● マレーシアの場所
日本からの直行便もあるが、今回は関空→シンガポール→クアラルンプール。
入国:03.10.10
出国:03.10.13
● 行った所
クアラルンプール
● 航空会社
日本航空
● 目的
今回はいつもと違って目的がはっきりとしていた。
結婚披露宴に出席するのである。
新郎は日本の会社のマレーシア駐在の人、新婦は中華系のマレーシアの人である。
台湾編でもお目見えしている会社の同期KとSと行って来た。
しかし、俺とSは新郎新婦とも会うのは2回目。
新郎がKの友人で、日本で一度会った事があった。
最初はKが披露宴に行くのに、ついでに3人でマレーシア旅行でもすっべー。というノリ
だったのだが、いつの間にか俺達全員が出席するハメになっていた。
1日目
関空−シンガポール−クアラルンプール
いつも通り早朝から関西空港に向かう。そして、朝食を摂った。
もう何度も書いてるからもういいかも知れないが、朝からビール付。
今回も毎食ビール付の旅。
3人揃って、JALのマイレージカードを差し出し、チェックイン。
俺達は3人とも肩身の狭い喫煙者。台湾へ3時間程度の旅とは違い、所要時間は
最初のシンガポールへさえ、7時間程かかる。
俺は慣れてるから大丈夫だけどねー(若干スカシ気味)、
KとSはその事にかなりナーバスになっていた。
一昔前ならば、マレーシアへは結構直行便があったのかもしれない。
最近は距離が近い国でも簡単には行けない。ばかブッシュが。
まずは最初の目的地シンガポールへ。関空の免税店で既に購入したタバコ。
シンガポールでは1本から課税対象らしい。でも今回は降りないから関係ねー。
乗り込んだ飛行機は個人用テレビ付だった。よかった。アメリカの事件の前までなら
個人テレビ付は常識だったのに、昨今の航空不況はそれを許さず、日本線でも関西線は
結構個人テレビが付いていない便が増えている。
付いてなかったら、こんなけちくせー航空会社に2度と乗るか、と思ってしまう
俺のような客には逆効果。
このテレビで素敵な香港映画「願望樹」発見した!幾多のハリウッド作品を無視して当然の
ごとく一番に鑑賞した。結構面白かったよ。香港映画にありがちなつながり無視の物語展開。
その後、この映画はKも観てたようだった。後日日本でこの映画のDVDを発見したが、
題名は変えられていた・・・。あまりの変貌振りに借りてみる気にはなれなかった。
7時間はそう長い距離ではなく、あっという間にシンガポールに到着した一行、
一旦降ろされた俺達が一目散に走った先は喫煙所である。
オマーンへ行く途中に寄り道した時は空港の中に結構喫煙所があったのに、今回はシンガポールの
だだっ広い空港に何故か1ヶ所しか見当たらない。屋外のバーの横に追いやられていた。
隣りにミニ植物園があり、あちこちから水蒸気がしゅわしゅわ出てて、外が暑くなければ、
パイプを蹴りつけてやろうという位うざかったが、中時間の飛行で肌が乾燥気味だった事も
あり許す。
喫煙を終えて落ち着いた俺達は、ファーストフードコーナーへ行ってみた。
Kがお約束のビール等を買い求める為に1軒の店へ行ったが、でも何だか店員ともめている様子。
???近付いてみる。Kちゃん、どうしたの?
サンドイッチを発注したいみたいだが、そのサンドイッチは時間がかかるって店の人が言ってるし、
やめた方がいいんじゃないか?集合時間に間に合いそうにないよ。
そして円で払っても釣りはくれるよ。釣りはシンガポールドルかもしれんが。
あまり聞き取れてない様子。でもしっかりビールは買ってた。
シンガポールからはほんの少しの飛行で、無事クアラルンプールに到着。
ここで耳寄り情報。飛行機を降りた後、入国審査場までは、あちこちの国の空港によくある感じの
電車のような乗り物に乗る事になるが、ここの乗り物は注意すべし。
注意点は扉が閉まった後の加速である。
関西空港と同じようなつもりをしていた俺の体には想像外のGがかかって、あやうくひっくり返る
とこだった。
推定最高時速は、おそらく50km位。そんなに急がねばならない程の距離はないように見受けられ
たのだが。
予想外の事態にふらふらになりながら、ついでに停車時にもガックンガックンやられて入国審査場へ。
目指すホテルが市街地から少し離れているので、空港からはタクシーでホテルへ向かった。
街の中心から少し離れたリゾーティなホテル、サンウェイラグーン。
披露宴会場もここである。
日本でいうところのディズニーランド的遊園地&プール(意味不明)に隣接のホテル。
ここで耳寄り情報2。
チェックインの際に書く書類に住所欄があり、そこに英字で住所を記入するなら日本と書く順番が違うので
注意しよう。番地−市町村−都道府県の順になる。
ホテルの部屋からプールが見える。
プールの上には吊り橋がかかっていた。
その時はあの橋渡ってみたいと思った。
でも翌日全く渡りたくなくなった。
新郎から夕食にカニはどう?と勧められていたが、全く無視。
ホテルの近くの屋台村?に向かう。
昼間は駐車場、夜は客席になるスペースに座り、早速厨房を物色を始める。
屋台は駐車場に面したビルの1Fに何軒かと、外にも何軒か店が出ている。
まずはビール。
システムは簡単。
屋台で注文して自分の席を指差そう。しばらくすると店の専属だったり専属で
なかったりするお兄ちゃん達が食物を運んでくれるので、代金引換で商品をもらおう。
ここで食ったもの。
マレーシア焼鳥サテ。甘い方が強い甘辛のタレにつけて焼いてある鶏肉に
これも甘いピーナッツソースをつけて食す。
うまいけど、たくさんは食えない。
次に点心。これもうまかったけど、味の素の勝利か?
あと何食ったっけ。ホットドッグみたいなやつとか、麺とか食べたような気がする。
忘れた。
記憶のある内にメモしとかないとあかん、おやじは。
今回の内容もSに何したっけ?と聞いてそこから記憶を掘り返してる。
そういえばSが、最後にご飯ものを注文してた。海南鶏飯?とかいう名前と違ったか。
ご飯に鳥唐揚げみたいなのだったよな。それだけで1人前の食事みたいだなと
思った記憶あり。
部屋に帰って酒盛りもいつも通りの夜。
KとSと旅する時は、必ず各自1本ずつ酒を持参せねばならない。
これが俺の荷物の重量の1/3を占めると言っても過言ではない。
飲んでると新郎から連絡が入り、新郎と新婦・新郎の友達としばらく部屋で飲む。
カニ食べなかったの?と聞かれるがまろやかに無視。
そこで新郎のお兄さんから連絡があり、俺達は何故かディスコへ。
疲れんなー、アグレッシブな場所は。夜の外出自体が結構久々やったし、前日までは終電まで
残業ラッシュで家と会社のブーメラン生活・・・。ここから帰ったらまたそういう生活だが。
住民から苦情が来ないのが不思議な位の大音量、そして冬の枯葉の下の虫達みたいにびっちり詰まった客。
マレーシアの夜は長かった。しかも、あーあ。
2日目
クアラルンプール
この日は夕方にメインの披露宴があるのでのんびり過ごす事にする。
朝食を取った後、二度寝の2人を残してホテルに隣接するショッピングセンターに向かう。
道すがら、ホテルの窓から見えてたのと別の角度のプールが見えた。
え?
あの吊り橋は・・・。
部屋から見えてた時でさえ長いなあと思ってた吊り橋は、実はプールの敷地の端から
端まで続いてた。
その距離300〜500m位?
絶対渡らねえと心に誓いながら、歩く。
かなり早朝だった為、開いてる店は少なかったが、何はさておきCD屋へ。
CD屋の中は、中華系がメインで洋楽・日本・韓国等、ありとあらゆる国のCDが
所狭しと並んでいた。
こういう時、日本は閉鎖的だなと思う。日本だと、邦楽・洋楽、その他の国は少しで
終わり。
邦楽は台湾や香港よりちょっと遅れて入るのか、並んでる顔ぶれはちょっと
古め。収穫なし。
戻ってきてSとKが起きたので、再度さっきのショッピングセンターへ。
日本では全く行かないス○ーバックスなどへ行く。
が日本では足を踏み入れん場所なので、あんまし注文の仕方とかもよくわからんので、
彼らが発注する様子を観察。
いかにも甘そうなモカ何とかを発注。氷がキューブかクラッシュか聞くのは日本でも
そうなのだろうか?
台湾のおされカフェでも聞かれた気がしたが、そんな質問想定しとらんから、ちとあせる。
外でコーヒー飲みながらまどろんでると、イスラムの礼拝の声が聞こえる。
そっか。ここはイスラム教が根ざした国なのだと再確認する。
ただアラビア半島の方よりは戒律がゆるいらしく、顔まで布で覆っている女の人はいない。
彼の国々とは湿度が違うしなあ、と変に納得してみる。
そんな極上の休日を過ごしてるのは俺とSだけで、Kはそんな俺達の横で披露宴のスピーチを
必死こいて考えてる。全く余裕なし。
なんせ招待客の7割方は日本語を理解しない人達、K君はまじめに英語なんか取り入れようとしてる。
でもこの努力は後で全く無駄と判明する。
Kがそんな状態なので、街の中心部に行く予定はさっぱり取り止め。
充分にのんびりと過ごした後、遅めのランチはカレー屋に行ってみた。
ビュッフェスタイルなのだが、中身はかなり本格的で漢方薬局の匂いがする。
米飯を食いたくなくてナンを頼んだのだが、ナンという言葉が通じない。
身振りで理解してもらったが、1枚だけと言ったら、「はあ?」みたいな顔を
された。
出てきたのはクレープ程の厚さの、パンとクレープの中間みたいな薄小さな物体。
これ名前何やったっけ?確かナンじゃなくて、チャパティとかいうん違ったっけ。
ま、いいや。
なるほど、これは2、3枚食うわな。
でもあんまし空腹じゃないからいい。
せっかくやし熱帯の珍しい果物のジュースを飲みたかったのだが、指名する南国果実は
ことごとく品切れだった。メニューにはしこたま果物の種類が載ってるぞ。置いてないなら消せ、インド人。
ホテルに戻って披露宴の準備を始める。ちゃんとスーツを持って来た。
日本人は時間に正確、開始予定時間30分前には会場に向かいます。
ほぼ一番乗り状態。
ちょっと待ってるとぱらぱら招待客が入り始めるが、・・・ん?
彼らは本当に招待客ですか?
会場は日本と同じで、大きな宴会場に雛壇があって、丸いテーブルに本式のカトラリー。
でもジーパンで座ってる男がいる。
そういう人もいるのか。と思ってると
普段着率がみるみる上昇。
そして政権第一党になりそうな空気が漂ってきた。
新婦の家族すらほぼ普段着。
おやおや。
右の写真の男の話は<旅の出来事>で。
そして開始予定時刻になっても席は6割程度しか埋まってない。
恐るべしマレーシア人。
結局始まったのは、開始予定時刻を20分は余裕で過ぎていた頃。
でも披露宴は何事もなかったかのように進行する。
料理は味もボリュームも満点。大食いの俺が残すかも。と思った程っした。
と、Kの話を忘れてた。
がっちがちの緊張でステージに立ったKですが、英語で頑張ってしゃべっても
日本語で頑張ってしゃべっても、聞いているのは日本人を含めいいとこ会場の
3、4割、きばっても無駄だったね。
その後、新郎とデュエットもしたのだが(何故だ?)、Kが途中の歌い始めを間違えても
一切笑い声など聞こえてきやしねえ。元の曲を知らんから当たり前か。
あげくの果てには、メインの肉料理が終わった後、新郎新婦が各テーブルを
まわって歓談、そして新郎新婦が両親に花束贈呈と感動のクライマックスがある
はずが、新郎新婦がまわり終わったテーブルから自由解散になり始めた。
これもお国柄?
新郎からの最後のご挨拶の時に会場に残っていた人達は次の通り。
俺達、俺達と同じ新郎の友達、現地で新郎と交友のある日本人の人達そして
新郎の家族(新婦の家族は既にいない。)と飲み会の盛り上がりが最高潮に達している
現地人達のテーブルが2つ程(ちなみに彼らは挨拶は聞いていない。)。
現地での生活の長い本日の司会君の話によると、現地の人達にとって披露宴
イコールお食事会なので、お食事が終了したら彼らは帰るとの事。
ホテルの人達が会場の片付けに勤しむなか、持ち込んだ酒を回収して、
日本人達数人で延々飲みまくってた俺達も、あんまし他人の事を言えた義理じゃない
とは思うが。