6.アルミ貼り

 

用意する物

アルミ箔(アルミテープ)、千枚通し、単目ヤスリ、ウロコ模様用治具、瞬間接着剤のフタ、(あれば)ゴムローラー

ガラス棒等硬くて表面がスベスベした物、木工ボンド、リターダー、筆

 

第2の難関であるアルミ貼りですが、方法としてアルミ箔を使う方法とアルミテープを使う方法があります。どちらも慣れないうちは

”シワだらけ”になってしまうかもしれませんが、数をこなすうちに綺麗に貼れるようになりますので、がんばってトライして下さい。

それぞれの利点、欠点です。

・アルミ箔の利点

・アルミテープの利点

@仕上がった後の光沢が良い。

A薄いので軽量なルアーに向いている。

@伸び易いので局面になじみ易い。

Aのりが付いているのでそのまま貼れる。

・アルミ箔の欠点

・アルミテープの欠点

@伸びが少ないので局面になじみにくく、シワが出来やすい。

Aのりが付いていないので接着剤が必要。

B薄いので取り扱いに注意が必要。

 (油断するとすぐ「クチャクチャ」になってしまう)

@厚みがあるのでシワが出来るとよく目立つ。

Aアルミ箔に比べて光沢が少ない。

B厚みのある分重くなる。

C厚みがあるので貼っていない部分との段差が消しにくい。

 

 

 

アルミ箔バージョン

まずアルミ箔の光沢のある方を上にしてヤスリに乗せ、ゴムローラーを使って

ヤスリの目を浮き上がらせてやります。次に光沢の無い方を上にして同様に

浮き上がらせてやるとクロスに模様が入ってウロコ模様の出来上がりです。

 

「ゴムローラーなんか持ってないやい!」という人は瞬間接着剤のフタ等柔らか

すぎず硬すぎない物でこすってやれば同様の効果がありますよ。

 

ウロコ模様を入れる時の注意点としては柔らかすぎる物で擦ってもアルミ箔が

伸びて模様が付くだけなので、貼り付ける際の伸ばし作業で”のっぺらぼう”に

なってしまいます。ですので傷を付けるつもりでこすってやるのがコツです。

 

 

ブランクよりも一回り大き目に作ったアルミ用型紙どおりに切り取ったらブランク

の上に乗せて指でなじませていきます。

アルミ箔はアルミテープ程伸縮性が無いのでキッチリとはなじまないと思います

が、出来る限りがんばって下さい。

 

次がアルミ箔貼りルアー最大の難関である貼り付けです。ハンドメ解説本を見ますとブランクのセルロースにリターダーを塗ってセルロースを

溶かし、アルミ箔を接着するというものを見かけます。

この方法は下地のセルロースを接着剤として利用するので非常に強固な接着が出来ますが、溶けたセルロースが固まるのが早い為に乗せた

アルミ箔の位置修正が出来ず1発勝負となります。

そこでお手軽にアルミ箔を貼るために使うのが木工ボンドです。これなら乾燥時間も余裕がありますし、あらかじめブランクのセルロースに

足付けを行うことで気になる接着力もカバー出来るでしょう。

 

ブランクに木工ボンドを出来るだけ薄く塗ります。厚く塗っても接着力は変わりま

せんしせっかくのボディラインを乱すだけです。

なじませたアルミ箔の上にブランクをそっと乗せます。位置修正が可能とはいえ、

くれぐれも慎重に・・・。

ボディの一番高い(太い)ところから低い(細い)ところへ向かって優しく伸ばして

いきます。すると背中へいくほど(腹へいくほど)シワが寄りそうになって来ると

思いますので、少しづつ寄りそうなシワを退治していきます。

貼り終わると背中と腹のアルミ箔に小さなシワが残ると思いますが、後の塗装で

隠れる部分なので丸い棒(表面に凹凸の無い物)でこすってしまいます。

また、アルミ箔の端々に浮き上がっている部分が出来ると思いますが、これは

木工ボンドが塗れていなかったり乾いてしまった部分です。その部分には筆で

リターダーを塗ってやってると接着できます。

1日待ってアルミの表面に”白カビ状”の物が浮き出て来たら木工ボンドが乾いた

サインです。

頭側を下にしてセルロースに2回漬けたら次はお顔の貼り付けです。

顔を貼る部分に軽くペーパーを当てて面を平らにしたら、顔部分のアルミ箔を

リターダーを使って貼ります。

先にも書いたようにリターダーを塗って接着する際には1発勝負です。十分に

なじませた顔をそっと乗せて細かいシワを取ったら乾燥を待って口やエラなんか

をメスでいれたらお顔の完成です。

最後に作業中に付いた手垢や油分をシンナーで拭き取って、計4回ディッピング

したらアルミ箔貼りの完了です。

 

 

 

アルミテープバージョン

 

最近やってないんで、アルミバージョンは後日UPします(;^_^A