やっと写真登場 2日目
台南−高雄
台南を出て電車で高雄へ行った。
台南駅で切符を買ったら電車が速攻で来たので、ぶっ走って乗車した。
「たらったったらーたーららー」と頭の中は「世界の車窓から」。俺の血の中には 微量の鉄っちゃんが含まれているらしい。

30分強で高雄駅に到着。高雄駅は台湾新幹線開通に向けてかなり大規模工事中だった。
新幹線が開通したら絶対乗って来ようと意味もなく誓い、タクシーでホテルへ。 チェックイン時間には早かったので、荷物だけ預かってもらって、外へ出る。


高雄の港 まずは、高雄1食目牛肉麺「老宋牛肉麺」。
ここのおばあさんは日本語ができ、日本にも何回も行った事があるそうだ。 客の少ない時間だったので、料理が来るまで喫煙者3人組はタバコをもらいながら話をする。

KとSは汁あり、俺は汁なしを頼んだ。味は汁ありの方が若干薄め、でもどちらも 美味かった。これも日本にあったら毎日でも来るかもしれん。結構量は多かったが食えた。 何にでもラー油・豆板醤をかける辛味バカのKをして、危険と言わしめたラー油をちょっとだけかけると これまた、美味かった。

僕達豚鼻です そして食後にみかんを3つもらったのだが、これが問題を引き起こす。 柑橘系の酸味がダメなKと、果物全般アウトのS、そしておばさんの好意と大ぶりの みかん・・・。
色々なものを天秤にかけて、結果、俺の手元に残ったのは3つのみかん。
頑張って2つ押し込んで、1つは持ち帰り。おばさんはきっと俺が「みかん大好き」だと 思ったであろう。
そんなに好きではない。

高雄のホテルはトリプルで1万円ちょっとの安さで、 台湾初のぼろホテルかと期待半分で行ってみたのだが、 これが台南のホテルより眺めよし、部屋広し。高雄のホテルは安い。
とりあえずまずはTVのスイッチオン。 Kは宇多田、Sは日本から持ってきた本を、俺はTVと3人それぞれくつろぎの時間を 過ごした後、今回俺が一番楽しみにしてた小龍包の店へ行く事にする。

赤柳徹子 たまたま祭と重なって、ホテルの近くの愛河沿いには、色とりどりのランタン? が吊り下げられている。
その中を男3人がゆっくり歩いていく。
ステージが用意されていたり、赤い提灯がたくさん吊り下げられていたり、どうやら かなり大きい祭のようだ。テレビカメラの準備もされているところから、高雄でも 最大級の祭んはのだな、という事が予想できた。
夜になったら何があるんだろうと、楽しみにしながら通り過ぎた。

高雄の街は冬でも暖かい。というより暑い位だった。
25〜6℃位あるだろうか。
左S・右K ところが、半袖の服でで歩いているのは見渡す限りはKだけ。
俺とSは薄着とはいえ、一応長袖シャツを着ていた。
若干汗出しながら歩いていたが。
ところが地元の人達はこの温暖な気候のさなか、コート・ジャンパー、あげくの 果てにはダウンジャケット。 しかも、汗1つふく素振りも見せやしねえ。

高雄は熱帯なのだが、微妙に夏冬があり、2月は冬である。日本人には暑々でも、 高雄の人達にとっては寒い季節なのか?
Sの話によると、高雄の人達は冬服を着れる機会があまりないので、冬になると みんな見栄をはって着飾るのだと。納得。
本当に高雄の人達にしてみれば寒いのかもしれない。 でも、かなり妙な風景である事は確か。
夏に冬物のファッションショーを屋外でやっているような印象だった。
そんな高雄の街で、半袖Tシャツで日本語で歌いながら歩いてるKは、地元の人々の 注目の的となっていた。俺が彼から少し離れて歩いてたのは言うまでもない。

愛の河 目的の高雄2食目の小龍包は屋台の店。
ここは俺達の台湾旅行のバイブル「無敵の台湾」で絶賛されている店で、前回高雄に 来た際に一度来た事のある、SとKも非常に美味かったと言っている。非常に 楽しみにしていた。

地図を見ながら、奴らの記憶を呼び覚ましながら、歩いていき、ここで間違いないという 通りに入る。その通りからせまい路地に入ったところに屋台があるのだと言う。

歩いていくと、その通り沿いに1軒小龍包の店があった。去年はなかったとS・Kとも言う。 その屋台が日本の本に載った事で日本人観光客が増えて、それで便乗してできた 引っ掛け店か。なんて思ってた。

お花がきれい でもどの路地に入っても、屋台がない。 ・・・ひょっとして閉店か?
何回か通りを行ったり 来たりして、最後にその便乗店に近付いて みると、・・・あ。
また、俺達が持ってる本のコピーがA3だかA2だかのサイズになって貼ってあった。 つまり、儲かった屋台は店舗に変わってたって事だった。
偽物と決め付けてごめん。

早速小龍包を注文(当然ビールも)。 出てきた小龍包を食べた途端。

世界小龍包大賞はこの名前のない店に決定。

台湾では世界的に有名な小龍包の店「鼎泰豊」やそののれん分け?「京鼎小館」等数々の感動もの小龍包店に 行ったけど、ここのが一番美味いと思った。

台湾的 このおとうさんを誘拐して日本に持って帰って監禁して日本で小龍包を作らせたら、 大金持ちになれそうな味。
しかも、ね、値段が、10個200円弱。殺人的だよ。
食った。食いまくった。

そら、屋台が店舗になるっちゅうねん。来年行ったら支店ができてるかもしれん。それか 内装が豪華になってるか。
人気の少ない通りにあって、きれいでもなく、店構えは本当に近所の常連が毎日 食ってく位だろ?的な質素さを保っている。
この素朴さを忘れないで欲しい(勝手。)。

電気は大切にね 小龍包に大満足した後は、本日もCD探しを開始。

Sは前日の店に1枚だけなかった孫燕姿の CDを、Kは迷った末買わなかった平井堅 とCHEMISTRYの新作を、そして 俺は引き続き韓国映画のDVDとボウイ、 韓国映画はちょっと可能性が低くなって きたので、陳冠希を追加。
<旅の出来事>でここに出てくる歌手が わかるようにします。)

高雄の町中を気候の良さを感じながら、3人でゆっくりと歩いていく。これこそ休日だね。
ただし、空気はそんなにきれいではない。 川のように流れてくる原チャリで、排気 ガス満タン。 台湾の原チャリ数は初めての人はかなり ひく事間違いなし。

台湾的ルイヴィトン 結局CD求めてデパートを3軒はしごしちったよ、おい。
途中の市場でソウルで失敗に終わったタピオカミルクティーを購入。 やっぱり本場モノは違う。大満足。ではあったけど、量が多すぎて途中から持て 余し気味になっていた。
本場モノは結構甘いから、2人は全く助けてくれず、1人でがぶ飲み。
夕食に向けて腹を減らさないといけないはずが、見事に満腹となっていた。 しかも腹が下降し始める。当然だろう。

結局デパートではあまり成果はなく、最後に行ったちょっと怪しめのDS内の CDコーナーで、3人それぞれ購入。

コンビニでビールとか氷とか、夜の用意を購入し、一旦ホテルへ戻る。

しばらくホテルで休憩の後、本日の夕食 豪華海鮮料理「紅毛港海鮮餐廰」へ。

台湾No,1アイドル ここはうちの会社の後輩で、台湾担当セールスN君からもらったリストにあるお薦め店。

彼にもらったリストにはいくつかの店があって、その内の雲南料理には一度 行ってみたいと思ったのだが、お薦め料理がグリーンピースのスープと知り、Kが拒否。 Sも賛同。そしてボツった。

お前ら、偏食し過ぎだよ。大きくなれねーぞ。

この海鮮料理はこの旅唯一の豪華レストランとなった。
何故かメニューがカード式になっていて、しかも両面に料理が載っていて、正直 非常に見にくい。
しかもガイドブックには日本語・英語OKと書いてあったのに、来たウェイターには どっちもほとんど通じねえ。
日本語のかろうじてできるマダムのような女性が出てきてやっと、料理と酒が注文 できたけど、ご飯類は後で注文したいというこちらサイドの意向が日本語でも英語でも 全く通じない。

ありそでなさそで が、料理は絶品の数々だった。 特に海老ものは素晴らしい。
最初に食べた刺身は、日本でも滅多に食べれない位、素晴らしいお味で、3人して感動した。 但し、刺身という時点で本当に中華?という意見はある。
次に出てきたのが、ちょっと珍しい、ウチワエビ?のにんにく炒め?煮? これもかなりの感動もの。

この店の売りは、新鮮な海産物を素朴な味付けでという事らしい。 他の料理も素晴らしいものだった。
最後にビーフンと炒飯を頼もうと思っていたが、食べ過ぎ都合により、ビーフン はカットして炒飯のみとする。

さすがにこれならという事で、Kが漢字で紙に書いて店員に見せる。
店員はわかったような風だったが、何の気なしに俺が手に取った紙には、Kの 書いた「炒飲」という文字が・・・。
飲みすぎだよ、お前さん。

帰りに、有名なパパイヤ牛乳の店「高雄牛乳大王」に寄り道。
大方の予想を裏切り、ここではSのみがパパイヤ牛乳を飲んでいた。 ちょっとだけ飲んでみたかったが、俺は海鮮料理屋のデザートの タピオカしるこを食いすぎて、全身タピオカぎゅうぎゅう詰めだったので 遠慮した。それに俺、パパイヤは嫌いなメロンの仲間のような意識があって苦手だ。

デザートのタピオカしるこの件だが、Sは甘味系は苦手、Kは甘い野菜(かぼちゃ・さつまいも・豆類)が 全くダメ。で、またみかんの時のように俺1人が取り残された。洗面器1杯分出てきたが、 さすがに小さな器3杯分程しか食えない。
パパイヤ牛乳についてはSは気に入ったらしい。翌日の朝も飲んでいた。 俺とKは毎回見学。
帰りに愛河で祭を見物。水とレーザー光線のショーを堪能して、高雄の夜は更けていった。


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