←その22へ    その24へ→

《テキトー・ザ・セカンド》目次に戻る
【ダンジョン日報】閲覧室に戻る


【ダンジョン日報2】 第23号 06年08月15日

『盗賊志願』



 セカンドパーティ最大の問題点。それは盗賊の不在。
 ダンジョン探索が基本のこの世界の冒険者にとって、盗賊技能の持ち主はパーティにとって最も重要である。
 しかしこのパーティ、現在どこからともなく現れるクレスポに頼りっきりの日々。
 このままではいけないと、第1回盗賊志望会議が開かれた。
 最初は、リコルが忍者に転職するという構想だったのだが……?




今回のトピック 『サッキュバスのお色気うっふん大作戦』

ヴァレス@GM : 「あー。諸君。うちのティアがまたとんでもないテロ…じゃない、素晴らしい英知で発明をしたんだが」

 完成した転送装置の実験として放り込まれたセカンドパーティの面々。そこはいきなりボスの部屋。そこに待ち受けているのは、再三スルーされ続けていた裏4層のボス、サッキュバスだった。
 そしてサッキュバスが【魅了】の対象に選んだのは……?







今回の参加メンバー


リコル
魔法剣士レベル7

トリガ
侍レベル6


ジン
侍レベル7


ヒー・ヘイト・ミー
賢者レベル7
  



◆ドルアーガの酒場◆ リコルの転職を考える会

ジン : リコさんの転職を考える会ですね(笑)
トリガ : まあ、転職するかそのままにするかですけどね。



 かねてよりの盗賊不足から、忍者への転職を考えているリコル。そんなリコルは前回でレベル7に達し、転職できるレベルである。


リコル : 忍者の魔術判定「1D6+L」しかありません。現在の魔術達成値は3D6+7。忍者になったら1D6+L分しか回復が出来ない、と。
GM : このゲームの忍者は魔法使いませんからね…基本的に。
タック : うー。1D6はさすがに少ないね。
ジン : ダメージルールなどの改正により、回復が重要になったんですよね。達成値とか。

 それまで回復量を個別に決定していた回復魔法は、今回から達成値分を割り振る形になったのである。達成値は魔術判定に大きく左右される。


トリガ : トリガは7レベルになったら、怪盗にクラスチェンジする予定です。
ジン : はい!?
リコル : 怪盗ができるんですかー…うーむ。
ジン : 多分、今我々に最も足らんのは盗賊役です。トリガさんが怪盗予定ってのが、一番確実でしょうか。
GM : ではトリガさん、怪盗になりますか?
トリガ : まだなれません。レベル6です(笑)
GM : あ、まだ転職できないのか(笑)
トリガ : あと、88点ですね。外人部隊が駐屯してそうなナンバーです(笑)
ヒー・ヘイト・ミー : なぜ風間真?
GM : なんて渋いたとえだ(笑)



◆ドルアーガの酒場◆ トリガの怪盗を考える会
トリガ : とりあえず、トリガが怪盗になった場合は、戦闘ダイス8Dは保証しますよ(笑)
GM : 《闇討ち》する気マンマンかよ(笑)
トリガ : いえ、閃きの短剣ですよ。《精神高揚》か《魔力付与》を組み合わせれば、4Dが倍になって8Dです(笑)

 閃きの短剣には、戦闘判定ダイスの個数×2(TP分除く)という効果があるのである。


リコル : 打撃系の怪盗ですか…(笑)
トリガ : ただ、一発こっきりですからねえ、《アットピンホール》。シルヴァンボウを持てば、《狙撃》をいきなりボスに食らわすんですが。
GM : セニアからかっぱらってくるとか…(笑)
セニア : 「だ、だめ! 苦労したんだから!」
トリガ : 「ジンを始末するので貸してください。」って借りてかえさない(笑)
ジン : 「セニア以外に殺されるのは嫌だー!?」
トリガ : 「大丈夫。《狙撃》ですから、誰かは分かりません。」(笑)
クレスポ@GM : 「ほーら、セニアが使ってたシルヴァンボウっすよ。間接キッスならぬ間接暗殺ッス」
トリガ : 間接暗殺(爆笑)
ジン : 「……そ、それは(悩)」
GM : 悩むなよ!(爆)
タック : セニアさんのシルヴァンボウだと、空き瓶投げ仕様に改造してあるかも?
GM : ロングボウでどうやって空き瓶投げるんだ…?
トリガ : 当たれば一緒ですよ(笑)
リコル : 当たればどうということもない!!



◆錬金術師の館◆ 実験! 転送装置
ヴァレス@GM : 「あー。諸君。うちのティアがまたとんでもないテロ…じゃない、素晴らしい英知で発明をしたんだが」
リコル : 「 今 度 は 何 を 」
ヴァレス@GM : 「…なんでも、この転送装置を使うと、いきなりボス部屋に放り込まれる…じゃなかった、直行できるというスグレモノ、らしい」
リコル : 人的被害がない分、ケーキよりはマシ……
ジン : スグレモノメカですね。
GM : ティアはどう見ても「●こでもドア」にしか見えない、ピンク色の扉を持ってきます。
ティア@GM : 「今度のは力作ですよっ!」

リコル : 「風呂場に出たりしないよね!?」
ヴァレス@GM : 「…出ないといいな」(ぼそ)


ジン : 「あ、よろしければ。また紅のチョコレート探してきましょうか?」
ティア@GM : 「あ、いいですよ〜是非お願いします〜」
ジン : 「持ってきた暁には、今度のケーキにゼヒ『祝』の文字を書いてやってください。赤で」
リコル : 「『呪』の間違いじゃ」
ティア@GM : 「わっかりました。腕によりをかけて作る予定です」
ヴァレス@GM : 「かけるな! よりを!」
ジン : 「よろしくお願いしますね、楽しみにしています」

  で。


GM : 「●こでもドア」ですが、どこに行きますか?
ジン : 裏B4のサッキュバス(笑) ←紅のチョコレートを持っている
GM : では…扉が開いた瞬間ここにいいる面子がテレポート。
サッキュバス@GM : 「いっや〜ん♪ レディの部屋にノックもなしなのぉ〜ん?」

 テレポートの瞬間、一同は凍りついた。





◆サッキュバスのお部屋◆ ファーストセクシー、サッキュバス
サッキュバス@GM : 「もう〜せっかちな冒険者さんには、セクシーふくらはぎ攻撃で、悩・殺・よぉ〜ん♪」
トリガ : ぎゃー、古代中国のひとだー(笑)
リコル : ……(打ちひしがれてる)
リコル : ……(打ちひしがれてる)
ジン : 「…リコさん、どうかしましたか?」
リコル : 「大地に還れとかって言っていいかなあの狐」
ヒー・ヘイト・ミー : 「はーっはっは! 事情はまったくわからんがとりあえず貴様を灰にしてやるからその旨心せよこのファッキンキーセン!」
GM : 敵はサッキュバスバンシーが4体。
トリガ : しまった。《経費節約》したらMPが回復できない(笑)
リコル : テンプテーションの見切りをつけて来ればよかった。(ロマサガ2)

 こうして、戦闘だか戦闘でないんだかわからない状況のまま、事態は戦闘ターンへと移行した。


リコル : さて、《魔法の盾》がないわけだけど。
GM : ターン開始時ですが…サッキュバスは【魅了】を使用!
リコル : 待った! ターン開始に《神の衣》!
ジン : 《光の鎧》!
GM : (コロコロ)お、6が出た。じゃあ任意で…
サッキュバス@GM : 「そこの人間かどうかよくわっかんない、カカシさん? 貴方は今から、あたしのトリコよ〜ん♪」
GM : ヒーちゃんに【魅了】が飛んできた。抵抗の目標値は17です。なお、失敗すると1ターン、何も行動できなくなります。
ヒー・ヘイト・ミー : ではTP1使って4D+7で。(コロコロ)ぴったり成功。
ジン : あぶなひ。
リコル : …あっぶ…な。
サッキュバス@GM : 「いっや〜ん、今日は傾城元襄の調子が悪いみたい〜ん♪」



◆第1ターン◆ ヒロインの宿命
ヒー・ヘイト・ミー : さてどうしよう?
リコル : バンシー、【魔法障壁】ある。
ヒー・ヘイト・ミー : 《破邪の光》は有効だろうが。
GM : そーですね。ダメージ2倍が半分になって、そのまま当たる(笑)
ジン : とにかく、後衛の方々にお願いしましょう。
GM : では、敵にかける魔法をどうぞ。
ヒー・ヘイト・ミー : 【魔法障壁】があるから潰せるかどうかわからんが……《破邪の光》+トゥルーワード+TP4(コロコロ)42。きっちり3体分。しかし回らないなあ。
GM : でも、ここでバンシー相手に吸血の紅玉を稼ぎまくれば!
  【吸精】も恐くない!

                 ハ_ハ  
               ('(゚∀゚∩ こわくないよ!
                ヽ  〈 
                 ヽヽ_)


トリガ : しょうがないですね。TP2点使って、残りのバンシーに《狙撃》です。(コロコロ)16点ダメージです。
ジン : やりましたね!
バンシー@GM : 「バンシー…クスティーン…」(消滅)
サッキュバス@GM : 「あら〜もうお供がいなくなっちゃた〜ん♪」
サッキュバス@GM : 「でもこれが、ヒロインの宿命なのね…みんなによってたかっていたぶられてイジメられて拷問されて…」(はらはらと涙を流している)
ジン : 「なんか嬉しそうですね。Mですか?」


GM : では白兵。敵はサッキュバスのみ。サッキュバスはBPを2点使います。
ジン : TP3点。ウサソードで。(コロコロ)えげ。……さ、30。
リコル : (コロコロ)23。普通だなあ。
トリガ : 【魅了】に備えて、TPは1点だけ使用。《不意打ち》いきます。(コロコロ)38でした。
GM : (コロコロ)ぶ、1ゾロかい(笑) サッキュバス、MR72しかないや。
GM : 91対72。で、【吸精2】を使いますが1個打ち消され。3点吸収して88対75。13ダメージを与えました。
サッキュバス@GM : 「いった〜い♪ 捕虜虐待はいっけないのよぉ〜ん♪」



◆第2ターン◆ サッキュバスはヒーホーがお好き
GM : では次のターンです。サッキュバスが再び【魅了】を使用。(コロコロ)ありゃ? またヒーちゃんか…(笑)

トリガ : ヒーさんが気に入られたんですね(笑)
ジン : 変な趣味ですね(笑)
リコル : (個性的ってコトかな)


サッキュバス@GM : 「お色気三割増!!」
ヒー・ヘイト・ミー : (コロコロ)らくらく抵抗。「へいっ! この俺様に惚れてもムダだぜっ! 俺様はヒーホー神に愛を捧げし男だからなっ! へいへいっ!」
サッキュバス@GM : 「…くっ。やっぱりカカシさん相手だと効きが悪いわねぇん。でも、これ以上の悩殺ポーズをやっちゃうのは、少年誌的にまずいんじゃなくてん?」 (編集部:「ダメ」のカンペを表示)
トリガ : 「こんなに人目がある前で、恥を知りなさい(笑)」
GM : ち、何かつまらん(笑)
リコル : まあ、偽物だしね、お色気攻撃が甘いのもしょうがないよね。
GM : さて、では敵にかける魔法です。
ヒー・ヘイト・ミー : 【魔法障壁】がないから普通に《爆裂究極》でいいかな?
ジン : いってらっしゃいませー。
ヒー・ヘイト・ミー : ではトゥルーワード使用《爆裂究極》。(コロコロ)27点ですが。倍にして54ダメージ。
GM : BP2点使用。(コロコロ)29出して抵抗しますた(笑)
ヒー・ヘイト・ミー : 抵抗しても27ダメージ。
GM : 累計で40点ですね。半減。
リコル : じゃあ、《爆裂究極》、もう一発いくよ。TPは…2点。(コロコロ)達成値32で、ダメージ64点。
GM : うぬぬぬ…BP2点使っても抵抗できるかなぁ…(コロコロ)ぐはう。31か(汗) 失敗して64ダメージ食らった。
リコル : ギリ!(笑)
サッキュバス@GM : 「いや〜ん、裏面仕様じゃなかったら死んでたわ〜ん♪」
GM : サッキュバス、残りHPは1です。白兵で削るしかない(笑)

 裏ダンジョンでは、魔法攻撃では残りHPが1になるまでしか削れないのだ。最終的には白兵で決着をつけなければいけないのである。



ジン : 自分に《精神高揚》かけます。
トリガ : じゃあ、TP3点と《不意打ち》で白兵戦参加。
リコル : んー、こっちTPは3点で。


GM : では白兵。サッキュバスはBP2点使うが…焼け石に水だろうなぁ(笑) (コロコロ)82まで行った。割とがんばったな(笑)

リコル : (コロコロ)あ。こけた。29点。
ジン : (コロコロ)ふつーに44です。
トリガ : (コロコロ)55でストップです。


GM : 現在128対82…って、吸精もムダだな。はい、おめっとさん(笑)
サッキュバス@GM : 「あなた達のこと…忘れないわん♪」(消滅)
ジン : 勝った(笑)



◆宝物判定◆ 紅のチョコレートを求めて

 さて、宝物判定。ティアと約束したジン、是非紅のチョコレートを手に入れたいところである。


GM : サッキュバス×1、バンシー×4。宝物判定をどうぞ。
リコル : サッキュバスで7〜9 紅のチョコレート(1000G)
リコル : 7〜9…
トリガ : TPの残ってるジンさんがサッキュバスで良いです?
リコル : じゃあ、ジンにお願いしよう。
ジン : 了解。サッキュバスにTP1入れますね。(コロコロ)げ、振りなおします。
ジン : (コロコロ)……やっちゃいました。

 ジンは、「快楽の夢」を手に入れた!


ジン : …チョコのはずが、なぜか…(苦笑)
GM : ってあれ? ジンは「紅のチョコレート」狙いなのに、なんだってまたTP1点入れて3Dで振ってるんだ?
ヒー・ヘイト・ミー : ……2Dの最頻値は7だぞ?
ジン : …あれ?(汗)
GM : そりゃ、出ないよ。3D6の平均値は10〜11だもの。
ジン : いつも2D6で何も出ませんもので…
トリガ : 2D6の期待値は4です(笑)

 トリガにとってはそうらしい(笑)


ジン : あちゃあ。あー、ティアさんに申し訳ない…
アブドゥール@GM : 「くっ…くっくっくっく…昨日より面白そうな場面に立ち会えなかったのが残念だ…」



◆錬金術師の館◆ ヴァレスとえっちな本
タック : 「あ、みんな帰ってきてたんだ! おかえりなさーい!」
タック : 「ヴァレスさんとこ来たら、なんかピンクの扉に入ったっきりだっていうし、開けようとしても開けられないしー、どうしちゃったのかと思って心配してたんだよー」
ヴァレス@GM : 「お帰り。で、どうだったね転送装置の方は」
リコル : 「目的の場所に無事に届いたよ(笑)」
ヴァレス@GM : 「で、この『快楽の夢』とかいうタイトルのエッチ本は何なんだ?」(笑)
リコル : 本なんだ! しかもやたら高い(笑)←2400G
タック : え、えっちな本!!?(////)
タック : 「ジンさんボス倒して何もってきてるんだよー(真っ赤)」(と言いつつ視線は表紙から離せない(爆))
ヴァレス@GM : 「きっとあれだ。ドラクエ3のしんりゅうが持ってるやつ」(笑)
ヴァレス@GM : 「これを読むとだな、男なら『むっつりスケベ』の、女なら『セクシーギャル』の性格になれるというスグレモノだ。セクシーギャルは最強の成長率を誇るぞ?」
ヴァレス@GM : 「まあ、君らも冒険者である前に人間だから、チョコの材料よりこういった物に興味を抱くのも分からんでもない」
ジン : 「…すいません。チョコレート取ろうと思ったら、これしかなかったんです…」
リコル : 「…(あらぬ方向に視線を)チョコレートはね…そう、事故で」
ジン : 「ティアさんと約束したのに本当に申し訳ないです。次はがんばって取ってきますので」
ヴァレス@GM : 「ティアにはわたしから言い聞かせておくから、また今度よろしく頼むよ」
GM : エッチ本はヴァレスが4800Gで買って持っていった。きっとベッドの下にでも隠すのだろう… ←「快楽の夢」に盗賊の技《舌先三寸》を使ったため、2倍の値段で買い取ってもらえたのだ。
ジン : 「今度はちゃんと持ってきます」 ……祝いケーキを作らなければ。
リコル : (呪いケーキ作らなくては)
GM : ちなみにあのケーキですが、相変わらずカビひとつ生えません(笑)
タック : 「食べ物、なのかなぁ…見た目はおいしそうなのに…」
トリガ : 「私には《間一髪》がありますから、食べたあとに『おいしいですよ』ってジンさんにもおすそ分けしてあげます(笑)」
GM : ちなみに、これを完食すると残りHPが1になります(笑)
タック : うああああ。ケーキに食べられてる?!
リコル : HP、状態異常を完全回復の魔法をかけないといけないほどの物体を生み出しているのですね錬金術師は。
タック : 「錬金術ってすごいなー」(間違った方向に感心している)
ジン : 「食中毒ですねぇ」
GM : 食中毒ってひど。せめて調味魔導くらい言っておくれ(笑)
GM : 「さっぱりとしたアスファルト」みたいなー。地引網味のシーフードサラダとかー。

 こうして、ケーキ談義で盛り上がりつつ、今回の冒険も終わった。しかしサッキュバスのお色気大作戦はこれで潰えたわけではないことを、この時点ではまだ誰も知らなかった……。





←その22へ    その24へ→

《テキトー・ザ・セカンド》目次に戻る
【ダンジョン日報】閲覧室に戻る