■定番すぎるライーナ姫

なんだかんだでライーナ姫が中核なわけだけど、この姫がまた定番中の定番スキル『我が侭』を持つ。補正70%(何の)。おまけに特殊な能力ゆえの哀しい境遇を背負っている。ますます定番。そしてそんな姫が最後には勇気を得て帰っていく。モロ定番。
こんなベッタベタな姫様も珍しい気がするが、まあいいか。

ライーナ姫は、アストラム第四惑星の王女という設定。たまに思うんだが、こういう『第○惑星』、住んでる人達が呼ぶ名前が無い筈が無いのだが、細かいとこなので殊更どうでも良いな。
で、生まれながらに有する特殊な能力ゆえ、周囲は一個人としてのライーナを見てくれない。面白くない。そしてその能力ゆえ、他者が自然とかしずく。そんな連中を、ライーナも人として見なくなり、我が侭を言って困らせてはそれを見て楽しむようになった、と。
こういう我が侭キャラが改心(?)するのって、鷹介みたいに自分の我が侭を叱り付けてくれて、かつ人一倍自分を見てくれる人の登場による、っていうのが定番中の定番だけど、やっぱいつ見ても安心するシチュエーションではあるな。定番は外れが無い。

囚われた状態から登場したライーナが最初に遭遇したのが鷹介。素顔を見た瞬間、「いいかも♪」と従者決定。これが吼太だったらどうなったんだろう。気になるところだ。
その後、忍びの里でハムちゃん館長を見て猛ダッシュ、抱き上げて「超カワイー♪」。館長悶絶。羨ましいオッサンだ。このカットは、可愛い娘と可愛い小動物がセットとなっている、この作品中屈指の場面。しかと目に焼き付けとけ。
でも、我が侭放題のライーナは、堪忍袋の尾が切れた鷹介に怒られ、その場を飛び出していき、霞兄弟と遭遇。いや、霞兄弟の方が近づいてきたのか。そこでヒザールに簡単に捕まっちゃう。

その後のライーナは、磔のシーンとラストくらいしか出番が無い。アクション重視ゆえ、仕方が無いとは言えるな。
そのラストは既に述べた通りにベッタベタ。

全体的に、物語を展開する上でネタにされたキャラ。姫様キャラとしては特に面白味のある味付けがされているわけじゃないので、真新しさは内面には一切持ち合わせていない。
キャスト・吉野紗香の地がそのまま出ている気がするが(笑)、それは最初から狙ってたのかもしれない。何より、衣装がまたツボを突いている。
茶髪(金髪ではない)・純白の衣装・ヘソ出し・ホットパンツからすらりと伸びるこれまた白い脚・ロンブー
これだけ揃って『可愛くない』とは、少なくとも俺はよう言わん。特に脚。っつーか大腿部。
でもって、これで乳を強調してないのが絶妙なんだよな。プロって感じだ(何のだ)

■やはり鷹介メインのハリケンジャー

勿論タイトルになってるこいつらが主役でなくてなんだというのか(笑)
特に冒頭では馬にも乗るし。何故かレッドだけ白馬だが、ひょっとしてアレのイメージを踏襲したのか?いや、ひょっとしても何も無い気がするな(笑)

ライーナと最も接点の強かったのが、本編の主人公で更にリーダー的存在の鷹介。七海や吼太も出番はあるが、鷹介のそれに比べると些末なものでしかない。
アクションパートでも、それぞれ十分に持ち味を描かれてはいたが、ここでもレッドが特に描かれている為、この作品はどうしてもレッド・鷹介を中心に見ていかざるを得ない。そこが狙いのアクダ(削除)

鷹介は我が侭放題のライーナを叱り飛ばす。叱る・・・というより蓄積したものを爆発させただけのようにも見えるが(笑)、まあいいか。その方が鷹介らしい。
ライーナが出ていった後、その従者ロボ・ナックルからライーナの哀しい境遇を聞かされて、その境遇に同情する。説明台詞すぎだが、短い間にライーナの境遇を鑑賞者に適切に伝える効果はある。ただ、長台詞が一部の子供達には馬耳東風なのを除いて、だが(笑)

そして捕まったライーナを助けにいくが、うまいこと割り当てが出来ている。なんというか、「ここは俺に任せて先に行けぃ!」って・・・ベッタベタな展開じゃん(笑)。嫌いでないけど。
ここら辺りはアクションパートで。

助け出されたライーナと鷹介とのシーン。ここがドラマ的に良いシーンだな。「親友だぜ!」のシーンには、七海と吼太も参加していたが、離れてみていた霞兄弟は参加しなかったな。キャラが出ている。
しかし、しゃがんだ時のライーナの大腿部がまたいいラインだよなあ・・・さすがプロって感じ(何のだ)
ラストシーンでは、鷹介一人だけただじっと見つめたまま見送る。七海や吼太が手を振っているのに対して、完全に別格扱いだ。だからこそ、鷹介の印象が強く残り、この作品が『ライーナと鷹介』という図式を首尾一貫して描いていることが誰の目にも明らかになるんだよな。


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