ベレンティー夕日 5日目
ムロンダバ−フォードドーファン−ベレンティ自然保護区。
飛行機で移動し、ベレンティ自然保護区の玄関口フォートドーファンへ。 空港でお出迎えを待ってると、ここでも日本人の女性と知り合う。
彼女は研究の為、ベレンティ自然保護区に住んでいてそこへ帰る途中だと言う。 現地まで同行する事になった。(詳しくは、多分旅の出来事に。)

フォートドーファンの町や海岸を観光し、銀行で両替。 ベレンティに行く道すがら途中で現地の人達が水遊びをしているところに 遭遇したり、現地にしかないバオバブ以外の珍しい植物やライチやマンゴーが 木に生っているところを見たり、日本のNGOが支援している村を訪れた。

こうしてベレンティに着いたのは夕方。
ベレンティ自然保護区は民営(オーナーはおフランス人らしい)で、保護区内に バンガロースタイルの部屋がいくつかあり、宿泊する事ができる。
1回案内された部屋が何故か変更になり、別のコテージへ。
ここでの話は、<旅の出来事>へ。

ここで初めて出会ったワオキツネザル達は家に帰る時間なのかまばらだったが、 彼らの姿に何故かはまってしまって、道に座り込んで動けなくなってしまう。

まぶしいねん 休憩後、保護区内の夜の動物発見ツアーに。
日本では旅行シーズンではないせいか、日本語ガイド組は俺1人。日本語ガイドがいること自体 驚きだったが。
シーズンではなく、アメリカの事件の影響か?でも英語ガイド組は結構人数も多かった。
そのおかげで、ガイドと色々と話しながら探索ができた。
この保護区には日本語ガイドとして有名な人がいるらしいが、 今回はその人ではなく、ひょうきんな小太りのおじさんだった。 有名な方のガイドとはその後保護区内で顔を合わせたが、シカト されたのでいい印象は持っていない。そんな事はどうでもいいか。

ダジャレ好きのおっさんとツアースタート。真っ暗な森を懐中電灯だけで 歩き回る。怖いかなと思ったが、同じ場所を何組かが回っているので、 あちこちで懐中電灯の明かりがちらほら見え、特には怖くなかった。
このツアーの目的は夜行性の動物達を見る事、イタチキツネザルは何匹か 発見できたがもう1種いるらしいネズミキツネザルは発見できず。
遠く日本から来た俺の為か、ただ単に負けず嫌いなのか、ガイド氏、ムキに なって予定時間を延長。英語ガイド組が帰った後も、30分程引きずりまわされる。
さすがに他の組が帰って俺達だけになると、森は静かになった。

変な角度 6日目
ベレンティ自然保護区−アンタナナリボ
前日のお調子者のおっさんガイドと早朝の保護区の探索開始。
今回のメインは、たまにテレビで見かける両手を挙げて横っ飛びする原猿シファカ。
森の中のあちこちで発見するものの、彼らにも朝早い為か動きが鈍い。
無理かもなー。と思いながら森の中を歩いてると、・・・がさがさ。
音がする。
ガイドさんがシファカ、と言った瞬間、横っ飛びの群れが目の前を通り過ぎる。 テレビで見るよか結構スピード乗ってんやな。これを撮ろうと頑張ったが、俺の反射神経は かなり鈍い為、手が上にあがってる写真はこれ1枚だけ。
この写真を撮る為に、横っ飛びシファカを何人追いかけた事か。
ガイドさんは思ったに違いない。こんな鈍くさい奴はビデオを持って来いと。

朝のもう一つの名物?両手を大きく広げて体を日に当て、体温を上げている姿がお馴染み?の 日なたぼっこシファカに至っては、1枚も撮れず。逃げられまくり。
ガイドさんは思っただろう。お前は今すぐビデオカメラを買って来いと。

後日、そのガイドさんを思わぬところで発見。テレビの何かスペシャル番組でマダガスカルの 特集のようなものをやっていて、彼は何と小林薫(敬称略)を案内していた。

顔険しい チャイロキツネザル。
シファカに惨敗した後だけに、行儀のいい彼(彼女)に癒される。
恐怖で動けなかっただけか。
この間、実はたくさんのワオキツネザルを見たのだが、何というか、そういう時期なのか、 ここで虐待に遭っているのか、本当はどうなのか、んー。毛がところどころ抜け抜けの 小汚い奴らしかいなかったので、写真は撮ったがここには載せない。

保護区の中で、ごっつい望遠鏡でコウモリの巣を観察しているイギリス人の団体がいた。
近付くと覗いてごらんと、望遠鏡を覗かせてくれた。
そして無邪気に「おーいるいる!」と反応しながら楽しんだ後、彼らにお礼を言うと、 何故か飴をくれた。・・・来た。
おじいちゃん達だったので、きっとまたガキだと思われてるんだろう。
外国人に「いくつ位に見える?」などと聞こうもんなら、例外なく中学生か高校生 にされる。1人で外国旅行する中学生?いるか?考えてから口に出すくせを身に付けよう。

その後、ジンバブエから来た養殖用のダチョウを見せてもらって、ベレンティ保護区の日程終了。
アンタナナリボに戻る。

アンタナナリボの空港でまたお出迎えを待っていると、何と来たのはスキンヘッドのおっさん。 何故かニコニコ笑いながら来る。
こ、怖えーよー。
マダガスカルで坊主に会うのは初めて、こいつネオナチか?と思っていると、妙に親しげに話してくる。 車に乗って、俺の怪訝そうな顔がわかったのだろうか、彼が事情を説明する。

この男、実は最初にアンタナナリボの空港で出迎えてくれたガイドだった。 3、4日前に会った時は普通の髪型だったのでわからなかった。 だって眉毛も剃ってて印象全然違うやーん。
女だって化粧してる顔しか見てないと、素顔の時わからん人いるやん?あれと一緒だった。
話を聞くと、彼の叔父さんがその日の前々日に亡くなったそうだ。マダガスカルでは親しい人が亡くなると 頭髪と眉毛を剃るそうだ。俺がちょっと大丈夫?と聞くと、もう大丈夫。と笑ってくれた。
このガイド、その後もう1回会ったのだが、めちゃめちゃいい人だった。外国人排斥運動には参加してなかった。

アンタナナリボ市景 7日目
アンタナナリボ
アンタナナリボの町を散策。
んー、結構危険な雰囲気。まずは友人達に出す絵葉書用の切手を買いに 郵便局へ。建物はすぐに発見できたのだが、営業してんのかしてないのか よくわからんような静まり具合。でもビルの前にいる警備員が止めなかった から大丈夫だろ。

ビルの2階に上がるとお客らしい人がちらほらいる。カウンターの数は いっぱいあるが、局員がいるのは1ヵ所だけ。ここは社会主義国か?
列に並ぶ事数分、俺の番が回って来た。いつも悩むのだが切手って英語で 何て言うのが正解なんだ?俺は「stamps for postcards」と言ってる。 そしてこれが通じると、どこまで?と聞かれるので日本まで航空便でと 答える。
今回も一応これで通じた。そして優しい郵便局員が、きれいな切手にして あげるねと言って、記念切手のような切手を売ってくれた。

その後、会社の人達への土産を探しにスーパーマーケットへ。隅から隅まで 歩き回ったが、これというものがなくて仕方なく、当時日本ではあんまし メジャーじゃなかったプリングルスを土産にしようと買い込む。

そんなポテトチップスの筒ばかり4本も抱えた怪しい日本人に背後から 忍び寄る影。はうっ!アンタナナリボのスーパーで白昼怪しい悲鳴を上げた 日本人は俺です。
犯人はいぐぴーだった。感動?の再会スペシャル。
そしてここでもう1人、日本人Uさんとも出会った。
(今回の旅行では、何年かぶりに日本人と会う機会が多かった。詳しくは、 多分<旅の出来事>に。)
彼らとともに、夕食。

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