■「IV号戦車 H型」(塗装編)
長らく間が空いてしまいましたが、塗装編です。
…で、今回は都合4個の上に欲を張って総計5個(!!
…になってしまったので、かなり長丁場なのでお気を付けくださいませ。
…まずはサフ吹き状態ですね、
プラキットですし、金属パーツやレジンパーツに置き換えた部分には
しっかりと吹きますが、それ以外の部分はかなり適当です(ぇ。
塗り分けが完了した所で、
エナメルのハルレッドでウォッシングをし、
艶消しコーティングをして完成となります。
…あ、ゴーグルの兵士だけは、
レンズ部にクリアを塗っていますが…。
…しかし、使うアテが無いものも含めて、
全部で8体も塗る事になるとわ…(苦笑。
更に髪の部分です。
金髪も良いのですが、今回はブラウンで纏めています。
レッドブラウンからマホガニーでまとめてそれらしく。
エアブラシ作業が済んだ所で筆による塗り分け作業です。
まずはジャーマングレイで黒部分を塗っています。
1色目は黒です。
AM誌で紹介されたB&W(Black&White)塗装法の俺アレンジ状態ですが、
プレシェードの意味合いを持たせられますし、
定番化してきましたね…。
…手間がさらに増えてますけどっ。
何とか終わった…塗ってるだけなのにここまで記事が伸びるとわねぇ…。
記事作成用の塗料瓶付き画像をオミットした分、枚数はこれでも少なめですが、
纏めて5台も塗装した上に、フィギュアも必要以上に塗った分、ここまで伸びてしまった訳で。
…で、この後は撮影編ですが、数が多い分、分かれてしまいましたので、お好きな方を…?(汗。
塗装が完了したので、
車両と合わせつつ、バランスを見ていきます。
…で、やはりIV号では小さいからなのか、
密度感が有り過ぎて4人はちょっとアレだなと(汗。
更に、徽章類の銀色とか、
襟章やら略綬やらを塗っていき、
塗り分けが完了です。
…や、ここまでが長いんですよね…(遠い目。
小物の塗装に入ります。
画像ではホルスターの革ポーチですが、
レッドブラウン、ブラウン、FS系ブラウンで雰囲気を出していきます。
現代でも革製ベルトは黒かブラウンが一般的ですが、
別物感を出す為、黒服の場合はブラウン、
それ以外なら黒~グレー系でベルトを塗っていたり。
今度はエンドウ豆パターンとプレインツリー風パターンとか。
前者はひたすら点を描いていく訳ですが、
ダークグリーンとレッドブラウンで、
少し大きめの雲を描いて置き、
そこにダークイエローの点を描くとそれっぽくなります。
奥の腰掛・横座り?兵士が履いているタイプが
プレインツリーで、ダークグリーンとブラウンの小さめの雲に、
ややランダムな感じの点や模様が描かれていて、
エンドウ豆タイプが木漏れ日イメージなら、
プレインツリーは落ち葉の溜まった地面をイメージしたもの、
…と考えると分かり易いかも。
ここからは迷彩模様を描いていきます。
こちらはスプリッター迷彩と呼ばれるタイプをイメージしていて、
ブラウン系の不定形模様に縦線がいくつか、
ってのが特徴です。
で、この迷彩ヤッケは裏返すと白(襟の部分)になっていて、
白で塗り分ければ冬季迷彩のヤッケ姿になるので、
迷彩を描くのが面倒、と言う人には、
そういう手も有るかと。
他、このスタイルの兵士は自走砲のクルーにも
多数確認されていて、慣れておくと重宝するかも(ぉ。
今度は戦車兵と言えば、の黒服です。
先塗りの下地はジャーマングレイ、
更に2色ほどグレーをかけつつディティールを際立たせます。
…まあ、このパターンはゴム部表現とかで、
普通にやってきておりますがっ。
今度は迷彩柄の方の下地です。
WW2末期のドイツ軍の迷彩パターンは多数ある訳ですが、
戦車兵に多いのはエンドウ豆パターンとか
プレインツリーパターンと呼ばれるものが多いので、
それの下地ですね、
カーキ系を下地にデザートイエロー、
ライトカーキで仕上げています。
次はインナーシャツです。
実際はグレーっぽい様ですが、
黒服との違いが出にくいため、
ダークブルーからライトブルーを重ねてそれっぽく。
今度はガルパン版のH型の塗装に入ります…
…が、作中の色合いが結構違っていたりするので、
どの辺の色を使えばイメージが近くなるかな、
と思い立ち、色んな塗料を買い漁って吟味している訳で。
(基本的に末期ドイツ軍のプライマーのみ版をイメージしておりますが、
設定としては現代の技術水準で塗られている筈なので)
版権もののイラストではレッドブラウン~マホガニーっぽいですが、
劇中のハイライトはブラウンっぽくも見えますので…(汗。
車体編のラストはウォッシングです。
車体周りはジャーマングレイ、足回りはバフです。
大分イメージが変わりましたが、
スミ入れがそのままアニメにおける線の代わりになるので、
今回は黒系の色を使っている訳で(ぉ。
再度消火器とか。
今回参考にしているのは
「アハトゥンク・ガールズ&パンツァー」(大日本絵画)ですが、
マフラーや排気管は車体色のままなので、
あくまで作中仕様に拘るなら、この辺は必要ないかも…(汗。
次はガルパン版IV号の作業に入ります。
先のノーマルH型と同様、
まずはジャーマングレイによる黒下地です。
…で、こちらは戦車道の参加車両ですし、
色数を減らして、
『それなりに』小奇麗な雰囲気を目指していきます。
最後に足回りにバフ、
車体周りにフラットアースでウォッシング。
…という事で車体の方はこれで完了です。
…今回はフィギュアが有るんですよね…。
そして再びの黒。
…ジャーマングレイのパターンなら、
これで基本色となる所ですけど…。
まずは先のノーマル版と同様、
プラサフを吹いて金属パーツ部のプライマーとしています。
…アレ、何か1個増えてますが…(苦笑。
2色目はダークイエローです。
これが基本色になる訳で。
製作編ラストは色付きバージョンの
『目指すは彼方のフラッグ車♪』
…っぽい感じで。
先に完成しているG型も入れると、
これでIV号長砲身が6台になり、
まずまずの戦力になって来たかなと。
完成品としてはこれ以外に多砲塔戦車とかシャール2Cが
加わる格好になるので計11台ですが…
…防御力とかパンチ力がまだまだ不足気味かも、とか(苦笑。
追加で作ったティーガーI後期型とか。
記憶が曖昧ですが、墓場シリーズが始まる以前、
何となくで組んでおいたキットになるのですが、
手慰みで組んだため?ツィンメリットを施しておらず、
ちゃんと組むにはアレだったので、
いっその事、戦車道車両として組んでしまう方が楽なので、
この機会に完成させてみた次第です。
乗っているフィギュアは、
2014年あたりに電撃ホビマガとG'sマガジンに付いてきた
オマケフィギュアでして、
みほはともかく、まほ姉をキューポラに乗せるに当り、
下半身を砲塔下から再合体させて固定しています。
…さらに足が届かなくなったため、
裏から真鍮棒で支えていたりして…。
タミヤのH型に不付属していた車長は、
そのまま収まる事になりましたが、
割と普通のポーズでも有る為、
単体での完成になります。
ただ、横を向いている関係上、
向いた側に何か(人とか車両)を配置すると、
更にストーリーが出てくるのでは、という印象を受けます。
さて、ハブられた?2人は使い道に困るポーズなので、
色々と試した結果、
回収の目処が付いて一息入れた感じ、
という雰囲気にすべく?、
過去作のベルゲパンターに乗車する事になりました…。
単体画像はベルゲパンター撮影編(第10回)でご確認を(ぇ。
タミヤのIV号は元々このヤッケ姿の車長のみ、
なので、こういうシチュエーションと言うか、
…何かあっちは楽しそうだな、的な雰囲気です(苦笑。
フィールドグリーンのベース色を作っています。
WW2ドイツ車両の幾つかで部分的にやっていますが、
ダークグリーンにRLM02で陰影を付けていきます。
(他の兵が被っている制帽・略帽も同様)
国防軍系の服なら、ここでほぼ作業は終わりですが…。
最初に塗ったのは肌色です。
キャラクターフレッシュとクリアオレンジ、
再度キャラクターフレッシュで陰影を付けていきます。
まずは基本色っぽいものを入れてイメージを出しています。
一応ですが、これより前にブラウンで成型色を消したついでに、
奥まった部分に少し残る様にしています。
…地味に数が増えていますが、
まあ気にしない方向で。
車体色の基本塗装です。
これもまた、3色のグラデーションになる訳ですが、
今風の言い方をすればカラーモジュレーション、
基本色に対してプレシェードとハイライト、
…という感じで塗装をしていきます。
1色目はいつもの土草色です。
お次は大洗戦車道チームのIV号H型とか。
製作編でも書きましたが、
あんこうチームのIV号はH型と言いつつも
旧型のDからF2を経て自動車部が改造したものだからか、
細部の特徴は『G最後期型』とでもいうべき仕様になっていて、
旧型と最後期のパーツが混在しているので、
劇中仕様に近づけようとすると、結構大変だったり。
…しかしまあ、キットの箱脇の画像は
正しく劇中仕様だったのに、
初期のキットはG型そのままの内容(画面右側)だったり、
『エキスパート版』と銘打ったキットも、
起動輪の形状がG型のままだったりするので、
工作編ではタミヤから拝借してきたわけですな…。
ただ、ここまでやっても劇中仕様と違う点は若干あり、
シュルツェン支持架の内側が、
H型の金具(コの字型フック)になっていたり
(走行時プラプラするので自動車部が追加した?)、
後部フェンダー上の反射板を付け忘れていたりと、
…まあ探せば幾つか手落ちはある訳で(苦笑。
で、結局2人に絞ったため、
隣の僚車と雑談、っぽい雰囲気になるかなと(ぇ。
作業はさらに続きます。
今度は纏めて(元々の)付属フィギュアを塗っていくわけですが、
ティーガーI用(タミヤの限定版)の戦車兵が何処まで使えるか、
軽くチェックしている所ですね…。
本来はある程度ポーズ換えをすべき所ですが、
今回は素組で進めます。
作業はフィギュアの塗装に入ります。
2個有る内の1個は「エキスパート版」という事で、
初期のG型キットそのままだったキットに、
H型標準のパーツ類(エアクリーナーとか)を追加し、
更にみほの半身像レジンフィギュアを付けたものです。
…で、ざっくりと流してしまいますが、
154cmの女子高生は小さいというか、
バラバラ状態で塗るのは無理っぽい気がしたので、
一通り組んでから塗る事にしています。
最初のは組んだ後、
プライマーを混ぜた塗料で、
傷や消し忘れの有無をチェックしているの図です。
2段階目のは大体の色を置いたところで、
髪の色はガイアのブラウンが良い感じに馴染みます。
ジャケットはフタロ青下地にダークブルー系を少し重ね、
やや紫が入った紺系の色に見えていればと。
(ガイアの青系塗料は発色が良いので、
今後1/8とか塗る時にも使えるかと)
んで、最後にデカールを貼って乾燥させたのち、
艶消しコーティングして完了です。
好みに応じてジャケット部にスミ入れですけど、
今回はやっていなかったり(ぇ。
見えずらいですが、
ジャッキブロックと洗浄稈の柄部分、手斧の柄とか。
…やっている事は先のノーマル版と同じです。
転輪部のグレージングです。
今回の作例はTVシリーズ最終話をイメージしているので、
起動輪と誘導輪・転輪はグレーにしてあります。
(実は基本塗装前に黒を吹いた後、
転輪部だけ軽くマスキングしてあったりして…)
キャタピラ部分のみ、
錆色を加えて金属感を演出しています。
…まあ、戦車道と言えど、
重量物を支えるキャタピラは(錆止め)プライマーの色も含め、
錆色が欲しい所なので…。
黒鉄色によるドライブラシとか。
アニメ絵には輪郭線がある事も有り、
これを使ってエッジ部にやや強めに入れていきます。
消火器の赤はRLM23とシャアピンク。
差し色になっていればと。
次はマフラー部分です。
錆の浮き具合って毎回悩みどころですが、
適度に焼きが入った感じを目指して作業しています。
すぐ下に使った塗料の瓶が出ていますが、
ベース色にレッドブラウン、次いで銅と赤錆、
黒鉄色にオキサイドレッド、
最後にスモークでトーンを落としています。
ジャッキブロックとかOVM類の柄の木部とか。
タン・セールカラー下地にクリアオレンジ、
その上から再度タン・セールカラーで調子を整えます。
転輪ゴム部のグレーとか。
ゴムの焼けた感とか、摩耗粉?が付いた感じに見えればと。
キャタピラ部分に錆と擦れ跡を入れています。
サビ色は奥まった部分に残る様に、
先に入れて、後で金属光沢系の色を乗せていきます。
ハイライトには残り色にブラウンを加えています。
画像では分かり難いですが、
素焼きの陶器みたいな色合いになっています(汗。
まあ、この後色々やる内にトーンが落ちるので、
この位明るい方が良いかなと。
メイン色はオキサイドレッドです。
末期ドイツ軍のプライマー塗装をイメージした色ですが、
これを使う方がより実在感が有るかなと(ぉ。
まずは基本色です。
シェード色として選択したのは、
レッドブラウンです。
まあ、版権イラストのカラーがほぼこれだったので…。
基本色が出来た所で
コンプレッサーの圧力を絞り、
迷彩模様を吹いていきます。
H型と言えば基本は3色迷彩なので、
ダークグリーンとレッドブラウンを吹いていきます。
…久しぶりのせいか、
どうも現用っぽいカラーパターンですけど、
…まあいいかと(ぇ。
(WW2ドイツAFVの3色迷彩は、
緑と茶色が隣接するパターンが少ないので…)
3色目のハイライトは、
余剰の残り物詰め合わせ…ですけど、
…レシピは本人も忘れているというオチ。