7.カラーリング
用意する物
塗料各色(Mr.カラー)、パールマイカ粉、チュール、クリップ、ラッカーシンナー、セルロースセメント、ウレタンフロアーM
エアブラシ、防毒マスク、リューター、エポキシボンド、好みの目玉(φ5mm)
カラーリングに使うのはグンゼ産業のMr.カラーです。 今回は定番のイワシカラーですので、使う色はシルバー、ブラック、ホワイト、クリヤーブルー等ですが、普通のシルバーだと色が アルミ箔と合わないのでスーパーシルバー等を混ぜて使います。腹に吹くホワイトもパールマイカ粉を混ぜるとイイ感じにラメ感が 出ます。 また、イワシの斑点模様にはヒートバキュームで作ったテンプレートを使います。局面が多かったり複雑な模様を入れたい時に テンプレートを作っておけば、綺麗に同じ模様のルアーがいくつも作れます。 詳しくはTight Lineさんのページに作り方が紹介されていますので、そちらを参考にして下さい。 http://www4.plala.or.jp/tightline/new_page_41.htm カラーリング、色止め等にはエアブラシやエアー源が必要になりますが、一度揃えると重宝しますので、ぜひ購入する事をお勧めし ます。 |
今回はウレタン仕上げですのであまり気にしなくても大丈夫だとは思いますが、セルロース仕上げで注意が必要なのが色流れです。
これはハンドメを始めた頃の人が誰もが経験する事だと思いますが、せっかく綺麗に塗れたルアーを仕上げのセルロースに漬けたところ、
流れ落ちるセルロースと共にドロドロと色まで流れ落ちてしまうという現象です。
これを防ぐ為にはいくつかのコツがいりますので書いておきます。
@厚塗りしない。塗料を塗るというよりも色が付いたシンナーを塗る感じで。塗料を厚く塗れば塗るほど流れ落ちる確立が上がり ます。特にミノー系は薄っすらと色が付いている位が綺麗に見えますからね。 |
A塗料を薄めるシンナーは第一石油類のラッカーシンナーを使い、セルロースを混ぜます。先にセルロースの特性について書いた ようにセルロースは非常に強い溶剤です。これに負けないようにするには塗料を薄めるためにラッカーシンナーを使い、さらに セルロースを1〜2滴添加することで下地のセルロースになじませる事が出来ます。 |
B塗り終わったら色止めを行う。色止めとは薄めたセルロースやウレタンをエアブラシ等で吹き付けることです。塗り終わったボディ をいきなりドブ漬けすると、まとわり付いたセルロースやウレタンの重量(?)に塗装が負けて一緒に流れ落ちてしまいますが、 エアブラシで吹き付ける事により薄く膜厚を付けるのです。 オイラはウレタンとラッカーシンナーを1:1で混ぜたものをエアブラシで吹いています。カラーリング時に使う材料を工夫すれば、 色止めしなくとも流れない方法があるそうなのですが、スミマセン研究不足です・・・。 |
下地処理が終わったブランクの表面を#600程度のペーパーを軽くあてて足付 けをします。 色を塗る前に目玉を入れる穴をルーター等で掘っておきます。最終工程で掘って も良いんですが、ウレタンコートが剥離して気泡状になったり塗った色がはげてし まうのでお勧めできません。 |
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アルミ箔の段差を消す為に背中とお腹を#400程度のペーパーで削りますが 削り過ぎるとアルミ箔がむき出てしまいますので、ほどほどに・・・。 削り終わったらシルバーとスーパーシルバーを混ぜた物を吹きます。 |
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背中にウロコ模様を付けるため、ベースのブラックを吹きます。 |
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乾いたら背中にチュール(手芸屋さんで売ってます)かルアーメイクコーナー に置いてあるネットを被せて密着させ、クリップ等で固定したらシルバーを吹き ます。 |
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完全に乾く前に手早くチュールを外すと綺麗なウロコ模様の出来上がり! 塗料が乾いた後ではチュールと塗料でくっついてしまい、せっかく塗った部分が ケバ立ってしまいます。 |
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背中に薄めたクリヤーブルーを吹きます。 乾いたらクリヤーブルー、クリヤーレッド他色んなクリヤー系の色を混ぜた特製 ダークブルーを吹いて深みを出します。 |
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斑点模様を付ける為にテンプレートを当ててブラックを吹きます。 あまり濃く吹くと違和感が出てしまうので、ぼやけて見えるくらいに薄めに吹くの がコツです。 |
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腹にパールマイカ粉を混ぜたホワイトを吹きます。パールマイカの粒子は細かい 物ですが、0.3mm程度のノズルではつまり易いですのでこれまた口径の大きな エアブラシが欲しいところです。 |
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背中にテンプレートでネームを入れて塗装は完了です!テンプレートは和歌山の 羽山さんに作って頂いたものです。 羽山さんちのURLは下記です。 |
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開けておいた穴にアイシャドーを入れてやります。こうすることで目元が”キリ!” としますが、色止めするのが面倒くさい(;^_^A んで水性のアクリル絵の具で 墨入れします。ちなみに某ハ○クルは本物の墨を使ってるみたいですよ。 目元がキリ!としたところで目玉を接着します。使うのは2液性のエポキシボンド (透明な5分間硬化のヤツ)です。 ボンドが硬化したらウレタン:ラッカーシンナー=1:1で混ぜたものを吹き付けて 色止めします。 この割合だと塗料が重いので、出来れば口径の大きなエアガンが欲しいところで すね。最後にウレタンフロアーMに4回ディッピングしたらボディの完成です! |