江戸消防記念会 < 火災関連の話題 <ホーム:「火災調査探偵団」
火災原因調査 Fire Cause |
火災損害調査 Fire Damage |
火災調査の基礎 Fire Investigation |
火災統計と資料 Fire Statistics |
外国の火災調査 Foreign Inv. |
火災調査と法律 Fire Laws |
火災調査リンク Fire Inv. Link |
2. 江戸・東京を守った心意気 |
現在の「江戸消防記念会」の方 浅草神社前にて。第五区の江戸消防組 |
左表が、江戸時代の「いろは
48組が1番から10番の番に 組み込まれていた。 これは、火消し口を争って、 けんかがあることから、その 抑制策で、出動地域・範囲を 定めておく役割となつている。 ひ・へ・ら・んは、百・千・万・本 の言葉に変えられており、 深川・向島などの大川(隅田川) の東は、南・中・北の組に編成 されていた。 |
|
明治政府は、パリの町並みを 見本として、東京を組織したこ とから数字による区域制を定 めた。 第1大区が、第一消防署の 管轄区域で「日本橋消防署」 第2大区が、芝消防署。 第3大区が、麹町消防署。 第4大区が、本郷消防署。 第5大区が、浅草消防署。 第6大区が、本所消防署。 なお、時代の中で名称異動を しており、浅草が上野、本所が 深川となっているが、元の所在 は、浅草、本所である。 |
3.現在の組織体制 |
4.しきたり 出初式 |
入 場 |
|
5.大盃(おおさかずき)の儀式 |
挨拶の口上 | 式典に基づく盃の掲揚 | 上座から |
下座へと進む | 新年を祝する木遣り | おさめの盃の後の口上 |
6.梯子乗り(はしごのり) |
東京の新年を飾るの最もふさわしい行事が この「はしご乗り」だ。 消防は、はしごが必需品。江戸の時代から その梯子を如何に使いこなすかが、消火活 動の神髄であったものと思う。 右写真は、区役所前で江戸消防の人が 行う「はしご乗り」。新年の「寿ぐ(コトホグ)」 にふさわしい、見せ場だ。 この絵が最も基本の「膝八艘(ハッソウ)」だ |
一本邯鄲 | 枕邯鄲 | 背亀 | 鯱落とし |
1月6日東京消防出初式は、広い場所で一斉に 行われるので、見応えがある。お台場 |
5月25日消防殉職者慰霊祭は、浅草寺境内で行な われ、観客も少なく、近場でじっくり見られる。 |
「梯子乗り」の技を伝える書 梯子と言う漢字が、当代、見当たらない字だ。 初めに出てくる「頂上技」の「八艘」の中の 「膝八艘」だ。細かいしぐさのあり方、が示 されている。 これらの細かい「形」が、日本の伝統とも 言える妙技であり、その細かさを知ると、 ますます面白さがわき出てくる。 |
7.木遣り(きやり) |
まな鶴 よーおーんー やりよーおー えーよー おーおーおー |
|||
各地の神社境内に奉納され ている「木遣塚」。ここを詣で ることがしきたりでもある。 |
編纂された「木遣定本」 当時はたいへん苦労さ れてまとめられた。 |
木遣りのはじめの 代表的な歌、「真鶴」 |
読み込んでみたが、「正解」 かどうかは保証しません?? |
8.纏(まとい) |
いろは48組時代の8番組「ほ組」の纏。 馬楝や頭は「無印・白」となっている。 もともとの「いろは48組」町火消の纏 は、そっけないものだった。 |
同じ「ほ組」が、東京市政の中で編成替えし、 浅草の消防署の「第五消防署」に所属した。 第五区1番組となる。纏の形は同じだが、 馬楝などの印や、半纏の模様も変わった。 |
5月25日浅草寺境内に勢ぞろいした、各区各組のまとい、この写真では、左端が4区9.10組 梯子の隣に5区1組~10、梯子を隔てて6区6組~9組が並んでいるのが、わかる。 |
このページの構成にあたっては、 左の 「木遣定本 ・ 都の暁、江戸の花、梯子乗技つくし」を参考とし、 江戸消防創立50年誌、江戸消防記念会ホームページ、 白井和雄氏の文献などを参考とさせていただいた。 江戸時代の消防については、白井氏が最も造詣が深く、参考引 用のほとんどはこの方からの文献です。 |