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【ダンジョン日報2】 第21号 06年08月13日

『  バ    』



  ダンジョンで新たな問題が浮き彫りになった。戦法や魔法の改良による強化がなされ続けた結果、想定以上にボスが弱くなってしまったのだ。今回のダンジョン攻略の結果を受け、ザトン側はボスの強化に乗り出した。
 そしてもうひとつの問題。最近のパーティは人数が膨らむ傾向にあるため、意見をまとめるのに時間がかかることが増えているらしい。
 ダンジョン安全委員会では、「ダンジョンの中での長い作戦会議は危険。意見がまとまらないまま戦い始めるのはもっと危険」と呼びかけているが、根本的な解決には至っていない。




今回のトピック 『グレ太三昧』

 ファーストセッションではまともな活躍の場を与えられないまま消え去ったボス、レイバーロード。
 セカンドパーティが今その8層に挑む。

 挑んだ、はずだった。

 そして今、セカンドパーティの前には9層のボス、グレーターデーモンが立ちはだかっていた……おや?







◆ドルアーガの酒場◆ ヒー、待望の騎士に転職する!?

 さて、今日も今日とて集合した適当RPGの面々。最初はこんな話題から始まった。


ヒー・ヘイト・ミー : 今7レベルなんだが。
GM : どうします? こないだ言った予定通り転職するんですか?>ヒーちゃん
ヒー・ヘイト・ミー : は? 予定ってナニ?


ヒー・ヘイト・ミー : 「よし、あと1レベル上げて騎士に転職するか」(セカンドその19を参照(笑))



GM : 賢者7レベルになったら別の職業になるとか言ってませんでした?
タック : 予定じゃないよ、いつもの師匠のアレだよ、アレ。本気にしちゃってどーするの?(何)
ヒー・ヘイト・ミー : さすがだ(笑) ヒーがいったんでしょ? タワゴトにきまってるじゃないですか(笑)
GM : タワゴトか!(爆)
トリガ : やっぱり、そうなんですかw
ジン : さすがヒーさんですw
GM : 「あたし、すぐに信じちゃうんですから…ダマさないでくださいよっ!」(笑)

ジン : 「タックさんもうすっかりなついてますね……ヒデヨシになついているヒデ丸をどうしていいか分からないで見ているかもしれないから揚げ丸さんの心境ですヨ」(意味不明)
トリガ : 「なんですか? その例えw」




◆ダンジョン入口◆ シューターを選択してください
クレスポ@GM : 「とりあえず気を取り直してクレスポ様ッス。よろしくッス」
ジン : 「で、今日は何処へいきましょーかーw」
タック : 「順番に攻めるなら、今度こそ裏B4か、表B8だよね?」
リコル : 「この前は…サッキュバス通り越してブロッブいっちゃったんだよね」
クレスポ@GM : 「表B8にいい加減、行った方がいい気するッスけどね」
リコル : B8だと、クレスポがつらくないかな? 罠解除。
タック : 痛くない罠は食らうつもりで。運がよければ大丈夫でしょ。
トリガ : 「じゃあ、表B8にしますか?」
タック : 「うん。望むところ!」 でも、今日も6人か。敵の数が厳しいかもね(笑)

 人数が6人を越えると、敵の数が半端じゃなくなっているのである。そして今回ダンジョンに挑むメンバーは6人なのであった。




◆通路A◆ 行き止まりに気をつけろ
GM : では、表のダンジョンレベル8です。表面では実は一番ザコ敵が厳しいと近所の奥様方に評判ディスw
タック : 《飛行》をかける。
タック : 【いつものように ヒーししょうだけ てんじょうに あたまをぶつけた】(何)
ジン : 《明かり》をつけています。
リコル : 《魔法の盾》……ヒーも使えるなら使ってよ、《魔法の盾》。こっちMP消費が8なんだもん。
ヒー・ヘイト・ミー : では[マポーフィック]
GM : 合ってるけど違うw


GM : じゃ、トリガからダンジョンダイスを振ってちょーよー
トリガ : 私からですか!?w
リコル : あの…1がでないといいね。←1は行き止まり。そしてトリガの最も得意なダイス目。
トリガ : (コロコロ)よかった。6ですw
リコル : よかったー。
タック : いきなりいきどまる確率が高かったー(笑)
ジン : (コロコロ)すいません、右行って1です(汗)
タック : 大丈夫、わかれた後だから。


◆玄室B◆ ここはドルイドの呪い
ジン : そしてイベント5。トラップもんすたー
クレスポ@GM : 「ここんとこジンのダイスは…俺を殺す気ッスかw」
ジン : 「ドンマイ、私」
リコル : この先、私が振るのも不安だけどね…「まあ、俺のダイス目はいつもこんな感じだ。慣れろ」と言わなくてはいけないような予感で。
タック : もう慣れてるよ、みんな(笑)
GM : そしてトラップはドルイドの呪い。
タック : うーわーー。

 ドルイドの呪い:精霊魔法・神聖魔法を扱えるキャラクターは全員【石化】する。


リコル : 私、ひっかかる…
トリガ : 私もですw

 それどころか、クレスポ以外全員である。


クレスポ@GM : 《七つ道具》を使用。TP1点使おう。3D6+5で16以上ッスね…。(コロコロ)18で解除ッスよ。
タック : よかったぁ。


◆玄室B◆ セカンドパーティと8匹のレッサーデーモン
GM : で…敵なんだけど、レッサーデーモンが8体。
タック : 8匹も(笑)
GM : 戦闘開始です。敵は全員【闇の力】で《火球爆発》しつつ白兵参加の予定。
ジン : 《灰燼化》は…?
タック : 目標値MR30は厳しいと思うけど。
ヒー・ヘイト・ミー : 芸がないが《爆裂究極》+トゥルーワードか。
タック : そうだね。全力でどっかーんと!
GM : ターン開始時は何も使わないのね?
ジン : 《光の鎧》を。
GM : じゃあ、それがかかった。《光の鎧》強いんだよなw 敵にかける魔法をドウゾ。
ヒー・ヘイト・ミー : 《爆裂究極》+TP4+TW(トゥルーワード)で。
タック : まだ最初の部屋なのに、ししょー(笑)
GM : まあ、何でもいいんですけどTP4点でいいんですか?
ヒー・ヘイト・ミー : 2点にする(笑) (コロコロ)TWいれといてよかった78点。
GM : はい。2体倒しました。残り6体。
ジン : 残りMR12点が居ますね…。
リコル : 《狙撃》を今やっちゃう?
クレスポ@GM : 「やるッスか?」
タック : 「クレスポさん、僕の《爆裂》に巻き込まれない今のうちに《狙撃》!」(笑)
ジン : 「い、いやそこは黒コゲが美味しいんですよっ!」
トリガ : 「デーモン食べるんですか?」>ジンさん
クレスポ@GM : 「よーしパパ、《狙撃》しちゃうぞー」
クレスポ@GM : 「ついでに確実に仕留める+TP節約のために、《アットピンホール》も使うッス」(コロコロ)あ、ちょっと勿体なかったかも。20×2で40ダメージで吹き飛ばしたッスw
タック : 「うわすごっ」
リコル : 「うわあ、《アットピンホール》ちょっとかっこいい」
クレスポ@GM : 「本邦初後悔ッスね。見よ、この針の穴をも通す黄忠の弓を」(何)
GM : では、残り5体。
タック : じゃあ、次は僕の《爆裂》ー! (コロコロ)31の、倍にして62! ちょうど予定どおりくらいかな(笑) 2体沈めたよー。
GM : にゅ、あっという間に残り3体か…。では、レッサーデーモンの《火球爆発》×3。
GM : (コロコロ)達成値は19、30、23。5−5−5−4、8−8−7−7、6−6−6−5のダメージって…ほとんど通らない予感w

トリガ : 《魔法の盾》の分もありますから、ノーダメージです。
ジン : かちんw
リコル : そっか、ダメージ分散するよね。私もノーダメ。
タック : 白兵戦の参加者を増やすっていうのも威力を減らす手になるんだよね。



イスト(トリガ) : 「それが魔法剣士の役割の一つだ」>タック



リコル : 「今なんか…今なんか…心に響く声が」
タック : 「今またひとつ、どこかから人生を教えられた気がする…」




◆玄室B◆ セカンドパーティと3匹のレッサーデーモン

 残った3匹のレッサーデーモン相手にリコル、ジン、トリガ、クレスポの4人が白兵戦に挑む!


クレスポ@GM : 「なーに、MR90ぐらい4人でかかれば楽勝ッスよw」
タック : 4人で90。1人あたり23くらい出せるでしょ?(笑)
リコル : 多分ねw
ジン : ぶっつぶしましょー

 そして賽は投げられた。


クレスポ@GM : (コロコロ)19ッス。
ジン : (コロコロ)すいません22です(爆)
クレスポ@GM : 「…あえて言うッス。フナ侍と」w>ジン
ジン : ……振りなおします(苦笑)
リコル : すみませんやっぱエレメントフォースつけます。(コロコロ)あと、TPで振りなおし…もう…orz
トリガ : えーと、こっそり《フェイク》使いますw
GM : 君らなw

 結局4人中3人が振り直すという散々な状況で、(リコル「取り返した、32で!」GM「しょぼw まあ倒したよ」)それでも辛くも勝利を収めたのだった。


タック : やったね(笑)


◆玄室E◆ セカンドパーティと7匹のアースジャイアント

 2つに分かれた通路の片方が行き止まりになったため、残った通路をじりじり進む。再び行き止まりの「1」を警戒しつつのダンジョンダイス。できれば分岐を出して、8層のボスへの道を確実にしたいところである。


リコル : (コロコロ)4でまっすぐ、あんま助かってない。
タック : (コロコロ)5で右に曲がったよ。
ヒー・ヘイト・ミー : (コロコロ)2だね。

 分岐がないままたどり着いた次の玄室。そしてイベントダイスはまたしても。


ヒー・ヘイト・ミー : (コロコロ)……5。
GM : またトラップ&モンスターw
ジン : 「あれ、さっきと同じ部屋に見えますよ?w」
タック : 「これは、僕らを消耗させようっていう敵の作戦だね!」
トリガ : 「なかなか戦術を弁えた敵のようですねw」
GM : 猛毒ガス爆弾の罠と、アースジャイアントが7体出た。
リコル : イヤな記憶の組み合わせが。
クレスポ@GM : 「とりあえず、罠解除ッスね」 TP1点使いつつ七つ道具ッス。(コロコロ)26で解除してー、良い短剣(1500G)だったッス。
タック : アースジャイアントなら、今度は《灰燼化》でいいよね。目標値15だし。
ヒー・ヘイト・ミー : では。「いくぜ《灰燼化》! 原初の灰より生まれしものは灰に帰りやがりれえええええぇっ!」(コロコロ)ぴったり15(笑)
アースジャイアント@GM : 「とんでとんでまわっておちるー」(死亡)
リコル : あーよかった。


◆玄室F◆ セカンドパーティと8匹のスティールゴーレム

 次のダンジョンダイスは、最初に戻ってトリガが振った。


トリガ : (コロコロ)ついに1ですw
タック : って(笑)
ジン : …キマシタ
GM : あーあw せっかくここまで来たのに、行き止まりだ(笑)

 今度の玄室で出現したのはモンスターのみ。スティールゴーレムが8体である。


リコル : 【魔法に弱い】だねー
ヒー・ヘイト・ミー : しかし《爆裂究極》が使えるレベルだとあまり意味がないぞ(笑)
クレスポ@GM : 《火球爆発》で事足りるッスからねw
トリガ : 攻撃魔法のある方は、どんどん撃っていきましょう。MPがちょっと節約できると思ってくださいw
タック : 僕は今回は《大地震》! 【強打】でしかも2倍になるから。(笑)
ジン : タック君が頼もしいw
ヒー・ヘイト・ミー : とりあえずTP2+TWで《火球爆発》。(コロコロ)40の倍で80。1体潰した。
タック : じゃあ、僕の《大地震》。(コロコロ)TP2点入れる。53の、倍にして106いったよー。
GM : 残り5体。
ジン : 残りMR14がいるので、《狙撃》でいけないかなってことですけど(笑)
クレスポ@GM : まあ、だめもとで撃つッス。《狙撃》。
クレスポ@GM : (コロコロ)ありゃ。12点とはまた期待値以下ッス(汗)
ジン : 残り2点、そこでトリガさんですよ。
トリガ : 私の《狙撃》は1D6+9。そして、1が出るとファンブルしますw
トリガ : (コロコロ)ダイス目が2でしたので11点ダメージw
GM : あぶねえ(爆笑)
ジン : さすがだ(汗)
リコル : セーフー…じゃあ次ね、《火球爆発》で(コロコロ)やった、30で、60ダメージ
クレスポ@GM : では、3体まで減らしました。


◆玄室F◆ セカンドパーティと3匹のスティールゴーレム
トリガ : あと3体で150ですか。

 さっきはMR合計90の敵に辛勝した4人が再び白兵戦に挑む!


ジン : 《超高揚》、いっきまーす。
トリガ : その後、自分に《精神高揚》です。
GM : ブレイブハートがかかったw
GM : では、白兵戦に突入。
クレスポ@GM : クレスポは《不意打ち》を使用。(コロコロ)ありゃ、調子出ないッスやっぱし…23しかない。
トリガ : TP2点と《不意打ち》を使用します。(コロコロ)《フェイク》使います。
リコル : 今回はTPなしで。(コロコロ)…TP使う………振りなおしに…

 相変わらず出目が奮わない面々。挽回の振り直しダイスが振られ。



ジン : (コロコロ)47です。
トリガ : (コロコロ)42で終わりです。
リコル : (コロコロ)わー、40でた!


GM : 152対150で…吹っ飛ばしたのか…orz
ジン : ギリですね。よかった。
タック : ギリギリ! すごい! ダメージ防げたらラッキーって思ってた。

 そして本当のダイスの波はその直後に来た。
 スティールゴーレムの宝物判定にて。


ジン : (コロコロ)39…?(汗)
リコル : え、ええーーっ>ジン<2D6なのに!(笑)
GM : ムダすぎる高さw

 何度6の振り足しを連続したらそんな達成値になるのだろうか。
 こうなるとボーナスアイテムの取得にも期待がかかる。


ジン : (コロコロ)すいません飛行石ですw ←ひたすらショボい
クレスポ@GM : おい(裏拳つっこみ)>ジン
タック : さっすがジンさん(笑)
トリガ : 素晴らしいオチですw
GM : ほんと、どうでもいいところでダイス運使い果たすなぁw


◆玄室G◆ グレーターデーモン養殖場
GM : んで…地下に降りる階段があるんですが?w

 行き止まってしまったため、9層に降りるかどうかの相談。次の部屋はもうボス部屋である。それほど迷うこともなく、降りることが決定した。


GM : 現れたのは青白い肌を持つ屈強の悪魔が2体。
グレーターデーモン@GM : 「ぼ、ぼ、僕はグレーターデーモン、なんだな」「こ、こ、好物は、人間の肉で作った、お、おにぎりなんだな」
グレーターデーモン@GM : 「お、おにぎりを食べると、幸せな気分になれるんだな」
GM : BGMは当然の事ながら「♪野に咲く花のように〜」とか流れております(笑)
ヒー・ヘイト・ミー : 「む、貴様ら、忘れ物をしているぞ。絵筆とキャンバスのない山下清など、まわしをしてないスモウレスラーみたいなもんだぜへいっ!」

GM : では戦闘開始。敵はグレーターデーモン×2。
GM : 敵の行動ですが、1体は《猛吹雪》、1体は【仲間を呼ぶ】を使用する予定。
ジン : 《光の鎧》いきますー


トリガ : 【仲間を呼ぶ】んですか…、このターン《闇討ち》しても大丈夫ですよね?
ジン : ダメだ(汗)

 魔法攻撃で1体は落とせるだろうということで、ここでどちらを潰すか作戦会議。


トリガ : 仲間がやってきて、獲得の宝物って増えるんでしたっけ?
GM : 増えますよ。
トリガ : 青ざめた肌が欲しいんですよねw
ヒー・ヘイト・ミー : 獲らぬタヌキの皮算用はやめとけ(笑)

 余裕があるため、あえて仲間を呼ぶ方を残して仲間を呼ばせ、アイテムを狙おうという「グレーターデーモン養殖計画」がスタートする。意思疎通に齟齬があったためどちらを攻撃したのかに混乱があり、ちょっとややこしい展開になったが、戦力的には問題なく、ヒーとタックの《爆裂究極》であっさり1体のグレーターデーモンは撃沈した。


GM : では、【仲間を呼ぶ】でグレーターデーモンが召喚されます。味方にかける魔法どうぞ。
ジン : ここで潰してしまいましょう。《超高揚》を要請しますよー。
トリガ : では、《超高揚》を使用します。
グレーターデーモン@GM : 白兵。敵はグレーターデーモン×2。グレーターデーモンズは残りBP4点全部ぶっ込んでやるw
グレーターデーモン@GM : (コロコロ)でもクリティカルしない…114止まりか。

 そしてこの白兵戦でもダイスの爆発が起こった。


リコル : (コロコロ)33! 低い!
クレスポ@GM : クレスポはTP2点+《不意打ち》。(コロコロ)お、割と行ったッス。37ね。
トリガ : TP2点と《不意打ち》使用です。(コロコロ)49点でした。
ジン : 私もTP2点で。(コロコロ)
タック : ジンさんのダイスがまたちょっと事故り気味…(苦笑)
GM : ジンにダイスを振らせる時点でバランスが崩壊するなw
ジン : え、いや、そんなに事故ってほどの点数でも…。はい、77発です。
GM : 82アップか。倒してるなw

 こうして、出現モンスターの多さで経験値も財宝もほくほくの一行は帰途についたのだった。
 今回のあまりの楽勝っぷりを受け、モンスターのデータが軒並み強化されることを、彼らはまだ知らない。





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