第6回

ペニー・マーシャル Penny Marshall
ペニー・マーシャル

彼女の歴史
私的コメント
1942
10月15日、アメリカ生まれ。
TVを中心に女優として活躍。出演TVシリーズの何本かを監督していたらしい。現在では監督のほか、製作にも力を入れているようだ。兄は「プリティ・ウーマン」のゲイリー・マーシャル。「スタンド・バイ・ミー」のロブ・ライナー監督と夫婦だったこともあるらしい。
監督本数は少ないけど、女性的なやさしさに溢れた良質の作品ばかり。ハリウッドの女性監督としては今最も優れた人物だと思う。
1986
「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」監督。
オファーがあったときはかなり悩んだらしい。
記念すべき映画監督デビュー作。サスペンスコメディだが、女性らしい恋愛物語でもある。顔の見えない相手との恋物語は「ユーガットメール」(未見だけど)なんかよりいいんじゃないかな・・
1988
「ビッグ」監督。
子供の心を持つ青年と恋に落ちた女性が、彼が本当の子供だと知り…
主人公の純真な心に惹かれたのに、それを失うと知りながら子供に戻ることを望む女性の切ない心情を上手く表現できたのは女性監督ならではといえるでしょう。   
1990
「レナードの朝」監督。
ロビン・ウイリアムス、ロバート・デニーロの大物俳優主演の感動作。
この作品を観て、本当に彼女の映画のファンになった。愛情に溢れた物語にしばらく涙が止まらず、鼻が詰まって死にそうになりました。
1992
「プリティ・リーグ」製作・監督。
戦争中に実在した女性野球リーグの物語。翌年には同名テレビシリーズの一部も監督している。
自立しながらも、女性としての愛情を忘れなかった選手たちを描いて、僕たちの忘れた何かを思い出させてくれます。
1994
「勇気あるもの」監督。
ダニー・デビート主演の軍隊ドラマ。
生徒と教師の交流の中から忘れかけた心を引き出そうとする彼女らしい優しい作品。物語としては、ちょっと詰めの甘いところもあって残念なんだけど、悪い作品ではないです。
1996
「天使の贈りもの」監督。
家族愛をテーマにした物語。忘れかけた良心を思い出させたいという、マーシャル監督の姿勢は変わっていないが・・・
ホィットニーに遠慮して、歌のシーンを削れなかったんじゃないかな。演出もちょっと凝ろうとして失敗しているような気も・・
2001
「サンキュー・ボーイズ」監督
好調のドリュー・バリモア主演の、破天荒な女性を描く実話を元にした作品らしい。
知らないうちに公開されてたようで。評判はあまり聞きませんが・・