行動の記録(06年2月)
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 2/4 講演会 イラク報道の虚と実
          場所:船橋市勤労市民センター ホール
             主催:イラク戦争に反対する市民と議員の会
 2月4日,イラク戦争に反対する市民と議員の会主催で『講演会 イラク報道の虚と実』が行われました。
 第1部で,安田純平さんと綿井健陽さんの講演が,休憩を挟んで第2部で加藤健二郎さんのバグパイプ演奏とお話,続いて安田純平さん×綿井健陽さん×加藤健二郎さんによるパネルディスカッションが行われました。170名の参加でした。

 安田さんの講演は,「いくたびの戦火の中で」と題し,2004年4月米軍による爆撃のあったファルージャ周辺を取材中に拘束され,無事生還後昨秋訪れたイラク北部のクルディスタンの,そこに生きるクルド人の今を映像を使いながら語りました。
 綿井さんは,昨年夏自衛隊が派兵されているサマーワを訪れたそうですが,そこで見てきたことを「サマーワの夏」と題してお話しされました。
 イラクに行って人々によく聞かれることは,「自衛隊は何をやっているのですか」だという,反対にサマーワの自衛隊を訪問して聞かれるのは「サマーワの街,人々の様子」だそうです。今,サマーワの人々の望んでいることと実際に自衛隊のやっていることに開きがだんだん拡大してきているという。サマーワでの世論調査(1000人程)で自衛隊の駐留賛成が以前の7割〜8割から66%へと減少しているという。サマーワの人々が望んでいるのは雇用の場が確保されることで,日本からは企業が派遣されて来ると見ていたのに,そうではなかったということで,現在「自衛隊は撤退しろ」という声が出てきているのだそうです。
 自衛隊の宿営地(サマーワ)の外での現在の活動は3日に1回程度の割合で,道路の補修の監修とかをやっているという。自衛隊の派遣は今回の9次で全国を一巡し,これまでの2年間で5000人近くが派遣されたが,実戦演習を積ませる狙いがあるという。撤退の動きがあるが,5月に撤退しても,自衛隊と米軍は一体化へと向かっていて,今後アメリカから色々な要求が出てくるという。
 
 3人のフリージャーナリストによるパネルディスカッションでは,それぞれの取材の立ち位置を持っている3人の取材の在り方などが語られました。  (T) 

   −−−以下,主催者事務局からのメールが届きましたので掲載します−−−

 4日におこないました「イラク報道の虚と実」綿井健陽×安田純平 は、170名の方にご参加いただきました。寒い中、ご来場くださりありがとうございました。

 また、1日スタッフとして、千葉県内全域から駆けつけて下さった皆さま、都内からお越しになりお手伝いくださった皆さま、本当にありがとうございました。

 安田純平さん、加藤健二郎さんとともに、イラク戦争開戦時にバグダットの浄水場にいた「人間の盾」Iさんや、ファルージャでの取材経験もあるジャーナリストのMさんもご来場くださいました。

 イラクへの医薬品のカンパは0000円が集まり、振り込み手数料70円を除く0000円を日本国際ボランティアセンターに送りました。

 日本国際ボランティアセンターの原文次郎さんからメッセージが届いていますので、ご紹介します。原さんは、現在、イラクの隣国ヨルダンに滞在し、イラクへの医薬品援助を続けています。
 映画「Little Birds」をご覧になった方は、原さんが白血病の子どもたちを病院に見舞うシーンを覚えていらっしゃる方もいるかと思います。

 以下、原さんのメッセージ

> バグダッドをはじめとするイラクの病院の小児ガンや白血病の子どもたちへの
> 私たちの医薬品支援もまだ続けています。この支援を始めた当初は半年や
> 1年の間の緊急支援で終わるべきだと思っていましたが、医薬品が足りない
> という緊急状態がいつまでも終わらないのでまだ支援を続けています。
> それでもまだ病院に来て治療を受けられる子どもたちはましな方だと思います。
> 病院に来られない子どもたち、一度は来ることができても経済的に貧しかったり
> 治安が悪くて治療が続かない子どもたちがまだ沢山居ることを思うと胸が
> つぶれる思いがします。
>
> そんなイラクに私たち日本人はどのような形で関わっていくべきなので
> しょうか。支援をもっと沢山届けられればそれで良いのでしょうか。
> 今のイラクの大変な状態は天災で起きたことではありません。戦争という
> 人災によるものです。日本という国は戦争を支持しましたからこの人災の
> 加害者の立場です。
> それでもまだ日本のことを好ましく思ってくれているイラク人が少なくない
> のは救いですが、それに甘えることなく私たちは加害者なのだという事実に
> 冷静に向き合う必要があります。
> そのような反省なくして復興支援を行ってもイラクの人の心に届くものには
> ならないでしょう。
> 人道支援で立派なことをしていると思うのは勘違いであって、自分たちが
> 壊したものを直すのは当然の義務であり、もっと言えば償いであると思います。
> 私たちもNGOとして支援をしながら、このような償いではなくて、償うような
> 過ちを犯さないためにはどうしなくてはならないかを問われているように思う
> のです。


また、当日ご参加くださった方、メールでの感想も募集しております。
よろしくお願いいたします。

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街頭行動 2/4(土)
 場所:千葉市
 主催:とめよう戦争への道!百万人署名運動・ちばいちはら連絡会
 終了30分前にかけつけた人,集会準備のため早く切り上げた人,入れ替わり立ちかわりの街宣だった。 教基法署名38筆,イラク署名18筆,ビラ配付171枚だった。 (R 教育基本法改悪反対!全国1,000箇所行動エントリー一覧より) 
 
 処分撤回!解雇撤回!「日の丸君が代」の強制を許さない2・5総決起集会
          場所:日本教育会館一ツ橋ホール
             主催:都教委包囲首都圏ネットワーク
  、『生徒が主人公の卒業式をとりもどそう! 2・5総決起集会』が開かれ、大きな成功を収めました。集会には私たちの予想(500人)を上回る700人の方が参加され、会場の後方には多くの立ち見がでました。

 この集会は、来る卒業式・入学式をどう闘うかをメインテーマに開かれましたが、集会の内容は大変感動的なものでした。

  「都教委包囲首都圏ネットワーク」の方(千葉高教組)のメールより
 
改悪を許すな2/11日の丸君が代の押し付けに反対するとうかつ集会
             主催:日の君に反対する東葛の会
 東葛連絡会(Tさん)からメールがありましたので掲載します。
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 2/11(土)に柏市内で「改悪を許すな2/11日の丸君が代の押し付けに反対するとうかつ集会」がおこなわれました。
 講師の渡辺厚子(アイム89組合員・日の丸君が代被処分者)さんは、石原都知事就任以来の経緯を説明して、「生活保守主義・体制従属主義が浸透する中で、不服従を続けることが大事なこと。私の心は国家には奪われない」とむすばれて、今春の卒・入学式の現状をお話されました。
 フリー討論では養護学校の現状や、20代・30代の教育労働者との「壁」をこえるための苦闘が出されました。
 若年層の教育労働者は上からの命令に従順に従うことが多く、労働者の権利を訴えていくことの重要性を感じました。
 集会後20名で柏駅西口まで元気よくデモ。「日の丸・君が代反対」「憲法改悪反対」を訴えて、ごったがえす駅前までのデモを貫徹。駅前でのデモは数年ぶりのことです。今回の集会からとうかつ地区ではいよいよ卒入学式での闘いに入ります。
 統一戦線の成功と教育労働者の決起をつくりだすことがかぎです。
 がんばっていきましょう。 
2006年「2月11日を考える集い」
   九条の会設立準備集会

       2月12日(日) 木更津市民会館小ホール
 2月12日,毎年この時期に行っている「2・11を考える集い」が今年は「九条の会設立準備会」として約100名の参加で開催されました。
 主催者あいさつの後,「西上総九条の会(仮称)」呼びかけ人の10人の方々の内,所用で来られなかった2名を除く8名のみなさんが登壇。代表して3名の方があいさつされました。
 主婦の高崎さんは,静岡の女学生だったとき農家の手伝いや軍事工場に勤労動員された戦争体験を語り,1945年の敗戦の時悔しさよりもほっとした気持ちだったとお話されました。そして,現在イラク派兵や派兵延長,改憲の動きなどで悶々としていて,この地域で九条の会の設立のことを知りこの会に参加したそうです。
 弁護士の井出さんは,憲法9条について,「当時どうして9条が作られたのかを知るだけでなく,感じることが重要。戦争は二度とやってはいけないと国民が国家に約束させたもの。日本人が,戦争を自分のこととして感じることが少なくなってきている。戦争体験者が少なくなり,感じる人も少なくなっていく中で,改憲の動きが強まっていて,危惧をしている。9条を守って,次の世代に引き継いで行くのが私たちの役割だと考えている」と語っていました。
 最後に中村さんが立ち,憲法の押しつけ論について,「調べたがそうではなかった。45年10月幣原首相が,マッカーサーに現在の9条になる文案を示している。それはマッカーサーの回想録の中にも載っている。世界の平和のためにも,憲法を変えさせてはならない。今の状況は,あれこれこねくり回して自衛隊を軍隊に近いような形にしてしまった。戦争につながる動きに対してそうさせてはならない。改憲をしようとする人達に大打撃を与える運動にしていきたい。呼びかけ人も賛同人もみんな対等」とお話しされました。

 続いて,「改憲の動向と私たちの課題」と題して,子どもと教科書全国ネット21事務局長の俵義文さんが講演されました。
 憲法とは何か(憲法は国民が守るものではない。権力側が守るもの)。自民党の「新憲法草案」について。歴史教科書,公民教科書がなぜ作られようとしているのか(ハード面,制度面,ソフト面)。についてお話しされ,「一つずつ個別の課題を闘うと同時に,根っこにあるものはひとつであり,力をあわせて闘っていく必要がある。国会は自民党が多数の議席を得たが,決して多数派ということではない。20数%の支持に過ぎない。彼らの少数派,我々も少数派。どちらに決まるかは中間派の人達にかかっている」。
 最後に勝利の展望について語られました。

 事務局から,今後行動について,当面「九条の会」設立に向けて,会員の拡大,結成集会の開催,意見広告などについて提起がありました。    (T.M.) 
 
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街頭行動 2/12(日)
 場所:千葉市
 主催:とめよう戦争への道!百万人署名運動・ちばいちはら連絡会
 当会の定例街宣にて、署名活動とチラシ配布を行いました。署名を集めるメンバーが2名と最低限の人数での取り組みではありましたが、寒風強く吹きすさぶ中でも70筆の署名をいただくことができました。
3、4歳くらいの小さな子どもを連れた若いお母さんが署名してくれました。「お子さんが学校に上がられる頃にこの法律(教基法)が変わってしまったら大変なことですね」と声をかけると、大きくうなずいてくれたのがとても印象的でした。いま教育を受けている、そしてこれから教育を受ける子どもたちの未来のためにも、教基法の「改正」ではなく活かすことが大切なんだなと強く感じた瞬間でした。 (R 教育基本法改悪反対!全国1,000箇所行動エントリー一覧より) 
 
街頭行動 2/19(日)
 場所:千葉市
 主催:とめよう戦争への道!百万人署名運動・千葉県連絡会
 今日は県連絡会傘下の連絡会の合同街宣の日,5人の仲間が集まりました。
 1/22の「STOP!共謀罪」in CHIBA学習講演会を受けて共謀罪をメーンとした署名を取り組みました。
共謀罪反対署名が42筆,教基法署名が26筆の計68筆,ビラは共謀罪反対,3・9共謀罪反対集会の呼びかけ,2・22国民投票法案反対集会の呼びかけを配付し,約180部という状況でした。 (T) 
なくしちゃいけない! 平和と平等 守ろう! 子どもの未来を
  2.25市川・浦安みんなのつどい   2/25(日)

 場所:市川・市川教育会館市
 主催:2・25市川・浦安みんなのつどい実行委員会
 「2・25市川・浦安みんなのつどい」が2月25日(日)市川教育会館で行われました。テーマは「なくしちゃいけない!平和と平等」。主催は2・25市川・浦安みんなのつどい実行委員会で,教育労働者を中心とする労働者と市民約40人程の参加で,日の丸・君が代拒否,教基法改悪反対の闘いの一環として昨年に引き続き,行われました。
 作家の入江曜子さんの講演,小学校と高校の教育労働者中島さん,前川さんのお二人からのお話をメーンに進んでいきました。

 被解雇者・被処分者の前川さん,中島さんのお話に対する質問では,教育労働者だという人が何人か発言し,どうしたら保護者や地域との連帯がつくれるのかとか「自分はそれほど教育熱心な教師とは言えないが,日の丸・君が代を拒否したら,支持してもらえるだろうか」とか率直な質問が出されていました。
 今春「日の丸・君が代」拒否闘争への現場教育労働者の意欲を感じさせました。

 集会アピールとこの集会が「教育基本法の改悪をとめよう!全国連絡会」の呼びかける「教育基本法改悪反対!全国1,000箇所行動」にエントリーする事が全員の拍手で確認され,ともに採択されました。

  閉会あいさつにたった女性は,「大結集した昨年の集会を引き継ぎ,今年はどうなるのか不安だったが,また来年行う自信を持った。継続は力」だと力強くおっしゃっていました。
 今年は,当日他でも教基法改悪問題などの色々な集会があったためか,昨年よりは少なかったのですが,とても良い集会でした。

 当日,この3月から,「日の丸・君が代」反対の卒業式闘争との結合をも求めて,安全運転行動の新たな闘いに立ち上がる動労千葉支援ビラを,教基法改悪反対署名などの各種署名用紙と一緒にチラシコーナーに置かしてもらいました。50枚ほど置いたのですが,集会終了後残りを回収しようとしたら一枚も残っていませんでした。
 関心の高さを感じました。  (T) 

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 感想
 入江曜子さんのお話の中で、サッカーのラモス瑠偉氏の発言を批判しながら
スポーツと国家主義の問題を指摘したとき、若者が色をなして反論してきた、
というエピソードが印象的でした。「国家」を単位として競われ、「国旗」
「国歌」で表彰されるというスポーツの世界大会のあり方そのものが真正面
から問い直されるべきだと感じたのと同時に、これに何らの疑問を感じずに
「がんばれ、ニッポン!」と叫ぶ多くの大衆意識と、「日の丸・君が代」
反対運動がどう向き合っていくべきなのかが問われている。そのためにも、
本「つどい」のような地域での運動の根を、しっかりと張っていくことが
大切であるということを感じました。  (R)                         

   集会アピールはこちらです 
 
街頭行動 2/26(日)
 場所:千葉市
 主催:とめよう戦争への道!百万人署名運動・ちばいちはら連絡会
 雨降りにもかかわらず3人集まった。あまり寒くなく楽だった。
 「ここ(ガード下)は得意じゃない」という人もいたが,教基法署名56筆,共謀罪署名10筆,ビラ75枚だった。「戦争はいやだ」という若者たちのグループに2〜3出会ってうれしかった。話を聞こうとすると,娘を手でかばって後ろにやり「結構です!」といったお母さん,一方,呼びかけに応えて署名する息子を待ってご自分も書いてくれたお母さんがいた。 (F)