5.下地ディッピング
用意する物
セルロースセメント、セルロース用うすめ液、リターダー、つまようじ、防毒マスク
ディッピングに使う溶剤にはセルロースとウレタンがありますが、それぞれの利点、欠点には以下の点があります。
ルアーの用途を考えて使い分けて下さい。
・セルロースの利点 |
・ウレタンの利点 |
@下地のセルロースを溶かしながら硬化するので一体となった 強固な皮膜が出来る。 A透明感が高く仕上がりがキレイ。 B乾燥が速い。 |
@粘土が高く厚い皮膜が出来る。 Aセルロ−スに比べると色流れを気にしなくても良い。 B溶剤に溶けにくい。 |
・セルロースの欠点 |
・ウレタンの欠点 |
@色止めをきちんとやらないと塗装が流れてしまう。 A湿度が高いとカブる。(白濁する)これにはリターダーを 混ぜる事で解決出来ます。リターダーを混ぜてもかぶって しまった時にはエアブラシでリターダーを吹き付けてやると カブりが消えます。 |
@開封してからの劣化が早い。 A劣化すると黄変するので金色ルアーになってしまうことも・・・。 B下地を溶かさないのでパイの様な層状に膜を作るので衝撃を 与えると剥離する。これには足付けをする事である程度解決 出来ます。 |
まずは柔らかいバルサに強度を出す為にセルロースを使いますが、バルサに浸透し 易くするために原液ではなく薄めた物を使います。薄める割合はセルロース:うすめ液 =1:1で、回数は頭側と尻尾側を交互に下に向けて合計12回行います。 2〜3回に1回位の間隔でアイに付いたセルロースを取り除いておきます。これを やっておかないと仕上がりが汚くなります。 ディッピングの間隔は季節によって異なりますが、夏場なら1日2回、冬場は1日1回 くらいです。 最後に#400程度のペーパーで面を整えたら下地ディッピングの完了です。 |
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セルロースは1リッター缶などで販売されていますが、そのままだと薄めたりディッピン グするのに何かと不便です。 オイラはスプレー整髪量の上部を切り取った物に入れて使っています。セルロースは ウレタンと違ってきっちり密封しなくてもすぐには硬化しませんし、濃度が上がって来た も薄めたらて使えますので、この程度の容器でも十分です。 |