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【ダンジョン日報2’】 第8-2号 07年04月06日

『最も深き迷宮』


 ザトンはすでにない。しかし迷宮は未だにその場に残っている。そしてさらに深く続いているという。
 その奥には、想像もつかないほどの凶悪な魔物が棲息しているのだろう。
 今まで出会ったことのない恐るべき魔物達が。
 そして深層15層。そこはいまだかつて誰も訪れた者のいない、はるか迷宮のはるか奥深く……。



今回のトピック  『アブドゥールと7人のキルケたち』


 テイク2、入りまーす。
 アブドゥールの身柄確保に失敗した彼らはその足で15層に潜り直すことに。
 何故か1層で予想外に消耗した彼らの15層の旅路は……?

 そしてアブドゥールのもとに待ち受ける、7人のキルケたちとは…?






今回の参加メンバー


フレイム
戦士/レベル10

トリガ
怪盗/レベル8

タック
魔導師/レベル10

リコル
魔法剣士/レベル9

マリア
司教/レベル7

ジン
侍/レベル10


チャック
ファミリア/バニー
 
 
 
 



◆15層◆ 15層の洗礼?

 アブドゥール捕獲に失敗した一行。すぐに再挑戦である。


タック : ダッシュで《瞬間移動》。外へー。潜りなおしー。
GM : はい、んじゃタックからまた順番に振ってね(笑)
タック : (コロコロ)ダンジョンダイスは5。道が曲がってフレイムさん。
フレイム : (コロコロ)1で行き止まり、イベントも1でトラップ。
GM : ん、これはある意味ラッキーじゃないか? 深層で行き止まりだと、ボス部屋なんだ(笑)
リコル : あ、そうなんだ!
フレイム : おや?
マリア : 我が父よ、ありがとうございます。

 ……こうして一行は、労せずして目的地にたどり着いたのだった。





◆儀式の間◆ 幻の奇襲
GM : ちなみにトラップは「奇襲警報」(笑)
タック : ボス部屋で奇襲警報って、なんてそれっぽい。
ジン : 警報の鳴る中、突入するんですね…
GM : ちなみに15層なので、トラップ解除の目標値は23ですが(笑)
リコル : これは…TP使ってでも解除お願いしたほうがいいね。
トリガ : 《七つ道具》とTP2点使って解除します。(コロコロ)用心して5Dも振ったのに、なんで12しか出ないんですかー!
タック : 2点足りない…。
トリガ : 再判定すると…あとTPが3点いりますね…。えーい。もう一回いきます!
フレイム : やめろ(笑)
GM : そもそも振らなくてもいい判定なハズだよ、このトラップ解除(笑)
リコル : んー…奇襲を喰らう?
トリガ : でも、アブドゥール、ミスリルゴーレムに雑魚1グループ追加になりますよ?
GM : アブやミスリルゴーレムは奇襲には参加しない。
リコル : 通常の雑魚の奇襲と一緒じゃない?
タック : すっかりアブさんたちが加わると思って、 絶対解除しないといけないと思い込んでた。
フレイム : ……だよな。いや、さっきから何の話なんだろうと思ってたんだが(笑)
GM : まあ確かに、ティタンだけしのげば大丈夫でしょう。ティタンが5体、奇襲してきた(笑)
リコル : ティタン。【巨体】【魔法障壁】【鎧砕き】で、ZL19のMR30
GM : ちなみに敵のMRは150が3倍、つまり450だ(笑)
ジン : 450…(汗)
GM : ついでに、喰らった物理ダメージは【鎧砕き】で倍になる(笑)
リコル : 《灰燼化》、はきついよね?
タック : 《灰燼化》も何も、奇襲ターンだよ? 敵にかける魔法は使えない。
GM : 《囮の達人》はしないの?
トリガ : 《囮の達人》でTP使うのなら、罠解除に使ったほうが良いと思うんですが?
フレイム : だねえ。でももう雑魚ダイス振ったから、解除許してくれるかな。
トリガ : すいません。さっき振りなおしの宣言をしたまま、振ってませんでした。
GM : フーム。そこまで言うのでしたら、特別にトラップ解除をやり直してもいいですよ?
ジン : 感謝ですGM。450だと、TP3点どころの騒ぎではない気がします。
トリガ : 振りなおしでTP1点、プラスでTP2点。合計3点使って振りなおししてきます。
ジン : トリガさんがんばって!
トリガ : (コロコロ)39です。なぜこの目が最初に出ないのでしょうか…(泣)
ジン : おお、やりました!
GM : じゃあ、ティタンが襲い掛かってくるような幻覚を見た(笑)



◆儀式の間◆ 本物のアブドゥール
ジン : いきますよテイク2!
アブドゥール@GM : 「またお前らか……しつこいにも程がある」
ジン : 護符! 護符! びしいっ
タック : もんどーむよー。
マリア : 「ひかえい、ひかえい、このお方をなんとこころえる」(何)
アブドゥール@GM : 「!?」
GM : アブドゥールの思念体が素粒子のサイズにまで分解、霧散した!
GM : そして周囲の景色が一変する。神々しい、というか、かなり不気味な大広間だ。
フレイム : 「像を用意してくださいよ」
リコル : 「ここで本体が出たら…逃げられないように、だね」
GM : 部屋の左右には、3体ずつ、計6体のミスリルゴーレムがいる。通常のそれと違うのは……どれも女性の姿を模している、ということ。
フレイム : 「(ぼそりと)いい趣味ですね。最悪ですが」
ジン : キルケさんの姿ですか? もしかして。アブサンはいますか?
GM : 奥の祭壇に、ガリガリに痩せこけたダークエルフがいて、さらに奥の台座には……ゾッとするような美貌を備えた、6枚の翼を持つ女性のミスリル像が鎮座している。
GM : それらはすべて、キルケの顔だ。
GM : 但し、台座のキルケ像の美貌は目を見張るばかり。キミたちが見てきた彼女の幻覚の200%増しくらいで美化されまくっている(笑)
タック : 「え? この人がアブドゥール…さん? なの?」
アブドゥール@GM : 「……もうすぐだよ、キルケ。お前にもう一度、生きる喜びを与えられる……!」
マリア : 「……技術はあっても、心の貧しい方ですのね、アブさんは」
ジン : 「……あいはもうもくです」

リコル : 「ジンがいうと説得力あるんだかないんだか」
フレイム : 「ないでしょう」(ばっさり)


ジン : 「アブドゥールさん。……キルケさんから、伝言を預かってきました!」
リコル : 「まって像、像!」
ジン : 像を持ちながらです、もちろんです。
GM : メリフィック像のパワーが大広間に結界を張る。
アブドゥール@GM : 「……うん? 『何だおまえらは』?」
マリア : 「あなたに愛を与えに来た者です」
アブドゥール@GM : 「儀式の邪魔をするな。【神々の力】は我が手中にあり! くくくくくく」
タック : 「何やってるんだよアブドゥールさん、こんなことして何になるのさ!」
フレイム : 「! ふむ。なるほど。影でしたか」
フレイム : 「タックくん。彼は私たちを知りませんよ。それこそ、一度もね」
タック : 「ええ?」
リコル : 「何だ…って。え?」
タック : 「だって、僕たちあんなにいっぱい会って、キルケさんのことも聞いて…え? え?」
アブドゥール@GM : 「なぜお前らがキルケを知っている? キルケは死んだのだ……」
アブドゥール@GM : 「だからこそ蘇らせるべく、手を尽くした! 思念体をダンジョンに放ち、強欲な冒険者どもから金をかき集め、デーモンロードと取引をし、拠り代を作るためのミスリル銀を調達した……」
リコル : 「そこまでしてキルケに一度も会ってないの!?」
トリガ : 「キルケさんは、あなたとあなたの後ろで糸を引いている存在を止めるために、肉体を失ってもなお活動をしていらっしゃいます」
タック : 「そっか。アブドゥールさんは、ただずっと、ここに、いたんだ……。何にも知らないで……」
アブドゥール@GM : 「……思念体と意思の疎通が何者かに妨害され続けて久しい……だが準備は着々と整ってきたのだ! ここで終わらせてはならん!」
アブドゥール@GM : 「我が愛するキルケよ! 侵入者を排除せよ!」
GM : 6体の、キルケの顔をしたミスリルゴーレムが動き出した!
ジン : 「彼女の魂はそこには無いのですよ!」
トリガ : 「分かりました。あなたが自分で止まれないのならば、私たちが止めて見せます!」
ジン : 「あなたの愛は間違ってます。自分の望みを押し付けるのは、愛ではない!」
リコル : 「…わかんないなら、この後、キルケのいる迷宮に連れてく、絶対に」
マリア : 「この方は愛に飢えていらっしゃいます。誰かが救わなくては」
フレイム : 「……人を救えるのは人じゃない。神と愛だけだ。それは人の中にあるが、自分が気づかなければならないものだ。教えてやるような生易しいものであってたまるものか」
フレイム : 「彼が救えるか? 救えはしない。出来るのはせいぜい停めることだけだ。……腕ずくでも! 主とキリルのためにこの刃を捧げる! 御神よ照覧あれ、戦士が今戦いに赴きます!」
GM : 戦闘開始です。敵は強欲なる召喚師アブドゥールミスリルゴーレム×6!
タック : 「こんなものがあるから……。こんなニセモノのキルケさん、全部ぶっこわしてやる!」



◆第1ターン◆ 癒し手の危機
タック : と言ったものの、ミスリルゴーレム×6、MR75が6体かー。
GM : アブドゥールは【神々の力】を使って《爆裂究極》の予定。ミスリルゴーレムは白兵戦の構え。
トリガ : まずはミスリルゴーレムの排除ですね。《壊呪》を使えば、ほぼ一体は破壊できます。
リコル : 私、タック、トリガで3体、かな。
トリガ : アブドゥールから《爆裂究極》が飛んできますよ。
リコル : …最初の一発なら、この人数で分散するけど…。
トリガ : 私とリコルさん、タック君で《壊呪》。マリアさんに爆裂対策に《全治癒》を準備していただく。ですか。
マリア : 癒しの杖がありますから、全員にかけられますわ。
トリガ : あ、そうですね。癒しの杖を使ってもらう方が良いですね。

 敵の戦力を削りつつ耐えるターンが始まった。ミスリルゴーレムを破壊する《壊呪》が3発飛ぶ。



タック : (コロコロ)36とか出てキルケさん1個撃滅。
リコル : (コロコロ)わーあぶないー18で撃破!
トリガ : (コロコロ)41でした。よっぽどキルケ像が気に入らなかったんですね(笑)


GM : キルケの顔をしたゴーレムが3体、粉みじんになった(笑)
トリガ : 「こんなものが、キルケさんなわけがないでしょう!」
フレイム : GJ。十分。これで敵MRは残り275+BP。


GM : では敵の番。アブドゥールの《爆裂究極》! BPを8点つぎ込みます。
アブドゥール@GM : 「はははは、キルケの復活を邪魔する者はすべて焼き尽くしてくれる!」
GM : (コロコロ)達成値88で、 176点の火属性魔法ダメージ!
トリガ : さあ、抵抗しますよ(何)
フレイム : そんなの抵抗できるわけが(笑)
トリガ : 「抵抗の意志が折れぬ限り、道は開ける。私が一番最初にイスト様に言われた言葉です」
トリガ : (コロコロ)13! あと一歩足りませんでしたか(笑)
GM : 随分とデカイ一歩だね(笑)

 結果、誰1人抵抗できずに大ダメージが来た。ほぼ全員のHPが一気に半分以下になってしまう。しかしそこにマリアが癒しの杖を使い、全員一気に大回復。そして白兵戦へと……


ジン : 《超高揚》します!
GM : 白兵戦。アブドゥール、ミスリルゴーレム×3が参加します。BPは使用せず。
フレイム : さて……相手は275ですか。

ジン : (コロコロ)うわ。全然振るわない。44です。
フレイム : (コロコロ)77発です。
リコル : (コロコロ)ああー5はいっぱい出てるのに。37で。
マリア : (コロコロ)あ、回った。22


GM : 180かね。180対275。敵の95アップ。【鎧砕き】でこれが倍になる。190の物理ダメージ。
ジン : なんですとー。
タック : うわおう。
GM : 一人あたま48、48、47、47ダメージですね。
マリア : では、リコルさんに《プロテクション》。
リコル : 実ダメージは38ね。半減されると19…か。
GM : みんな、生きてる?(笑)
リコル : ちょうど半分。次の《爆裂》は生きられないな…。
ジン : 残りHP3デス。
フレイム : 残りHP9か。
マリア : うわ、やば。ちょうど0になる。
ジン : なんだってー
リコル : ええー!
GM : マリア気絶か。
マリア : TP使って復活します。

GM : 《光の鎧》撃ってる暇もなかったか……。
ジン : 《超高揚》とか言ってしまいました…。
タック : 《超高揚》でなかったらもっとダメージきてたよ。
リコル : 《光の鎧》よりは、《超高揚》のほうが、ダメージは低く済んでるんだ。
GM : まあ、どっちだとしても結果は変化なかったか(笑)
GM : GM的には、アブドゥールが意外と強いのでビックリ(苦笑)





◆第2ターン◆ 生き残るために
GM : では次のターンです。
ジン : 《光の鎧》を使いますよ! 使いますっ。
GM : では、全員の実ダメージ1点軽減の効果が加わる。
フレイム : リコルとタックには《壊呪》使ってもらう他ない。でないと生き残れない。
タック : うん。それはもう決まり。
フレイム : 私はエリクシルを……誰に?
リコル : 使ったら、次の爆裂を生き残れる人。エリクシル+《先手必勝》のハイHPポーションで、生き残れるぐらいまで回復するかな? トリガの《壊呪》は…今回しなくてもなんとかなると思う。
トリガ : うーん。どうでしょう。
リコル : 《目くらまし》、今の戦闘では使いたくない。後は、次の《爆裂》さえ凌げば
フレイム : それが既に難しいのだが(笑)
フレイム : んー。リコルさん。どっちか諦めない? TP復活の温存か《目くらまし》か。
フレイム : どうせこのターンにゴーレムは2体は消えるだろう? そう信じてるのだが、信じさせてはくれないのかね?
リコル : 《目くらまし》よりは、TP復活をここで使おう。

 《目くらまし》を出し惜しんでいるのは、アブドゥール戦の後に真のラスボス戦があるらしいと聞いているためである。 そしてそこには沈黙を守り佇む、7体目のキルケ像(美化200%増)。
 作戦は決まった。エリクシルの回復をリコルに。トリガは結局《壊呪》に回り《壊呪》3連発でミスリルゴーレムを全て壊すことになった。


フレイム : ではターン開始時にリコルにエリクシル。(コロコロ)うわひっくー! 4D振って9点?!
GM : わっちゃー(笑)
フレイム : トリガがうつったぞどうしてくれる! って元からか。
タック : 伝染るんだ、それ。



◆第2ターン◆ 命の盾

 《壊呪》3発で、残るミスリルゴーレム3体は全滅した。


アブドゥール@GM : 「貴様ら、よくもキルケを……許せぬ。死を以ってあがなえ!」
タック : 「何だい。こんなのキルケさんじゃないやい!」
GM : アブドゥールはBP8点つぎ込んで《爆裂究極》。
フレイム : ……さて、本番来ました。
リコル : ちょ…回ってる…orz
GM : さっきとあんまり変わらないね。達成値86だから172ダメージ
リコル : 死んだかもー(苦笑)
GM : 29、29、29、29、28、28の火属性魔法ダメージが飛ぶ。

 この攻撃で、フレイムとジンのHPが0に。TPによる復活を使わざるを得ない。


フレイム : 相手のMR50を貫いてHP200点削りきるのは無理。 となると、次のターンにもう1発《爆裂究極》は来る。
GM : 白兵でダメージを受ける可能性はなくなったけども、しんどいねえ(笑)
マリア : 癒しの杖、いきますか。TP2点使って癒しの杖使います。(コロコロ)22です。
ジン : HP28です。うわああ、厳しい。
フレイム : HP31かー。またぎりぎりくさいな(笑)
リコル : …HP25は生きられないなあ。

 HPは回復したものの、事態は楽観できない。TP復活をすでに使ってしまったフレイムとジンが、 次ターンに来るであろう《爆裂究極》に耐えられるかどうかはかなり微妙な情勢だ。
 そして白兵ではアブドゥールに121のダメージを与えたが、 予想どおり全てのHPを削りきるには至らなかった。


アブドゥール@GM : 「ぎぎ、なぜだ。なぜ死なない……お前らは死なず……キルケだけがあっけなく死ぬ……なぜだ。なぜだ。なぜだァァアァァアアァッッ!!」
トリガ : 「あれは本当のキルケさんじゃないからですよ……。本当のキルケさんはあんな程度でやられちゃう人じゃあありません。」



◆第3ターン◆ メリフィック像の結界

 そして第3ターンに突入。アブドゥールの《爆裂究極》を食らわないためには、 敵にかける魔法のターンまででHP79を削りきらなければならない。それは絶望的な壁に思われた。


フレイム : 残り79か。【魔法障壁】持ちに攻撃魔法で79は行かんだろう?(笑)
タック : アブさんの抵抗の目標値は……35?!
ジン : 素で達成値35出せる人だけ撃つ?
タック : ……《沈黙》って、効けば効果出るよね?
GM : 効けばね。
タック : 僕がTP入れて35超えれば、アブさんBP入れて抵抗してくるよね。
タック : そうしたら、次の爆裂のBPが減ってダメージが減る。
GM : ……ぐ。
ジン : そのほうが希望が出ますか。
リコル : 《沈黙》してただのMR50になるか、《爆裂》ダメージが減るか。《爆裂》のダメージが減れば、みんな多分生き残る。
GM : やるかい?
タック : うん。やってみる。
GM : いや、ちょっと待てよ……ここであのイベントが発生する。
アブドゥール@GM : 「おのれ。まだ俺は倒れる訳にはいかん。キルケ。一旦逃げよう。連中が追って来れない深くまで……」
GM : アブドゥールは《瞬間移動》を唱えた……が、何も起こらない!
ジン : …ニヤ
リコル : もしかして!
アブドゥール@GM : 「!? なぜだ。なぜ、魔法が発動しない!?」
フレイム : 「像による結界……お前はもうここに居るしかない」
アブドゥール@GM : 「……ギヤマンのメリフィック像だと! それを一体どこから……!」
ジン : 「セニアに救われましたよー!セニア愛してるー!」
トリガ : 「恥ずかしいセリフを叫ばないでくださいよ」//////
GM : アブドゥールはこのターン、《爆裂究極》は撃てない。
リコル : よっしゃーーー!!

 アブドゥールには、白兵戦を戦い抜く手段はない。
 この時点で勝敗は決した。
 7体目のキルケ像(美化200%増)はその様子を、沈黙を保ったまま見下ろしている。
 像の輝きが、少しだけ増したように思われた。






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