怪獣無法地帯

あれは今から20年以上前の話でした。当時まだ営業だった私は、都内某所をほっつき歩いておりました。そしてなにげなく近くのショーウインドに目をやると、いままで見たことがないほど精巧で巨大なパゴスがで~~んと鎮座しておりました。「な・な・なんなんだぁ~~!このパゴスはぁ??」さっそくお店に突入(あくまでも仕事で行きました・・ってどっかで見たパターンだな。。)
私:「こ・これは一体なんですか?」
お店の人:「パゴスです。」
私:「い・いや。パゴスはわかってますwこのキットは一体何ですか?」
お店の人:「あーこれね、ガレージキットっていうんですよ。」
これがガレージキットとの初めての出会いとなりました。
 

中身はこんな感じ(パーツは空洞でないので当然重い)

ガレージキットってなんぞ?
当時市販のプラモデルやソフトビニール製品では飽き足らないマニアの方が、造形用粘土や発泡ウレタン等を駆使し本物とたがわぬ物を作り出したことが始まりと聞いています。
それに目をつけた当時の新進メーカーさんが造形者と契約を結んだり、造形者自ら会社を設立したりして、原型を一度パーツ毎に分割・型取し製品化したものが、ガレージキットと呼ばれていたものです。
(主な作業場が,ガレージだったことから「ガレージキット」と呼ばれるようになったようです)
現在、秋葉系の皆様を中心にすっかり市民権を得た「フィギュァ」の元祖ですね。(当時は現在のようなアニメキャラが中心ではなく、ほぼ100%ゴジラ、ウルトラシリーズを中心とした怪獣たちでした)
しかしながら写真をご覧になればおわかりのように、現在のフィギュァと違い、未組み立て・未塗装で、パーツ同士も原型を分割しかたどりしているので、切断分が目減りしているため、ぴったりとはかみ合いません。(当時はこれが普通でした)

まずパーツの継ぎ目ライン消し、次にパーツに針金を通して接着。
当然隙間が出来るので、パテで穴埋めと気泡消し。下地塗料を
拭きつけを経て塗装してハイ完成となります。
文字で説明するのは簡単なのだが、完成までは結構時間かかり
ました。
私の場合は大まかな塗装はハンドピース、細かなところは面相筆
を主に使っておりました。

現在はまったく作っていませんが、それでも大小あわせて150近く(汗)になります。
ほとんどは㈱ボークスというメーカーさんの商品で、当時はほとんど東京で取り扱っているお店がなく、通信販売かボークスさんの本店が京都にあったのでわざわざ京都まで行って、お店に長いこといすわり大量に商品を仕入れて満足していました。わはははは。(ボークスのOさん、Tさん元気かな~)

現在ボークスさんは東京の秋葉原に巨大なショールームがあり、ちょっとした観光名所になっています。

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1体づつ写真にとって公開すると大変な数になってしまうので(そりゃそーだ。
だれも見たがってないかもしれんしな。。。)
いくつかピックアップしてご紹介します。(完全に自己満足の世界だ・・)

☆ピックアップ

ウルトラQ・セブン編(工事中)

☆ウルトラマン編(その1)

☆ウルトラマン編(その2)

☆ウルトラマン編(その3)