なったのは、2010年の杉並・高円寺南飲食店火災で、消防隊到着前からの現場の撮影ビデオがあり、ネット上 に公開された。その時に、動画の威力を感じたが、今回の調査では、利用価値の高いものとして、改めてその 威力を見せ付けられた感じだ。 ☆ GPSデジカメ 今回、一眼レフだと、重くてくたびれるので、山登り用として購入した「GPS機能付のデジカメ」を使用して、撮 影して歩き回った。おかげで、後日、撮影場所の確認に重宝した。一般の火災調査では、何の意味もない機能 だが、林野火災などの広域災害調査時では大いに便利であると実感した。 林野火災や山岳救助・水難救助などの多い消防署などでは、購入を検討されてはと思います。ただ、私の場合 全てに完璧に「場所を特定できなかった」ので、購入時には、イロイロと情報収集と店員の説明をうけてからのほう が良いかと思います。 何かをすると、イロイロと副産物(知識と経験と反省)が得られるもので、今回は、良い勉強となりました。 |