「女人舞楽 原笙会」は千三百年の歴史を有する伝統芸能「舞楽」の世界に「女人舞楽」を復活し、地球レベルで活動しています。
舞楽ってなあに?
千四百年ほど昔、朝鮮半島と中国大陸からやって来た、日本で一番古い伝統文化です。
宮中や大きな神社、仏閣で、男の人たちが舞って来ました。このため一般的には男の人の芸能、儀式の中で舞われる芸能と思われていました。
女性は舞わないの?
実は、千年ほど前までは宮中に内教房という部署があり、女性も盛んに舞楽を舞っていました。
そして今は、兵庫県の芦屋市に女性ばかりの会「女人舞楽 原笙会」が活動を続けています。
原笙会では…
創設者の原笙子が、昭和30年代に元宮内庁楽師に基本からの指導を受け、世界に通用するレベルの舞楽が習えます。
また、十二単を着て舞う「五節舞(ごせちのまい)」、静御前が舞ったとされる「白拍子(しらびょうし)」、原笙子が千年振りに復活させた高松塚古墳の壁画から抜け出たような女人舞「柳花苑(りゅうかえん)」など、女性だからこそ舞える曲も習うことができます。
詳しい活動内容は、活動報告をご覧ください。
平成17年4月3日、奈良薬師寺「花会式(はなえしき)で「埴破(はんなり)」を舞う「四十七年前の父の残念の願いを、七十二歳の身となって、厚かましく舞い納めの舞として、父の遺品の装束で舞わせて頂けたこの舞台こそ、私の舞楽人生の最高の舞台となった。」著書『やっぱり不良でした(下)』より抜粋 著書の購入は「活動報告内の本・ポストカードを販売しています」をご覧ください。 |
昭和8年、京都の神官の家に生まれる。 大連(中国東北地方)で少女期を過ごし、昭和22年に引き揚げる。 5歳のころより父、石葭城(いし・かじょう)をはじめ民間の指導者に教えられ舞楽を舞う。21歳より、元宮内庁楽師、豊昇三(ぶんの・しょうぞう)先生に師事。 昭和30年より民間の舞楽指導者としての道を歩む。 一男一女の母。 不良のレッテルを貼られて苦しんだ若い日の真実の姿を、小学校4年生だった娘にだけは伝えておきたいと原稿用紙の升目を埋めはじめ、6年後の昭和53年、『不良少女とよばれて』を筑摩書房から出版。ペンネームの原笙子は、かつて大連で占領軍のロシア人のために舞楽を舞った際、「ハラショウ!(ロシア語ですばらしいの意味)」という言葉と共に惜しみない拍手をもらった経験に由来している。 昭和59年、題名だけを使ったテレビドラマが高い視聴率を得る。 昭和60年、「女人舞楽 原笙会」主宰。 公開講座、自主公演を重ね舞楽の広報・普及に努める。海外招聘公演多数。 平成17年10月7日、急性骨髄性白血病のため死去。享年72。 <著書> 『山羊の目の先生』(筑摩書房) 『不良少女とよばれて』(筑摩書房) 『夫への感謝状』(原笙会) 『女人舞楽』(エピック) 『雅楽の華』(原笙会) 『やっぱり不良でした』上・下(文芸社) |
年 | 出来事 |
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昭和32年 | 女人舞楽「京都舞楽会」創立。会長 石葭城(原笙子父) |
昭和35年 | 「雅楽の夕」公演。昭和54年まで毎秋公演 於:京都会館 |
昭和45年 | 自主公演「王朝の宴」於:京都会館 |
昭和49年 | 原笙子、京都観光資源文化財団より第2回伝統芸能功労者表彰 |
昭和54年 | 京都舞楽会姉妹会「あしや舞楽会」発足。以後、阪神・淡路大震災の前年(平成6年)まで、4月の花祭に奉仕 |
昭和55年 | この年より、毎年西宮神社太大御神楽祭、夏祭、観月祭に奉仕 |
昭和59年 | 自主公演「源氏物語にみる舞楽と琴」於:京都シルクホール |
昭和60年 | 女人舞楽、本部「原笙会」発足。主宰 原笙子 |
昭和62年 | ベルサイユ市日本文化祭参加、パリ大学都市日本館レクチャー公演 |
昭和63年 | 「あしや舞楽会10周年記念公演」−“源氏物語にみる舞楽” |
平成元年 | 千年前に途絶えた女舞「柳花苑」復活披露。於:平安神宮 |
平成2年 | 村山リウ源氏物語セミナー「舞楽の会」公演。於:芦屋ルナ・ホール。この年、天皇即位礼に伴い「五節舞」依頼公演40回を数える |
平成3年 | 原笙子、芦屋市より芦屋市民文化賞を受賞 |
平成4年 | ワシントンD.C.、さくら祭80周年記念招待を受けて公演。在米日本大使館文化ホールにて公演。大使館公邸に招待を受ける |
平成5年 | ASEAN 芸能月間オープニング公演に在米大使館より日本代表として出演依頼を受け、スミソニアン自然史博物館、ボストン公演。国際交流基金の助成を受ける |
平成6年 | 建都千二百年行事参加依頼を受け、オープニングセレモニー、及び平安神宮応天門前にて、白拍子を舞う 童女舞「桃李花」復元、城南宮「曲水宴」にて発表 |
平成7年 | 阪神淡路大震災被災復興チャリティ舞楽“復興の士気を高めるために”公演。 於:豊中ゆやホール。兵庫県に寄附 |
平成10年 | 1月、芦屋ルナ・ホール修復を祝し、第2回チャリティ舞楽公演。芦屋市文化振興財団に寄附。 5月、在英大使館の依頼を受け、ロンドン、王立ビクトリア&アルバート美術館にて公演、及びハイスクール2校にてレクチャー公演。再び国際交流基金の助成を受ける。 10月18日、第18回ユネスコ国際舞踊フェスティバル韓国大会に古典の部日本代表として招請公演 |
平成11年 | 10月11日、第1回女人舞楽東京公演(源氏物語にみる)。於:東京国際フォーラム・ホールC |
平成12年 | 5月、JAPANフローラ2000(淡路花博)芦屋市の日、依頼公演 6月、渡仏。 フランス・トゥレーヌ甲南学園創立10周年記念式典にて依頼公演 8月25日、「美しくて楽しい 女人の舞楽」開催。於:芦屋ルナ・ホール 10月8日、第2回女人舞楽東京公演(平家物語厳島詣)開催。於:東京国際フォーラム・ホールC |
平成13年 | 3月、復興記念事業「源平・須磨夢舞台」 9月、ACAトワイライトコンサート「かぐや姫の夕べ〜雅楽の調べにのせて」於:ラ・モール芦屋 10月、芦屋市民ステージ参加 11月、自主公演「源氏物語にみる女人舞楽」於:京都シルクホール |
平成14年 | 10月、第18回国際臨床化学会議開会式祝舞「還城楽」於:京都国際会館 |
平成15年 | 11月8日「原笙子舞楽指導歴五十周年記念公演〜女人舞楽〜」於:NHK大阪ホール |
平成16年 | 県民芸術劇場公演。(3月神戸市立烏帽子中学校、9月上月町立上月中学校) |
平成17年 | 4月、奈良薬師寺花会式舞楽奉納。 10月、茨城県つくば市「つくば物語2005」出演 |
平成18年 | 自主公演「原笙子一周忌追悼公演」 於:芦屋市ルナ・ホール |
平成19年 | 日本チェコ友好協会主催「菩提樹祭」依頼公演。於:プラハ |
平成20年 | 在サンフランシスコ総領事館依頼公演。於:スタンフォード大学、サンフランシスコ公立図書館 自主公演「雅楽の華・女人舞楽 源氏物語を舞う」於:京都府立府民ホールアルティ |
平成22年 | 西宮プレラホール主催公演「竹取物語」於:西宮プレラホール 「日本=メキシコ交流400年・京都グアダラハラ姉妹都市締結30周年依頼公演」於:グアダラハラ市デゴジャード劇場 |
平成23年 | 自主公演「創始者故原笙子七回忌追悼公演/創立五十五周年記念公演」於:京都府立府民ホールアルティ |
平成26年 | 西宮プレラホール主催公演「女人舞楽〜東日本大震災復興チャリティー公演〜」於:西宮プレラホール。あしなが育英会(神戸レインボーハウス)に寄付 |
平成27年 | 11月、県民芸術劇場公演。於:姫路市立的形小学校 |
平成28年 | 10月、県民芸術劇場公演。於:兵庫県立附属高等学校 |
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