つるっつる 4日目
最終日
クアラルンプール
帰りのフライトは夜なので結構時間がある。
再度ツインタワー下のショッピングセンターに向かう。
朝食は、センター内のフードコートへ。Sがガイドで見て食べたがっていた 海南鶏飯を頼んでいた。 これは鶏スープで炊いたご飯と焼いた鶏の胸肉の定食。

Kと俺は特に目的もなく、数ある店から仲良く同じ店へ。 素朴なものが食べたくてミーゴレン又はナシゴレンを注文(どっちが焼きそばで どっちがチャーハンだったか忘れた。)。 作ってもらってるのをじっくり眺めつつ、ひたすら出来上がりを待っている。 でも、言うほど空腹ではない。

仲良く席に着いて食い始めたのだが、とても重要な、何だかとても重要な事柄を忘れている ような気がする・・・。
ああ、そっか、金払ってなかった。
Kと俺は国際的な無銭飲食チームと化していた。
Kに慌てて金を払いに行ってもらう。でも払わなくてもいけてたな。

おまけも付いてます 朝食後、ゆっくりと土産を探して同じ敷地内にある伊勢丹へ。
素朴な疑問だが、最近はアジア系の国ならどこででも見かける 小さいエビ味の春巻き、プラウンロール。
あれは甘いものばっかしの土産物の中で 唯一辛いし、結構喜ばれるのだが、一体どこの名産品だ?
・・・深く考えずに買っちまえ。

そして新郎新婦とここで再度合流。 新郎に何でカニを食べなかったのかを聞かれたのだが、ここでも一言も返さずに無視。

昼飯は彼お薦めのバクテーと言う料理を食べに郊外へ彼の車でGO(アクセントは「テー」にある。)。
このバクテー、漢字で書くと「肉骨茶」、昨今の世界肉事情から考えると腰の引ける名前に見えるが、実物はそんな おどろおどろしくない煮込料理である。 鍋料理とも言えそうな雰囲気。 バクテー発祥の店と言われる、元祖バクテー屋(店名は秘密。というより覚えていない。)にて食す。

その店で食べたレタスの炒め物が抜群にうまくてグーだったようです(S情報)。
バクテー本体は、醤油煮込と微かに漢方の交じり合った匂いがして、土鍋の中には肉(骨付き)・野菜・魚の 練り物が入っていた。
正直、腹が減ってなくてあんまし量は食えなかった。正直、日本にバクテー屋があったら行くかと言われると 多分行かない。
SとKは大満足のようだが、ここには 酒類は置いてなく、そこが心残り。
俺はそこには心残り無し。

その後、彼らの新居にお邪魔した。
見晴らしのいい、高台の上のいかにも 高級感のあふれるマンションだった。 窓からはかなり遠くまで見渡せて、ふと下を見ると猿の群れ、かなり理想的な場所 だった。
ただ、建物の造りが俺には複雑すぎて、1人でもう1回行けと言われても彼らの 部屋にはたどり着けないと思う。

SとKはマンション備え付けのプールで泳いだり、部屋でダーツをやったり、 楽しんでいる様子だったが、俺は明日以降の事を考えると全く気力がなく、 全て見学。
十分休憩して新居を後にした俺達、次は郊外のスーパーへ行ってみた。 ジャスコをふらっと見た後、初めてのカルフール。ここで新郎がドリアンを購入した。
俺達に薦める。
俺は2回食った事があって、あんまし匂いが気にならないタイプだった(乾燥ドリアンはイマイチ 苦手。匂いはいいのだが、食感が。)し、Sも食った事があるという事で、期待通りのリアクション をしてくれそうなKが挑戦。
だが、イマイチ盛り上がらず。

そしてそろそろ空港へ向かわなければならない時間になった。 新郎がこれだけはというハンバーガー屋台を探しながら空港へ向かう。 ハンバーガーと聞いて胸が躍ったのだが、これが商売場所を変えたらしく発見できなかった。
この辺りで実は時間がやばい事には全く気付かなかった。

ちょっとあせりながら空港へ向かう途中でガソリンスタンドへ寄ったのだが、 こういう時に限って、おかしな事は起こるもので・・・。
ガソリンを補給して、さあ出発すっか。と彼が運転席に着くと車が変な音を立てる。 え?
最初はどっか開いててはいけない所が開いてるのかという位かと思ってたのだが、 あっちをいじってもぷー、こっちをいじっても(俺は車オンチ。)ぷー、ぷー。
10分位はそれの繰り返しだろうか、これ以上はやばいんですよ。というぎりぎり の時間で突然音が止んだ。

その後は走って走って走った。
空港に着いたら出発時間まで1時間を切るか切らないか。 別れのあいさつもそこそこに航空会社カウンター→出国審査とぶっ走る。 免税店をまともに見ている時間もなく、目当ての品がないかチラっと見るだけ しかできなかった。 (俺が免税店にこだわる理由については<旅の出来事>に。)

軽食も喫煙も何もせずターミナルまで一直線。
50kmオーバーの電車にふらついている余裕もなかった。
こんなにぎりぎりなのは、俺の旅行人生で初めての出来事だった。 (間に合わなかった事はあったが。)
俺達は極度の空腹状態で飛行機へ。機内食は日本到着直前までありません。 また途中でシンガポールで中途半端な時間があったけど、喫煙してトイレで 着替えたら集合時間まであと10分。(ここの詳細は<旅の出来事>で。)

SとKはその間、ゆったりと軽食。 それだけならここにぼろくそ書くのだが、俺の為にサンドイッチを買ってくれていたので、あっさりと許す。
飛行機に乗ってハンバーガー食って、サンドイッチ食って、チャーリーズエンジェル2観てやっと落ち着いた。

帰りはやっぱ余裕持たなきゃ駄目よ。とこの時は本気で思っていたのだが、 でもこの記録は後であっさりと更新される事になる。
それは韓国編で。


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