会員掲示板へ※パスワードが必要です!会員掲示板へ※パスワードが必要です!原稿の投稿をするにはKJKネット利用方法事務局へ問合せ
 トップページ>各会の活動報告 > 宮城小島塾
| 前ページに戻る| トップページへ戻る |
 
ラムサール報告会が大崎で開催−「ふゆみずたんぼ」世界に発信」2009.2
  ※峯浦会員からのメール
小島志塾 kjkみなさんへ


平成21年ともなり、日本の世相、世界の変動など、混沌としてきました。
この時、ラムサールの報告会が、大崎で開かれ、反響が起きてきましたので盟友の皆さんにも、御便りいたします。


昭和の大不況も、子供で体験しました。貧困の智恵に、育てられて、今日まで幸せな人生です。「腹八分の医者要らず」の食うことが、何よりの、生活でした。
今回の大恐慌は、貧困で、食うことが何よりな、80年前とはちがって、食文化を、軽視した、政策のため、母乳を捨て、子供から、化学食品を与えてメタポリック症候群のように、糖尿、循環器、脳障害、腎臓障害など、生活習慣病が、国民の半数に近い、国民病となっている現状です。


この心配を、見事に解決できた、「ふゆみずたんぼ」は、米の産地の、世紀の大改革です。戦中、米2.4合の配給で、国民が暮しての戦争ですが、その米ですと、自給率100%が現状になるのです。
安心して、生きてゆく食文化に、誰かは、先頭に起ってもらいたいものです


今回の、ラムサール報告は、チャンスです。
世界の、米作が、「ふゆみずたんぼ」アジアの動きに変わるでしょう。168の、ラムサール加盟国の、決議です。
中川財務相のように、国際舞台の、60億人に知らされる、今日です。米だけは、日本発にして21世紀の、農民に、誇りを持ってもらいたいものです。
消費者にも、安心して、生きることに、支え会いたいものです。
ご活躍を祈念します。


別紙の原稿は、仲間に出した文章です。ご感想をお待ちしております。



[「ふゆみずたんぼ」 世界に発信]2009.2.19 加護坊懇談資料。国際田園研究所]


「水田決議」が、ラムサールcop10で採決され、フエステイバル2009(国連大学仙台府広域圏田尻RCA公開、シンポジュウムー)が、1月30.31日 大崎市で開催されました。


3年前に、ラムサール条約に、蕪栗沼が指定され、周辺水田までの指定されたことは、世界初のことです。
今回、10キロ離れた、化女沼の指定と合わせた伊豆沼、蕪栗沼、三地区の、
ラムサール条約湿地が「雁の里」の集会となりました。
さらに、「ふゆみずたんぼ」の米が、蕪栗沼周辺の田んぼで試作され普及した足跡は、 大崎から、宮城県北部へ、アジアへと、世界に発信の転機を与えたものです。
沼と田んぼとラムサール条約を、活かした地域づくりへと、期待の大きい発表となりました。


[蕪栗沼の昔]


蕪栗沼周辺は、縄文8千年前から、生き続けた生活が偲ばれる、縄文の貝塚があります。
北上川流域の遊水地として、今日まで、役割をになってきただけに、大規模な浚渫事業も計画されていました。 
蕪栗沼周辺のラムサール指定3周年記念などを祝う、「ラムサールフエステバル2009」が開かれ、「ふゆみずたんぼ」の世界発信、住民参加型の地域発信のモデルともなりました。
蕪栗沼というところは、鳥害の沼で、周辺の農家にとっては、因縁の沼でした。昔から、鉄砲撃ちの格好の狩猟場でしたので、鳥にとっても安住ではなかったこと、遊水地で誰も 真剣には取り組まない、自然湿地でした。
以来、雁を保護する会、自然保護、主食の米、自然湿地の環境問題など、平成10年ごろかの環境問題が大きく世論となって、事業計画も白紙となり、今日を迎えました。


[水田の環境保全の大役]


資本主義の崩壊が言われだしている時、生存主義が大きく期待されております。
田尻の蕪栗沼の周辺では「ふゆみずたんぼ」など、水鳥と共生した農業が、10年ほど前から行われ、水鳥が農家に経済的恩恵をもたらすことが実証されてきました。
ラムサール条約では水田も湿地のひとつと考えています。


[生存の史跡]

国の史跡になった中沢目貝塚からは、炉辺の灰汁が発見されました。個人所有の宅地でしたが、3年に及ぶ貝塚調査を行いました。その結果、8千年前からの生活を知る資料にふさわしい課題がいっぱい発見されました。
5千年以上残存しただけでも、国の重要文化財なのに、当時の生活まで伺えた貴重なものです。
町の責任が大きいと思って、「条件は答えるから、新居を変えてもらえないですか」と、明日から整地が始まる前日に、交渉し、「協力はします」という回答がえられ、今日の歴史の始まりでした。


[自然から封建、資本の世紀]


明治維新以来、 西洋文化、恐慌、戦争、敗戦、再建、繁栄、健康生活の崩壊、を経て、 今日の恐慌を迎えたのです。自給率40%食料も大事な対応です。日本の米は、何千年前から、自然湿地の活用から発展し、今日の、水田を形成した歩みがあります。
自然湿地および水田は、地球温暖化防止に寄与するということで、ますます大きな役目を果たしていくことが期待されます。


[一人は万人の生きるために ふゆみずたんぼ]


一人の「ふゆみずたんぼ」の農民が、化学肥料使わない、農薬使わない、除草剤(ホルモン剤)の使わない米を、作りつづけることが出来たらと、国民のどれだけの人が、安心して暮らせることでしょう。
国民は、年間、約50キロの米消費です。反当り約500キロgですので、約10人の糧です。
米の化学栽培の進歩によって、健康に影響を気づいた岩沢信夫先生が、不耕起栽培を見出し、30年の歳月が実り、全国組織(全国不耕起栽培普及協会)で運動中であります。
この普及に眼を向けた小島塾が、20年前に、全国普及に拍車をかけ、「文明としての農業」の一環に取り組みました。米の生態の研究がすすみ、無化学肥料、無農薬、無除草剤、不耕起栽培で農機具の節約にもつながり、経営農民の脚光をあびました。
生きる運動は、自然保護の輪とも連鎖します。「ふゆみずたんぼ」によって、渡り鳥の糞を肥料に、米ぬか、大豆くずの施肥により、微生物が繁殖し、水中生物の生態系となります。さらに、渡り鳥のように、北極から、4千キロも渡り歩いていることにより、地球全体の生態系へと連鎖していきます。
米は生きるために、もっとも大切な命の糧であり、安心できる米つくりの人に、消費者は、知恵を共有するときがきたのだと思います。


[生存なくして、繁栄なし]


経済で生きることは、生存の基盤があることです。しかし、経済は、流通という仕組みで、購入する時は、当然、安いものを求めることも事実です。
幸いにも、民間の知恵で、「ふゆみずたんぼ」が生まれ、世界に普及してきております。
いま「ふゆみずたんぼ」米が、一グラム50銭で、取引されています。それで農民は、経営継続できるのです。
国民の命の糧「ふゆみずたんぼ」米が、ドリンクと同じに値段で、流通していますので、「高い」から取引出来ないでしょうか。
農民は、1g、50銭でも、60キロ3万円、1反歩手取りが、10万円以上になる再生産できます。
日本の自給率が、100%の時代は、僅か50年前の、米によるものでした。防腐剤、添加剤、甘味料、などのない糧で、健康を快復する「ふゆみずたんぼ」の米は、天与のチャンスともなるのではないでしょうか。
不況、大恐慌は、国民のメタポリック症候群のように、国民の健康管理が先にあります。
国民として運動奨励が活発になって、喜ばしい日々ですが、さらに、ふゆみずたんぼの米で、健康な食糧体系を確立して、新世紀は、平和な、健康社会の確立へとつながっていってほしいものです。
米の流通の破局を迎えた現代こそ、「一人は、万人の生きるため」を目標にした国民の再出発の年であってほしいものです。

→この投稿の感想は「会員交流掲示板」

 このページの上へ各会の活動インデックスへ

Copyright(C)小島志ネットワーク All Rights Reserved.