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骨盤臓器脱用語集
骨盤臓器脱について説明する際にわかりにくい専門用語をまとめました。病気を正しく理解する助けになれば幸いです。
骨盤臓器
骨盤の中にある臓器のこと。
尿道・膀胱・子宮・直腸・膣などのこと。
骨盤底筋
膀胱・子宮・直腸等を支え、尿道や膣、肛門を締める役割をしている筋肉群のこと。
骨盤底筋体操
骨盤底筋を意識的に収縮、弛緩させる事を繰り返す体操。続ける事で骨盤臓器脱、尿漏れなどを予防改善する効果がある。
自己導尿
膀胱に溜まった尿を一定の時間毎に尿道口からカテーテル(管)を入れて排出する方法のこと。排尿障害によって自分で排尿できない場合に行われる。
バルーン
膀胱留置カテーテルのこと。
術後や、離床できない状態の時に膀胱内に留置する。
ペンタサ注腸
腸の炎症を抑える薬で主に潰瘍性大腸炎に用いられる。
一日一回、直腸内に直接注入する。
膀胱造影
膀胱にカテーテルを挿入し、造影剤を注入し膀胱内の状態を抽出する検査。女性の場合は、チェーン膀胱造影と言い、造影剤と同時に尿道からチェーンを入れて膀胱と尿道の形態を評価する検査もある。
肛門内圧検査
センサーを直腸、肛門内に挿入して直腸および肛門の圧の変化を調べる検査のこと。
直腸肛門の機能を評価する。
排便造影
造影剤を使って排便時の直腸肛門の動きや形態の変化をX線で調べる検査のこと。
TVT(Tension-free Vaginal Tape)
TVT手術は尿道の下に、調度尿道を支えるように人体に影響のないポリプロピレン製のテープを通す方法のこと。緩んだ恥骨尿道靭帯を補完し、尿漏れを防止する。
TVM(Tension-free Vaginal Mesh)
骨盤底全体を膣前壁用メッシュと膣後壁用メッシュを用いて支え、骨盤臓器が膣から脱出しないと同時に力がかかってもそれ以上下がる事がない様にする手術のこと。緩んだ靭帯や筋肉を補強する。
メッシュ
もともと弱くて緩みやすい自分の組織の変わりに用いられる様になったポリプロピレン製のメッシュのこと。メッシュが骨盤底の筋肉や筋膜の役割をする。
ET / WOC
ETはストーマセラピスト、WOCは皮膚・排泄ケア認定看護師のこと。
弛緩性便秘
常習便秘のほとんどで、蠕動運動が弱かったり腸管の緊張や運動の低下によって便を出すことができない便秘のこと。
子宮脱
「骨盤臓器脱」のひとつ。
子宮が膣の中に落ち込んだ状態は子宮下垂と言われ、子宮脱は子宮が膣の外に脱出した状態のこと。
膀胱瘤
「骨盤臓器脱」のひとつ。
膀胱が膣前壁を介して膣に落ち込んだ状態のこと。また、尿道が落ち込んだ状態は尿道瘤という。
直腸瘤
「骨盤臓器脱」のひとつ。
直腸が膣後壁を介して膣の中に落ち込んだ状態のこと。
直腸脱
直腸脱は肛門から直腸が脱出した状態のことで、直腸瘤や脱肛とは別の病気となる。
治療には、肛門内圧検査などの機能検査が必要となる。
レクトシール
直腸瘤のこと。
人工肛門
いろいろな病気や障害などが原因でお腹に造られた便の排泄口のこと。人工肛門をストーマと言う。ストーマを持っている人をオストメイトという。ストーマは排泄を自分でコントロールできないため、パウチという装具をつけて便をためて処理する。
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