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コラム「前向きに暮らしましょう」
記事06 直腸脱と直腸瘤について
自分の病気をよく知るということの為に一番大事なことは、専門医のきちんとした評価を得るということだと考えます。
「骨盤臓器脱」という自分の病気に関して知識のなかった私は、過去の手術の記事に書いてあるように、2003年12月に「直腸脱」のみの手術を受け、すぐに「レクトシール」の手術を受け、更に2004年6月には「子宮摘出、人工肛門造設」の手術を受けました。いわゆるモグラたたきです。その後、これに対して疑問を感じ、「骨盤臓器脱」に関する情報が非常に少ない中、ネットでやっと見つけることのできた専門医にご相談しました。この時に、いただいたメールの一部が以下のものです。
「大変複雑な経過ですが、最初の病態は『POP(pelvic organ prolapse)プラス、直腸脱』であったと思われます。(POPとは骨盤臓器脱)直腸脱の手術は、おそらく外科で受けられたと思いますが、この時既に「骨盤臓器脱」が並存していたと考えるのが自然です。」
私はこの時に「POPプラス直腸脱」「直腸脱と骨盤臓器脱が並存」という意味が理解できていませんでした。このサイトの「専門家のお話」の中の「大腸肛門科の立場から」の中での以下の説明を読むとこれに関して理解できるかと思います。
「直腸瘤(レクトシール)は骨盤臓器脱のひとつで、膣後壁から直腸が脱出してくる病気です。症状は脱出のほかに、排便異常(排便困難、残便感、便意頻数など)があり、骨盤底出口閉塞症のひとつにも分類されています。ときに同部より大腸や小腸が脱出する場合もあり、それぞれS状結腸瘤(シグモイドシール)・小腸瘤(エンテロシール)と呼ばれます。
直腸脱は、肛門から直腸が脱出する病気で直腸瘤や脱肛とは別の病気です。他の骨盤臓器脱(膀胱瘤、子宮脱)や便失禁を合併することが多く、泌尿器科・婦人科との連携や直腸内圧検査などの機能検査が大切です。治すためには手術が必要ですが、診察・検査・他科受診の結果を総合して手術方法を検討します。」
「直腸瘤」と「直腸脱」この区別「骨盤臓器脱」が並存しているか、個々の病態をきちんと評価してもらうということは私たち患者の出来る事ではないかと思います。
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